「日常」カテゴリーアーカイブ

芸術家

今朝パスカルがつぶやいた。

「数々の素晴らしい曲を生み出した創造主の作曲家たちに比べたら、僕らなんて、何千分の1の存在というか、足元にも及ばないんだよね

私は最近、歳を重ねるにつれて自分がちっぽけに見え、作品に対して頭の下がる思いで練習に向かうようになってきた。色んな意味で先輩のパスカルからこんな言葉が出るなら、私は砂粒にも及ばない。

でも、だからこそ終わりなく努力できる気もする。1つ1つ、目の前に与えられたありがたいコンサートやレッスンを丁寧に真摯に準備していこうと、改めて心に誓った。

最近のくるみブーム

雨やら猛暑やらで、歩きたくないくるみは、最近よく庭で微妙に隠れる術を覚えたようで….

さぁ、くるみはどこでしょう?

第2弾 さて、くるみは?

そして上級編 くるみはどこかな…?😃

見つけて欲しいのか、こんな感じで隠れる日々。。。笑

雨が続きましたねえ。

雨でも風でも雪でも、スタスタスタスタ散歩するくるみ。

でもやっぱり濡れた毛は心地悪いようで、ドライヤーが大好きな彼。

先日ドライヤーをした時のくるみ。全身で

いやぁ、サイコー、たまらん!といっております。🤣

良いねえ
そうそう、そこそこ!
そして爆睡。。。

千葉県万歳

我が家の王子「くるみ」は目下4歳半。とにかく歩くのが好き。涼しい季節になって、毎日歩く歩く。1日3回の散歩で合計12キロはお手のもの。15キロぐらいの日もある。

時々、違うところでも遊ばせたいねと、車で出かけられそうなところを探してみた。すると、千葉県はありますねー、いろいろ!

土地があるだけ、わんちゃん施設も本当にたくさん!

そしてある日、我々が向かったのは、マザー牧場🐑 牧場なのに結構広いドッグランがあるという。

まずは広い敷地ですでに興奮。耳立ってるし、この写真。😆

そして走る!うれしーー!

存分に走った後は、初めて見る動物さんたちとご挨拶。

あなたは誰?何?ドキドキの対面。

確かに人間と猫しか知らないから、これなんじゃ?って感じでしょうねえ。

カピバラさんが寄ってきてくれたけど、このあとクルミは恐怖のあまり吠えました。苦笑😅

あれは何?何かが上にいる!?!?

すごいところ歩いてますねぇ。細い木の板の上を並んで歩いていました、結構高いところ!

そしてなぜか。。。。くるみはブタさんに興味津々!

くるみは、犬だけが世界の生き物ではないことを学んだのでした。

まだまだいろんなところがあるから連れてきたいなあ。ただ、クルミは家以外は緊張してしまい、高速のPAでは車と人の多さにパニックになってしまうので困るんですよね。

千葉万歳!

むむ

先日、くるみの散歩をしていた時のこと。よく行く公園に行くと、隅の方から何か視線が。。。

その正体は、カメ🐢

全長40ー50センチはある大きなカメが何故かひろーい芝生の公園の隅っこにいて、私とがっつり目が合った。

広い公園の反対側におばさんが1人、ベンチで休んでいる。この公園は、江戸川という大きな川のすぐ手前にあり、江戸川の土手と細い道路を隔てたところに位置してる。

カメ??江戸川から間違えて出てきちゃった?

暑い中、干上がってしまうのではないかと気が気ではなく、Dに電話。Dは何しろ小さい頃家で亀を飼っていたのである。😃

私: ねえ、江戸川前の公園におっきなカメがいるんだけど、大丈夫かなあ。

D: カメ?そんなところで何してるんだろ?

私:警察とか電話して、川に戻してもらうべき?

D:いやぁ、亀は陸でかなり長いこと生きられるよ。

Dが妙に🐢に詳しいことに、安心なような不思議な感覚を持ちつつ、

じゃあ、このままにしておくね、と電話を切る。

そして散歩を続けながら気になって振り返ると、公園の反対側で休んでいた女性がゆっくり立ち上がり、亀の方に歩いて行った。やっぱり心配するよねーと思っていると、なんと彼女はヒョイ、とカメを持ちあげ、ショッピングカートのようなもの🛒にカメを入れ歩き出すではないか?!

そう、彼女はカメ🐢の散歩中だったのだ。

あんなに大きいカメ?

亀は散歩するのか?

などなど頭の中がぐちゃぐちゃになりつつ、世の中にはいろんな生き方がある。。。と、再確認したのだった。

私のサイトへはこちらから☟

https://www.rikakomurata.com

実験・クルミの前でピアノを弾くとどうなる?

くるみちゃんは、ピアノの練習を聴きながらお昼寝するの?

