『国際室内楽音楽祭が千葉県流山市で生まれます!』

まさか!というメンバーが私たちの地元流山(千葉)に集結します。コロナで2年延期となったこのNagareyama国際室内楽音楽祭。ようやく開催に漕ぎ着けられそうな気配です。涙

私とDがプロデュースを務めさせていただき、国内外から、まさに世界第1線で演奏活動をする最高のメンバーが集まってくれることになりました。

5月3、4、5の3日間、極上の室内楽を楽しんでいただきたいと思います。

いくつかご紹介させてください。
○会場について。
つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅。最近は東京近郊の人気スポットとして度々テレビでもお目見えしているというこの街。秋葉原から快速で25分。
その駅前には大きなショッピングモールができ、大変お洒落な街で、休日は大賑わいです。その駅前に、なんと室内楽に最高の響きを持つコンサートホールができました。
その会場:「スターツおおたかの森ホール」で、2022年5月3、4、5日に音楽祭は開催されます。

○コンサートの時間について
コンサート前後にショッピングやお茶などを楽しんでいただける様、演奏会は午後の早めの時間に設定してあります。

○そしてチケット料金!!
流山市と関係者様の多大なご理解とご協力があり、「たくさんの方々に身近に室内楽を楽しんでいただきたい」というあまりにも嬉しくありがたきお考えもあり、各公演が3500円に設定されています。
そして後日ご案内するファミリー公演はなんと1000円!

これから、私のブログ(www.rikakomurata.com/blog)でそれぞれの日のプログラム、聴きどころ、楽しみどころを書いていきますので、どうか関東の皆さん、もちろん遠方の方も、そしてクラシックに詳しい方もそうでない方も、どうぞこの機会を逃さず聴きにいらしてください!

次回のブログお楽しみに。



チケット予約は下記サイトでできます。https://www.otakanomorihall.com/news_list/news_3030/

テクニックの基礎をおさらいしませんか?

ピティナさんのご協力を得て、4月24日に講座を行います。90分という限られた時間で、ピアノという楽器を操るための、基礎の基礎を一度おさらいしませんか?

思うように操れるようになると、イマジネーションも膨らむのだなと、最近感じることがあります。イメージに振り回されるのではなく、匠の技を磨く、そんな基礎になる講座ができればと思っています。残席とても少なくなっています。ご検討ください!

ピティナ・ピアノセミナー (piano.or.jp)

ご案内

待ちに待った暖かな春を感じさせる空気の日々。

それとは裏腹に、 ウクライナの惨状のニュース。

とても複雑な気持ちで過ごす毎日が続いています。 私とDのそんな気持ちの曇りから、私たちがエイッと勇気を持って前へ歩み出せる為にも、今日は5月18日に予定されている公演のお知らせをさせて下さい。

コロナ禍で幸か不幸か、ある程度の時間ができ、私もDevoyonも自分と向き合う 日々が続きました。そして、今自分達が最も挑戦したいプログラムで
4年ぶりのスペシャル公演を開催させていただくことにしました。

「エチュードの芸術」

ショパン 練習曲作品25 全曲(村田)
ドビュッシー 練習曲 全曲 (Devoyon)
プーランク 2台ピアノのためのソナタ
(Devoyon、村田)

あまりに敷居の高い名曲の前で、毎日が模索の真っ最中ですが、 5月には今の私たちにできる最良の形で演奏会を迎えられればと願っています。

この公演にお一人でも多くの方に応援にいらしていただけましたら、 これほど心強く、ありがたいことはありません。お時間をとっていただけそうな方がありましたら、 1枚でもとても嬉しいのでメールで ご返信頂けましたら幸いです。
kurumiberlin@gmail.com
すぐに手配をさせていただきます。

一般6000円 学生4000円
場所は上野の東京文化会館(小)です。

最後になりましたが、誰もが互いを尊重し、平穏に暮らせる世の中が 1日でも早く訪れることを願いつつ。
村田理夏子、Pascal Devoyon

ほどほどに!

