小さいころ、この上なく牛乳と睡眠が大好きだった私(牛乳は毎日1リットルは飲んでいたと思う)は、その結果?!メキメキと成長し、日本の電車のつり革には、当然と言ってよいほど頭がぶつかる身長まで伸びてしまった。でも、その私にだって、もちろん”小さい”頃というのがあったのである。(=`^´=)エッヘン
・・・・・・(・_・;)
(=`^´=)エッヘン
と書いたものの、思い出す話は、おっちょこちょい話ばかりである。
私には3つ違いの兄がいる。兄弟というものは、生存競争が激しいものだ。私が生意気を言ったせいで、兄の機嫌の雲行きがおかしくなり、私の立場が悪くなったりすると、もう勝ち目はない。
そこで、ミニチュアRはある時、
ミニR:そうだママに見方になってもらおう (。・_・。)ノ
と、小さい脳みそで考え付いたのであった。
で、その手段とは、
R:お兄ちゃんが意地悪する!
と、自分の生意気を棚に上げ、母親に内緒で告げ口をすることであった。
我ながら可愛げのないガキである。
しかし、ミニRは、もちろん脳みそもミニチュア。この作戦の結果、
待っていたのは悲劇であった。
ある時、やはり私の発言のせいで雲行きが悪くなったとき、ここぞとばかりに、
さささ・・・っ ,,,,,,,,,,,,(((( *≧∇)ノノノ
と母親の横に行き、こそこそっと母の耳に
ミニR:お兄ちゃんが意地悪する
と囁いた・・・
つもりであった。
が、(・_・;)
その直後、つかつかっと近づいてきた兄に
ポカっ
と叩かれたのでした。
ミニR:なんで、お兄ちゃんに聞こえちゃったんだろう。(;^_^A アセアセ・・・
なーんと、わたくし、ミニRは、
耳と耳をくっつけて話をしていたのでした。つまり、母親の横に並び、母の耳に私の耳をくっつけ、
お兄ちゃんがね~ ( ̄- ̄)
と得意げに告げ口していたのである。当然、みんなに聞こえたわけだ。
それにしても、アホである。
というわけで、ミニRはさらに苦戦を強いられることになったのでした。
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あっぱれ D
先日Dとの、ふとした会話から気がついた・・・。
‐Dは自国の国旗を知らない
(-ω-)/ どーなの、それ?
と思った私だけど、良く考えれば日本のは、非常に簡単である。
そのうえ、他に似たような旗の国はない。
フランスは、赤青白の3色である。それはDも知っている。でもその3色が
どういう順番でならんでいるのか、そして、それどころかその3色が縦に並んでいるのか、横になのかすら、あいまいなのだ。
すごいフランス人だ。
どうしてこんな会話になったかというと、先日Euro2008というサッカーの大きな大会が行われていた。われわれの住んでいるドイツは、もちろんサッカー王国。
自国の試合の日となると、老若男女をとわず、誰しもみんな、通りで自国の大きな旗を体にマントのように巻きつけて歩いたり、応援歌を歌いながらあるいたり、あるいはほっぺに、小さくドイツ国旗を書いたりしている。サッカー場の近くとかではなく、普通に住宅街でこんな光景とは、本当にすごい。
なので電車なんかに乗ればすぐ、あ、今日はドイツの試合だ、とわかるわけだ。ごっつい怖ーい顔で刺青なんか入れてる工事現場系おっさんすらも、カラフルにほっぺやおでこ旗を書いて乗ってこられた日には、かわいくすら見える。
家にいて試合を見ていなくても、ドイツが点を入れればその度に花火が上がり、角笛が鳴る。なので試合経過もなんとなくつかめる。本当にサッカー王国である。
と、そんなわけで、フランス人もほっぺに国旗を書くの?などとDと旗の話をしていたら、
Dがフランス国旗のちゃんとした模様を知らないことがわかったわけ。
ふと、考えてみた。日本の国旗を顔に書いたのをあまり見ないけれど、どう考えても
赤い丸が顔にあるのを想像するに、変である。
ほっぺに書けば、おたふくさん
鼻に書けば、ピエロ
おでこに書けば、インド人である。
うーん。(・_・;)
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ドイツで歯医者さん(3) -親知らず-
(´- `)フッ(´― `)フフッ(´―+`)キラッ
生還♪
終わった…終わったぁー!