などというほほえましい質問をしてくださる方がいます。

くるみは・・・

音楽が嫌いです。爆笑 

というか、ものすごく耳がいいので、たぶんうるさいんだと思います。

でそんなクルミの前でDに練習をしてもらったところ。こんな4コマができました。

1)え、何?何か弾くの?

2)わー うるさーい!

3)ぎゃーーやーめーてーーー!

4)パスカル・・・・苦笑

柔軟に柔軟に 笑

年を重ねるごとに、思い込みって強くなる気がする。

つまり、頑固になるということか? ( ・∇・)

そんな中、音楽は自分を謙虚にしてくれる。

ありがたやー

今回の5/18の公演では、

ショパンエチュード作品25を私が全て担当し、
Dがドビュッシーエチュード全曲を担当する。

いやぁ、自分たちで決めておきながら、2人で

汗💦 

という感じの難しい挑戦だけど、それもせっかくなので楽しみたいところ。

よく知られた曲にはさまざまにニックネームもついていて、それがイメージの助けになる場合もあるが、逆にイメージを狭める危険もある気がする。

ショパンエチュードともなると、色んな国で、いろんなニックネームがついているようで、「革命」やらはともかく、挙句の果てには「滝」とか「階段」「ミツバチ」(あとは乗馬とかもあったような..)なども目にしてびっくりした。

タイトルって、子供に何かイメージを描いてもらうきっかけという意味では良さもあるけど、そんな周りの人がつけたタイトルを鵜呑みに曲に向かうと、それこそ「思い込み」もあって怖い。

折角の全曲練習を機に、慣れではなく、 ショパンの意図したであろうものを、可能な限り読み取りたい。というわけで、楽譜と睨めっこして考えることが増えた。

楽譜といっても、音符だけではなく、随所に散りばめられた言葉も、とても大切なメッセージだと思う。

当時は「天使のように」なんて具体的な楽語はそう書かないから、

「優しく」とか「面白おかしく」とか、そんな楽語から、

どんな優しさ、どんな面白さを指しているのかを、音を見ながら考えるのも面白い。

それにしても、「滝」ねえ。すごいニックネームだよね。

そりゃぁ、この全曲チャレンジは滝に打たれる修行のごとく私も鍛えられているが。。。

いや、おそらくそういう意味ではなく…

あっぱれ平凡 〜歳をとるのも良いね♪


先日Dがピアノの部屋から出てきて、すごく嬉しそうに:

「ねぇ、こういう風に、このトリルはこうやって入れるのかなあ、とか

そんな他愛のないことに頭を悩ませられるって、幸せだよね」

と話しかけてきた。

不思議なことに、私も全く同じことを感じている瞬間だったので、

すごく驚き、すごく嬉しくなった。

コロナ禍でさまざまに不自由で、身も心も不安定な中、

日常のそんな些細なことが愛おしく感じるようになったのかもしれない。

歳とったかなあ。(`・∀・´)

5月18日東京文化会館での演奏会を控えて、Dと互いに聴き合ったり

意見を交わしたりと試行錯誤を繰り返す中のちょっとした発見など、

些細なことも、これから少しブログでメモして行ってみようかな。

前へ!

この一年は「心底」考えさせられる年だった。

私生活では、想定外のことがあまりにも起きた結果、平凡な日々のありがたさと、それを大切にしたい思いが強烈に強くなったというのが簡潔な表現かもしれない。

ゆっくりと、そして今のこの一瞬を楽しみながら。

音楽面では、2020年にコロナ禍で諦めざるを得なくなったスペシャル公演のあと、完全に消え去ってしまったモチベーションの立て直しに苦しみ、自分にとって音楽は何なのかを考えぬいた。そしてようやく2022年5月18日、4年ぶりとなるDとのスペシャル公演を開催することを決意した。プログラムは一新し、私たち2人が今まさに向きあいたいもの。それがこのプログラム:

「エチュードの芸術」

ショパンエチュード作品25は私が全曲、ドビュッシーエチュードはDが全曲担当する。

私個人にとっては2018年のオールラヴェル公演が、自分の音楽に対するあり方を大きく変える公演となった。変えるというより、変わったのを強く感じた。

あれから4年。

5/18の公演「エチュードの芸術」では、将来の芸術界を担う若者、音楽を愛する人たちとこの時間を共有し、音楽という私たちに与えられた贈り物へ、そして芸術を残してくれた先人へ思いを馳せるひとときになることを願いつつ…

2022年も、笑顔多き一年となりますように!