前回、ニックネームでイメージが膨らむ反面、思い込みの危険もあるという話を書いた。

そういえば以前, 知り合いの作曲家の友達と話をした時、こんなことがあった。

久しぶりに会ったランチで、なんと自作のCDをプレゼントしてくれた。各曲に素敵なタイトルがついていたので私が

私: こういうタイトルって、どうやって考えるの?

ときくと、なんと

友達: あーこれねぇ、曲ができてから複数のスタッフに聴いてもらって、印象を題名にしてもらったの。

と。

へえええ!と驚いた。

もちろんイメージを持って書いているのだろうけど、それをあえてタイトルにしないのか。

でも確かにドビュッシーの前奏曲は、曲頭に題名が書かれておらず、各曲の最後にドビュッシーなりの題名を書いている。まるで、「僕はこんなイメージで書きました」って最後にポツッと語っているような。

作曲家としても、聴き手の自由なイメージを持ってもらう喜びもあるのかなあ。

もちろん自分勝手なイメージではいけないので、作曲家について調べたり、他の作品を見たりしながら作曲家の方向性を知りつつ、イメージを膨らませる。

教養と詩心のバランスが絶妙な魅力を生むのかな。

考えさせられるランチだった・・

モーツァルト!

恒例となったカワイ表参道でのDの講座。今回2/9は「モーツァルト」です。

これがまた…すごい。絶対必聴!

2つの作品を通して「モーツァルト全般」に役立つことに絞ってあるので、今後のモーツァルトの練習がますます面白くなりそう。

知っているつもりで曖昧だったことをなるほど!としてくれることがいっぱい。例えば、

モーツァルト時代と今では楽器が違った

それは知ってる(と思っていたが)

じゃあ、演奏するとき具体的に何に気をつければいいの?

….あ…..汗💦

それと、モーツァルトはどうしても、音がコロコロ動くだけでのっぺらぼうのつまらない演奏になりがち。そこで、

今回はソナタKV311 Ddurを用いて、

装飾音、アーティキュレーションさまざまな材料を用いてどうやってモーツァルトを面白くできるか、かなーり詳しくみていきます。

そして2楽章では、最初から詳しく見ていくので、ゆっくりの楽章って、こうやってアプローチするのか!と、

「綺麗なだけ」の演奏

から脱却出来るかも!

キラキラ星では、「変奏曲」ならではの学びの山。

決して子供向け作品ではないですよ!音楽好きの方も、専門家を目指す方も

絶対必聴の回です!

柔軟に柔軟に 笑

年を重ねるごとに、思い込みって強くなる気がする。

つまり、頑固になるということか? ( ・∇・)

そんな中、音楽は自分を謙虚にしてくれる。

ありがたやー

今回の5/18の公演では、

ショパンエチュード作品25を私が全て担当し、
Dがドビュッシーエチュード全曲を担当する。

いやぁ、自分たちで決めておきながら、2人で

汗💦 

という感じの難しい挑戦だけど、それもせっかくなので楽しみたいところ。

よく知られた曲にはさまざまにニックネームもついていて、それがイメージの助けになる場合もあるが、逆にイメージを狭める危険もある気がする。

ショパンエチュードともなると、色んな国で、いろんなニックネームがついているようで、「革命」やらはともかく、挙句の果てには「滝」とか「階段」「ミツバチ」(あとは乗馬とかもあったような..)なども目にしてびっくりした。

タイトルって、子供に何かイメージを描いてもらうきっかけという意味では良さもあるけど、そんな周りの人がつけたタイトルを鵜呑みに曲に向かうと、それこそ「思い込み」もあって怖い。

折角の全曲練習を機に、慣れではなく、 ショパンの意図したであろうものを、可能な限り読み取りたい。というわけで、楽譜と睨めっこして考えることが増えた。

楽譜といっても、音符だけではなく、随所に散りばめられた言葉も、とても大切なメッセージだと思う。

当時は「天使のように」なんて具体的な楽語はそう書かないから、

「優しく」とか「面白おかしく」とか、そんな楽語から、

どんな優しさ、どんな面白さを指しているのかを、音を見ながら考えるのも面白い。

それにしても、「滝」ねえ。すごいニックネームだよね。

そりゃぁ、この全曲チャレンジは滝に打たれる修行のごとく私も鍛えられているが。。。

いや、おそらくそういう意味ではなく…

あっぱれ平凡 〜歳をとるのも良いね♪


先日Dがピアノの部屋から出てきて、すごく嬉しそうに:

