特別公演:CDができるまで ②大切なパートナー録音技師

初ソロCDをリリースするのは、これまでパスカルと3枚のCDを録音していただいたレグルスさん。初2台ピアノのCDからかれこれ…

15年!ぎゃー(°▽°)

長年のお付き合いで絶大な信頼を置けるのは、ただでさえナーヴァスになる録音の際には、

かけがえのない安心につながる。ありがたや。。

そんな録音技師さんが、今回の録音会場を下見したいとおっしゃり、一緒に訪問してきました。

ホールの舞台関係責任者も同席しての打ち合わせ。

各方面のプロはすごい!録音技師さんの鋭い視点とこだわりで、私なら見逃しそうな細かなチェックと質問が飛ぶ。そして舞台責任者の方もプロ!明確かつ即座に答えをくれる。

その様子を見ながら、改めて多くの方に支えてもらってCDというものが生まれるんだと痛感。

控室で念入りな打ち合わせ後、ホールへ移動。

録音技師さんは、舞台の床の硬さ、響きを念入りにチェック。良いホールだと感心しながら、

同時に、配線、音響、空調、録音に使う部屋の騒音状況など細かく細かく質問を重ねる。

録音技師: あのぅ、マイクのためにどこか一つ差込を貸してもらえるとありがたいのですが、このどれか1つでも…

と指差す舞台袖の機械。

ひゃー。流しそうめんですか?ってぐらい、たくさんの線が垂れ下がって、私はちんぷんかんぷん。

かれこれ1時間の打ち合わせ。驚きと感心ばかりの私だったが、録音技師さんも「これで安心です!」とご満悦。よかった!

特別公演の詳細は下記をご覧ください
https://www.rikakomurata.com

プレイベント準備、進行中!

パスカルが、巨大な芸術作品を前に、どうやってわかりやすく紐解けるか、うーんうーん、といろんな文献を見ながら、頑張っています。

なにしろ訳する私が、歴史オンチ。この私がわかる様に書くのだからそれは難しい。

苦労を重ね、プレイベントの「入り口」が出来上がってきました。私がすごく嬉しいのは、この入り口を読んで、私の「ぼんやり」が、なるほどー!とピントがあった感じがすること。

「西洋は宗教の影響が大きい」などと言われてきて「はい」と言いながら、実はどういう意味なのか????と言う感じだったのだが、なるほど!そういうことか!という感じ。

しかも「影響が大きい」なんて物じゃなくて、そんなに根深い物が昔から西洋人の中に染み込んでいるとなると、こういった傑作を生み出す作曲家たちの溢れんばかりのエネルギーに改めて敬服するという思いだ。

プレイベントでは、噛み砕いて、とにかくわかりやすく!訳すことをお約束します。あと数ヶ月かければきっとできるはず、と自分に言い聞かせて、大量の原稿を前に毎日頑張っております。

と同時に、なんだか小学校時代の教室に入って、黒板(懐かしー!」)の前で授業を受けている感じ。

といっても「わからん」ではなく「わくわく」しそうなプレイベント入り口。

続きができたらまたご報告します!

CDができるまで その1 大切な仲間=楽器 

来年4月6日の特別公演は、実は私の初ソロCDリリース記念も兼ねています。人生の節目の年に、今の自分を録音してみようかなと思いたち、全身全霊をかけて臨んでおります。

そんなあまりない機会なので、CDができるまでの過程をご紹介してみたいと思います!

CDの舞台裏。。そんなブログも面白いかも!

今回のCD録音は、ヤマハさんに楽器をご提供していただくことになりました。こんなにありがたいサポートはありません。涙 

しかーし!いくら素晴らしいヤマハさんと言っても、実は楽器によって演奏家との相性はまちまち。仲良くなれる楽器と出会えるかどうかで、出来上がりにも大きく影響します。

これまでのDとの公演でも、ヤマハさんがさまざまな楽器と出逢わせてくれたのですが、現実はそう甘くない!好みに合う楽器と100%出会えるわけではないのです。タッチや音質などなど、好みと合致するピアノはそう多くないのが現実。演奏家はわがままなのです。(*゚▽゚*)

お料理と一緒かな。「美味しいと」言っても、その受け止め方は人それぞれ。

と言うわけで、今回のピアノ選びも、とても緊張して向かいました。選りすぐった2台を用意してくださった中から、相棒を発見できるだろうか。

そしてご対面。まず1台目。お。。。?!第一の感触は悪くないぞ。

私が楽器選びでこだわるのは、音の質はもちろんながら、まず自分の指の下に鍵盤が「吸い付いて」くれるかどうかという点だ。指で自由自在に最終打鍵をあやつることができそうな感じがする楽器、と言えば良いかな。

それともう一点、バスから高音にかけて、絶妙にさまざまな色を引き出せる楽器。ピアノは両手で沢山の音を弾く。つまり、さまざまな音の「混ぜ具合lで、色を生み出していることが多い楽器。バスから高音まで同じような浅い単色しかないと、例え綺麗な音でも、「一見」綺麗なだけで、色の種類となると可能性が少ないわけだ。

爆音は必要ない。色のパレットの可能性が大きいものを選ぶ。

人との出会いも同じかなあ。もっと知りたくなる、そんな楽器に出会いたい。

今回は珍しく1台目から好印象を受け、もう一台を触ってみる。

いやぁ….今回は…大ヒット!と言える出会い。あえて言えば、よりさまざまな魔法を生み出せそうだった2台目を選んだものの、両方とも弾けば弾くほど面白く、さまざまな音を作り出せそうな予感。今すぐにでも家に帰って、自分の練習を磨きたくなる、そんな楽器だった。

お世話になっている調律師さんの「何か気になる点があればおっしゃってください」という温かいお申し出に「何も申し上げることはありません。あとは私自身の問題です。ここまでぴったりくる楽器はありません」と申し上げると

調理師さんが一言、「なんか怖い…」

と。

私: ん?(°▽°) 私はそんなに普段、文句を言っているのだろうか 汗 (^◇^;)

あとで聞けば、以前Dとの公演で私たちが好みだった楽器が今回は手に入ったとのこと。

やっぱり、以前からの好みは変わってないんだなぁ。

録音がより楽しみになると同時に、キリッと自分が引き締まったこのピアノ選び。

ありがたいサポートに感謝しつつ、録音まであとひと月。できる限りの努力でのぞんでみたい。

チケットのご予約はこちら⇒www.rikakomurata.comから