京都珍道中

とあるレッスン通訳の仕事で京都の大学に伺った。自宅からの往復移動時間も入れて25時間という、かなり短い滞在のなか、なぜやらミニハプニングの山。珍道中となった。 

まず、大学で。私はマイク片手にホールのステージで通訳の仕事。通訳をしているときはかなりの集中をしているので、何かに気がそれることは今まで一度もなかったのに、なんと!さすが京都。通訳中、目の前で、ホールの上からボタッと黒いものが落下。よくみると、

ご、き、ぶ、り。

しかもみたことないぐらい巨大! ひぃぃぃぃぃ。 舞台上に荷物(スーツケース)も置いていて、そのそばに落ちたので、超巨大ゴキブリがどこに移動するか気がきではなく、頭の中はゴキブリのみ。通訳の思考回路は完全停止。プロ意識消滅。(プロじゃないが。) そして、マイクを持ったまま、「え、今のゴキブリ?」と言ってしまった。仕事そっちのけである。 舞台で聴講している生徒さんの1人と目があって、「今のゴキブリ?」とあいかわらず通訳そっちのけで質問したら、その子は平然と、 「はい」と頷いてくれた。 まったく慌てる様子なし。さすが京都。

昔、演奏中に鍵盤の上にハエが落ちてきたことがある。本番中ですぞ。ハエは弱っていて動かないので、なんとか演奏中、指で踏み潰さないようにと、気が散りまくりで演奏したことがある。そして努力も虚しく、小指でムギュっとふんでしまった時の私のパニックは想像にお任せします。

夜遅い仕事を終え、大学からホテルへ。チェックインを済ませてこれから食事。もう21時になっている。Dは仕事の後は、とにかく2人でゆっくり美味しいものを食べることをいつも心から楽しみにしているので、以前来た時に美味しかった京都駅のお蕎麦屋さんに行こうと、簡単に調べておいた。 ホテル近くにも賑わっている居酒屋さんがいくつかあったが、ものすごい密なのと、「一見さんお断り」的な感じがしたので諦めた。

そしてDと地下鉄で移動。京都駅は21時15分。さっきの居酒屋とは違い、何だかいつもより静かだなと思いながら、レストランのある建物に入り、ショーケースの見本をのぞく。今日は何を食べようか、とルンルンしていたら、

「一般の方ですか?」

と背後から声がする。 一般? ってどういう意味だろう?と振り返ると警備員さん。

「この建物はもうすぐ21時過ぎで閉館です」 

という。 えー。「ではレストランも全部ですか?」ときくと、にっこりと「そうですね」。 がーーーーーーん。がーーーーーん。 え、10月だよ。緊急事態宣言解除だよね? さっき居酒屋さん人が溢れてたよ?えーーー?!全部閉まるって。えー? かなりパニック。 ねぇなぜなの、京都府さん?? 確かに京都駅構内を見ると全てシャッター降りてる。 デパートも全て、「当面21時までに変更します」と。駅近のレストラン街も「すべて」閉店。全滅である。

呆然💦

げ、食べはぐれる。。頭真っ白。 少し周りを見渡したり、ネットで調べたりしたけど、やっぱり開店しているのは怪しそうなとこばかり。 美味しいものを食べられずがっかりするDは、歩くスピードも明らかに落ち、 私も絶望。 そして悲しくも、探すのを諦め、コンビニテイクアウト夕食となった。 ナムナム ま、美味しいからいいんだけどね。 

ホテルで一泊し、翌朝は快晴。気分最高で朝食会場へ。感じのいい係員で「ゆっくりしてくださいね」と言ってくださった。心からゆっくりできそうだ。 バイキングで種類も豊富。美味しそう! 

入り口で「食事中」と書いた番号札をもらい、好きな席にそれを置いて、席を確保してからバイキングを取りに行く。 大きめのトレーの上に大きめのお皿を乗せて、美味しそうなものを物色。ちいさなミートボールが美味しそうで、まず2つ取ったが、お皿の上でやたらコロコロと転がる。それを止めようと、何か他の食べ物も取ろうとしながら、席の方へ目をやると、確保したはずの席に、他の誰かの食事が置いてある。 
おそらく自分でとった席と勘違いして、私たちの席に置いたのだろう。とりあえず、まだミートボール2つしか取っていない大きなお皿の乗ったトレーを持ってその席に行ってみた。でも食事が置いてあるだけで誰もいないので、係の人に 「この席取っておいたのですが」というと、気を利かせて他の席を勧めてくれた。 気を取り直して、自分のトレーを見ると、 

あ!ミートボールが1個しかない!

京都ミステリー。。。消えたミートボール。どこへ。。。。

おそらく、この騒ぎの間にどこかに転がって落ちたらしい。すみませぬ。 消えた席、消えたミートボール。 心は「ゆっくり」所ではなくなってしまった。  いやぁ、 色々ありすぎの25時間の旅。 そして今、ようやく帰路に着く。 ふぅ。 ミートボールが靴の裏についていませんように。