右下、おやしらず治療終了♪
私の親知らずは、下二本とも見事に横に倒れていて、
他の奥歯をぐいぐい押している状態。だから、歯茎を切り開いて、歯を砕いて取り出し、
また糸で縫うという、ミニ手術なわけ。
緊張する中、家を出る前に、腫れて顔の形が変わることを怖がっている私に、
パパからの応援(?)メールが届く:
パパ:思いがけず美人になるかもしれないぞ ( ̄― ̄)ニヤリッ
こんなエールを胸に、歯医者に向かったのでした。何たる父親 (-o-)ボソッ
ドイツでは、知人の話によると、歯医者さんでは親知らずを抜けない場合があって、紹介状を持って病院にいくことになるらしい。その場合、目隠しをされて、“手術室”・・・っという雰囲気になる場合もあるとか。
なぜか私の歯医者さんは、自分の診療所で、ふつうにやる気満々。私にとっても慣れた場所なので、安心。しかも彼は麻酔の注射が本当にうまい。ゆっくり息を吸ってね~といわれているうちに、チクッとしたかどうかすら怪しい、というほどしか感じない。
麻酔が効いてしまえば治療中はなんにも痛くないので、ひと安心。
・・・・ただ・・・・
治療中、ものすごい勢いであご骨を押すために、対角線上にある左の耳の下のあたりからあごが外れそうになる。一度は、ちょっとまって・・とお願いして、顎を休ませてもらった。
口の中は、まさに工事現場。ガーガー、ゴンゴン、ギ―という音に絶えること1時間、
やっと取れたらしい。どうも、根っこがしっかり植わっていたようで、それを取るのに
相当苦労していたみたい。
先生が声をかけたので目を開けると、先生の手には、長-い糸が・・・・
-歯茎を切り開いたので、縫うからね~。
(私:あなたの家庭科の成績が良かったことを祈るばかりです・・・・)
というわけで、糸でピッと縫われ、頬を冷やす道具と痛み止めを受け取り、終わったのでした。
帰り際、例のアシスタントA子が
大事なことが二つあるわ♪
―腫れないために、今からすぐ冷やし続けるのよ。腫れないためによ、大事なのよ、腫れないために・・・!!
それとね、
―寝るときは、抜いたほうの右側のほっぺたを絶対下にして寝ないでね。
すかさずA子に私は:
―寝るときは、左を下にして寝るけど、眠ってからはどんな方向になるか保証できません・・・(・_・;)
と告げておいた。
“腫れないために冷やして!”・・・を10回ほど繰り返されたため、
私は、それから夜まで、ずぅぅぅぅぅっと頬に冷やすものを当て続けておりました。
そのおかげか、翌日全く腫れず、やった!と思い、翌日は冷やさずに生活していたところ・・・
その夜、ずんずんと鈍い痛みが・・・。
そして、ぷくっとほっぺたが少しだけ腫れたのでした。
おそるべきA子。タカをくくって二日目に冷やさなかったために、少し腫れてしまった。
‐冷やすのよぉ! ヽ(`○´)/
と力説していたA子の顔がよみがえる。
Dは,そんな私の顔をじっと見て:
―うーん、それは間違いなく腫れてるね。単に太っただけではない・・・。
と。(-_-#)
この腫れ、いつおさまるのかなぁ・・・というか、まだ左下に一本あるし・・・。
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聴衆から学ぶ
先日、とある本番でピアノコンチェルトを弾いた。ど緊張で舞台に出て行き、ピアノの椅子に座ると、なんといすの高さが一番高いところになっていた。普段は朝のリハーサルの時のまま、私にちょうど良い高さになっていることが多いのに。
ただでさえ、背が高い私がその椅子に座ると、高すぎるのは一目瞭然。
普段、椅子は低めの位置で弾いているため、オーケストラからもお客さんからも360度から見られている中で、上から下まで椅子を下さなければいけない羽目になった。
椅子は、左右に回すものがついているタイプ。緊張も重なって、回しても上がってるのか下がっているのか判断がつかず、結局、立ち上がって椅子の後ろへまわり、しゃがんで椅子を回し始めた。
すると、2000人を超えるお客さんから、笑いの渦が起きたのだ。まだ緊張が解けない私は、早く椅子を下げないと・・・と必死で取っ手を回すのだが、それを見てまた大爆笑。
さらに椅子に座って高さを確かめたところ、まだ高いので、首をかしげてまた調節しようと椅子の横の回すところに手をかけると、またまた、わっはっはとまでの笑い声。
前の方の席の人など、笑いすぎて、ぜぇぜぇ、ひぃーひぃーとまで言っている。それにあわせて、後ろの席からは会場に拍手まで起きてしまった。
そこでふと、私は
あ・・・そうなんだ、みんなエンタテイメントとして演奏会に来てるんだった。
楽しみ来てるんだよな。
と気づかされた。ちゃんと弾けるか、そんなことを見に来てるわけじゃない。お客さんは、安らぎと美しい音楽を求めて、娯楽を求めて来てるんだと。
すると、すぅっと緊張が和らいだ。
私の役割は、オーケストラと一体になって、“音楽”をホールいっぱいに奏でることなんだと。
ちゃんと弾けるかどうか・・・、大切なのはそんなことではない。
私の感じる音楽を、私の言葉で、この楽器から1つずつ“語っていけば良い”のだと。
とはいっても、ホール全体から笑いを取る予定ではなかったため(笑)、ちょっとびっくりして、私の方の集中力が不十分な状態から演奏に入ってしまったけれど、本当にありがたいことを教えてもらった。またひとつ、本番を通してお客さんから勉強させていただいた。
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ふむ・・。
時々、外国人からふとされる質問に戸惑うことがある。
この間、ある日本のレストランで、私が
“お水をください”
と言ったのを聞いた韓国人の友人Kが
K: ねえ、お水の “お” って何? と。
すかさず私は
―丁寧語だよ。(^。^)
と回答。
K:でも、なんで人間じゃなくて、物に対して丁寧に話すの?