「ねぇ、こういう風に、このトリルはこうやって入れるのかなあ、とか

そんな他愛のないことに頭を悩ませられるって、幸せだよね」

と話しかけてきた。

不思議なことに、私も全く同じことを感じている瞬間だったので、

すごく驚き、すごく嬉しくなった。

コロナ禍でさまざまに不自由で、身も心も不安定な中、

日常のそんな些細なことが愛おしく感じるようになったのかもしれない。

歳とったかなあ。(`・∀・´)

5月18日東京文化会館での演奏会を控えて、Dと互いに聴き合ったり

意見を交わしたりと試行錯誤を繰り返す中のちょっとした発見など、

些細なことも、これから少しブログでメモして行ってみようかな。

くるみ クルミ Kurumi

2歳半になったくるみ。なんと言ってもくるみは、ものすごく社交的!

通りゆく人みんなの顔を、1人残さず見ながら微笑んだり、声をかけてくれる人には二本足で立って「くるみでーす!こんにちは!」とばかりにハグしに行ったりして、(大型犬は立ち上がると、人間とハグしているような感じと変わらない)、通りゆく人たちみんなから愛されているようだ。

それはうちの庭にいるときだけではなく、散歩中も然り。

新聞配達中の、一見かなーり怖そうな顔のお兄さんにも、変わらずの笑顔で見つめた結果、そっと手を出して撫でてもらっている。

こうなれば才能だ。

そうこうして2年以上もここに住んでいるうちに、いつのまにか、私たちよりも街中に知り合いが断然多いことに気がついた。犬ではなく、人の知り合い。

家から2キロ以上離れたところを散歩しているDに、

「もしかして、くるみちゃんですか」と声をかけてくれる人もよくあるらしい。

すごーい。

前へ!

この一年は「心底」考えさせられる年だった。

私生活では、想定外のことがあまりにも起きた結果、平凡な日々のありがたさと、それを大切にしたい思いが強烈に強くなったというのが簡潔な表現かもしれない。

ゆっくりと、そして今のこの一瞬を楽しみながら。

音楽面では、2020年にコロナ禍で諦めざるを得なくなったスペシャル公演のあと、完全に消え去ってしまったモチベーションの立て直しに苦しみ、自分にとって音楽は何なのかを考えぬいた。そしてようやく2022年5月18日、4年ぶりとなるDとのスペシャル公演を開催することを決意した。プログラムは一新し、私たち2人が今まさに向きあいたいもの。それがこのプログラム:

「エチュードの芸術」

ショパンエチュード作品25は私が全曲、ドビュッシーエチュードはDが全曲担当する。

私個人にとっては2018年のオールラヴェル公演が、自分の音楽に対するあり方を大きく変える公演となった。変えるというより、変わったのを強く感じた。

あれから4年。

5/18の公演「エチュードの芸術」では、将来の芸術界を担う若者、音楽を愛する人たちとこの時間を共有し、音楽という私たちに与えられた贈り物へ、そして芸術を残してくれた先人へ思いを馳せるひとときになることを願いつつ…

2022年も、笑顔多き一年となりますように!

京都珍道中

とあるレッスン通訳の仕事で京都の大学に伺った。自宅からの往復移動時間も入れて25時間という、かなり短い滞在のなか、なぜやらミニハプニングの山。珍道中となった。 

まず、大学で。私はマイク片手にホールのステージで通訳の仕事。通訳をしているときはかなりの集中をしているので、何かに気がそれることは今まで一度もなかったのに、なんと!さすが京都。通訳中、目の前で、ホールの上からボタッと黒いものが落下。よくみると、

ご、き、ぶ、り。

しかもみたことないぐらい巨大! ひぃぃぃぃぃ。 舞台上に荷物(スーツケース)も置いていて、そのそばに落ちたので、超巨大ゴキブリがどこに移動するか気がきではなく、頭の中はゴキブリのみ。通訳の思考回路は完全停止。プロ意識消滅。(プロじゃないが。) そして、マイクを持ったまま、「え、今のゴキブリ?」と言ってしまった。仕事そっちのけである。 舞台で聴講している生徒さんの1人と目があって、「今のゴキブリ?」とあいかわらず通訳そっちのけで質問したら、その子は平然と、 「はい」と頷いてくれた。 まったく慌てる様子なし。さすが京都。

昔、演奏中に鍵盤の上にハエが落ちてきたことがある。本番中ですぞ。ハエは弱っていて動かないので、なんとか演奏中、指で踏み潰さないようにと、気が散りまくりで演奏したことがある。そして努力も虚しく、小指でムギュっとふんでしまった時の私のパニックは想像にお任せします。

夜遅い仕事を終え、大学からホテルへ。チェックインを済ませてこれから食事。もう21時になっている。Dは仕事の後は、とにかく2人でゆっくり美味しいものを食べることをいつも心から楽しみにしているので、以前来た時に美味しかった京都駅のお蕎麦屋さんに行こうと、簡単に調べておいた。 ホテル近くにも賑わっている居酒屋さんがいくつかあったが、ものすごい密なのと、「一見さんお断り」的な感じがしたので諦めた。

そしてDと地下鉄で移動。京都駅は21時15分。さっきの居酒屋とは違い、何だかいつもより静かだなと思いながら、レストランのある建物に入り、ショーケースの見本をのぞく。今日は何を食べようか、とルンルンしていたら、

「一般の方ですか?」

と背後から声がする。 一般? ってどういう意味だろう?と振り返ると警備員さん。

「この建物はもうすぐ21時過ぎで閉館です」 

という。 えー。「ではレストランも全部ですか?」ときくと、にっこりと「そうですね」。 がーーーーーーん。がーーーーーん。 え、10月だよ。緊急事態宣言解除だよね? さっき居酒屋さん人が溢れてたよ?えーーー?!全部閉まるって。えー? かなりパニック。 ねぇなぜなの、京都府さん?? 確かに京都駅構内を見ると全てシャッター降りてる。 デパートも全て、「当面21時までに変更します」と。駅近のレストラン街も「すべて」閉店。全滅である。

呆然💦

げ、食べはぐれる。。頭真っ白。 少し周りを見渡したり、ネットで調べたりしたけど、やっぱり開店しているのは怪しそうなとこばかり。 美味しいものを食べられずがっかりするDは、歩くスピードも明らかに落ち、 私も絶望。 そして悲しくも、探すのを諦め、コンビニテイクアウト夕食となった。 ナムナム ま、美味しいからいいんだけどね。 

ホテルで一泊し、翌朝は快晴。気分最高で朝食会場へ。感じのいい係員で「ゆっくりしてくださいね」と言ってくださった。心からゆっくりできそうだ。 バイキングで種類も豊富。美味しそう! 

入り口で「食事中」と書いた番号札をもらい、好きな席にそれを置いて、席を確保してからバイキングを取りに行く。 大きめのトレーの上に大きめのお皿を乗せて、美味しそうなものを物色。ちいさなミートボールが美味しそうで、まず2つ取ったが、お皿の上でやたらコロコロと転がる。それを止めようと、何か他の食べ物も取ろうとしながら、席の方へ目をやると、確保したはずの席に、他の誰かの食事が置いてある。 
おそらく自分でとった席と勘違いして、私たちの席に置いたのだろう。とりあえず、まだミートボール2つしか取っていない大きなお皿の乗ったトレーを持ってその席に行ってみた。でも食事が置いてあるだけで誰もいないので、係の人に 「この席取っておいたのですが」というと、気を利かせて他の席を勧めてくれた。 気を取り直して、自分のトレーを見ると、 

あ!ミートボールが1個しかない!

京都ミステリー。。。消えたミートボール。どこへ。。。。

おそらく、この騒ぎの間にどこかに転がって落ちたらしい。すみませぬ。 消えた席、消えたミートボール。 心は「ゆっくり」所ではなくなってしまった。  いやぁ、 色々ありすぎの25時間の旅。 そして今、ようやく帰路に着く。 ふぅ。 ミートボールが靴の裏についていませんように。

日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。