私:物に対してというより、その方が会話がエレガントになるから。ほら、”みず“っていうよりね。
K:でもさ、机をお机とはいわないでしょ?お学校とか・・・
私:ん・・うーん。(;^_^A アセアセ・・・
(。・_・。)ノ はい、わかりません ←私、そそくさと降参
てなわけ。確かにそうだけど、疑問を持つ視点に驚く。
先日は、ある演奏会を聴いていて、1曲目が終わった直後、ぱちぱちと拍手をしていたら、隣にいたルーマニアの友人が
―ねえ、“か”と“こ”ってどう違うの?
私:へ??
友人:ほら、YurikoとYurikaとかのoとaの違いって何?
(私の心の中)
って、私たちいま演奏会だよねぇ・・・。なんでまたそんな質問が。(+_+)
ちなみに、私はこう答えておきました。
―――それは、oとaっていうより、“子”と“か”では、漢字が違うんだよ。
子は基本的に、“女の子”という意味でつけることが多いけど、“か”は漢字によって華(はな)とか香(かおり)とか、いろんな意味合いがあるんだ。Oとaとかじゃなくて、使う意味が違う
友人:へえ。なるほど。
ってこの会話、演奏会の曲と曲の間に行われたわけ。あまりに突拍子もないところから、音楽と全く関係ない質問が来るから、落ち着いて聴いてられない・・・。
そういえば、フランス語でもある。
Pas terribleという言い回し。Pasは否定の言葉(英語でいうnot)で、terribleは英語と同じで“ひどい”。なので、普通に考えると、pas terribleは 悪くない わけだ。
私がベルリンに来て間もないころ、レッスンで演奏して、師匠であったDに
―Pas terrible―
といわれるたびに、あ、悪くないんだ! (^。^)
と喜んで帰っていたのでした。
で、数ヶ月後、本当の意味を知った時の衝撃は・・・・
Pas terribleは “良くないねぇ”、あるいは “良いとは言えないねぇ“ という言い回しなのでした。(>_<”)
こら、まぎらわしいぞ、フランス語!
ドイツで歯医者さん(2)
く…来る…とうとう来てしまう、恐怖のXデーが。もう数ヶ月前から、緊張しっぱなしである。
そう、お・や・し・ら・ずを抜く日がとうとう来てしまったのだ。
よりにもよってなぜか、“こどもの日”。カレンダーを見るたび、はぁ・・((+_+))と
ため息ばかりだ。
ところで、うちの歯医者さん。前のブログにも書いたように、アシスタントの子がなにかと面白い。とは言っても、本人はいたって真面目なわけだが。
先日、そのアシスタントの子に担当してもらった。彼女は、背が小さい。で、小さい彼女が診療するための椅子に座るとさらに当然低くなる。その場合、私たち患者としては、彼女が自分の椅子の高さをあげてくれれば良いのであるが、彼女はなにしろ生まれ持ってのマイペース。診療台に寝ている私の口の高さが彼女の背丈に合うよう、限りなく診療台を倒していくのである。
診療室のシステムは、ドイツも日本と全く同じ。診療台に座って、治療を始めるとき椅子の背を倒していくのだけれど、普通180度まで倒すことすら珍しいと思うんだよな。でも彼女は220度ぐらいまで倒す。どういうことかわかります?つまり頭のほうが足より低くなるまで倒すわけですよ。頭に血がのぼるじゃん!そう。本当に頭に血がのぼっている(下がっている??)こと多々あり。なわけです。
で、彼女(以下A)は治療中ふと、自分の世界に飛んで行ってしまう。その日もまた、ガーっと治療中、ふと彼女が手を止めた。そして、飛んで行った・・・・・・
A:私ね、音楽って素敵だと思うわ。クラシックを聴くのがすごく好きなの。
私:んが・・・(口の中に、つばを吸い取るものを突っ込まれておりますんで、こうしかしゃべれません。)ちなみに、んが=そうですねぇ。(訳)
A:私、全然自分では演奏できないけど、いろいろ聴くのよ♪
私:がぁ・・・ (訳=そうですかぁ)
A:この間なんてね、交響曲を聴いたの。ベルリオーズの!
私:ほへ・・・ (訳=へぇ) *心の声:って、えらいマニアだな、趣味が。
A:あの曲には、愛を感じるわ!愛よ愛!すてきねぇ・・・・(* ̄。 ̄*)ウットリ
私:・・・・・
どうでも良いが、血がのぼる・・・と苦しんでいたところ、彼女は我にかえり、また無言で、がーがーごりごり治療を始めたのであった。
こんな歯医者で私は、こどもの日に歯を抜くのである。うぅ・・いやだぁ・・・。
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