「音楽」カテゴリーアーカイブ

あけましておめでとうございます⛩

暖かな新年。今年はどんな1年にしようかな、と考えながらの

夜明け。

いつもは、今年はこうするぞー!と意気込んでいたけど、今はちょっと違う思いだ。目の前の人たち、そばにいる人たちを大切にしながら、穏やかに、健やかに、丁寧に1日ずつを重ねたい、そんな気持ち。

音楽面では、生徒達を1人ずつ丁寧に大切に育てながら、いくつか予定されている演奏会に向けて、音楽の本当の魅力を引き出すことだけに集中したい。

歳を重ねるにつれ、自分はまだまだだな、という思いが強くなっていく。でも自分のペースでいいから少しずつでも成長し続けたい。そして音楽家として、自分の信念が決してブレることなく、自分の生き方を貫きたいと強く感じている。

最初の公演は3/7。日経ホール。次回のブログで、どんな公演なのか、そしてその楽しみ方をご案内してみたい。

今年もよろしくお願いします!

村田理夏子

村田理夏子 公式サイト

ぜひお越しください!

3月7日、大手町の日経ホールで下記の公演をします。

合わせを始めていますが、あまり演奏機会のないウェストサイドストーリー。良いですねぇ。映画を観た方も、そうでなくても聴いたことある曲が聴こえてきそうです!牧師の午後への前奏曲では、ドビュッシー独特の何とも美しい音色が魔法をかけてくれます。今回はどの曲も、なんだか嬉しくなる!笑顔が溢れ出る、そんな曲を集めてみました。

春には心のエネルギーがいちばん!みなさん、どうぞお越しくださいませ♪

私のサイトはこちらから

https://www.rikakomurata.com/

育てたい

今回、希望する生徒を集めて勉強会をしてみた。表参道のカワイさんのスタジオとご協力をお借りして。

私は人前で演奏してコメントをもらうだけでは、あまり意味が生まれないと感じていて、数名が集まるこの勉強会4ー5時間で1年分ぐらいの何かを得られるようにと試みた。

1人の演奏の間、聴いている側はそれが自分だと置き換えて、改善すべき点、そのやり方を考えつつ聴いてもらい、演奏後、何が気になりどうしたら良いか、それぞれの言葉で発言してもらう。演奏者側にも発言を求めてみた。

実は考えることを「言葉にする」というのは、自分の感じることを明確に整理しないとできないことで、漠然としたものを具体化するとても良い勉強になる。

そしてその「具体化し、考えること」が、自分が練習するときにいかに大切なことか伝えたかったからだ。その時も伝えたが、それなしに練習すると耳はミスタッチには敏感になっても、それ以外は何が良くて何が悪いかわからないまま漠然とただ練習することになり、善悪がわからないことほど怖いことはないと。

そして、みんなの発言をもとに、特別参加してくれたパスカルに内容を展開してもらった。

私は普段から生徒たちに発言をしているので、今回はあえて第3者のパスカルにお願いして発言してもらい、必要があれば「今のこのあたりをもう少し展開してくれるとありがたい」「これはどういう意味か説明してあげて欲しい」などとパスカルにそっとお願いをしながらより面白くなるように試みてみた。

終わった後、生徒さんから次々と心から喜んでいるようなメールが届き、やってよかったなと感じられ、また機会を見つけて開催しようかなと感じられた。

指導を始めて20年以上が経つ。私のところ来てくれる生徒たちには日頃から考える喜び、自分を育てる喜び、そしてそれが若い世代を育てる喜びとその責任感に発展してくれればと願って、試行錯誤している。最近は「目に見える成果」を急ぐ傾向があるなかで、長い目で忍耐強く努力することを学んで欲しいと思っている。そしてそれは、もっと後になって、彼らの中に着実に何かの良き痕跡を残してくれると確信している。

村田理夏子公式サイト

スペシャル公演のチケット販売を11/15に開始します!

いよいよ来年5/28のスペシャル公演販売が始まります。私たちそれぞれのソロもあり、ソロでは今何としても演奏したい大曲2つを選びました。

ブラームス ピアノソナタ 3番(パスカル)

リスト ダンテを読んで(村田)

パスカルにはブラームスの血が流れているのではないかというぐらい、ブラームスの演奏がどれも本当に素晴らしいのが印象的。本人も血が騒ぐぐらい愛していると言っています。あんなにも凛とした格調高いブラームスは、間違いなく皆さんの心振るわせ、刻み込まれるはず。この機会に是非お聴きいただきたいです。

私は、ことあるごとにダンテを演奏してきましたが、ふとある時その見事な品格の高さを強烈に感じてから、これまでとは違った演奏を目指すようになり新たな視点で模索してきた作品で、ようやく今回演奏機会が得られました。

全体のプログラムは「継がれていく宝飾品」と題し、作曲家同士が互いに影響されつつ時代を超えて名作が生まれていく様子をプログラミングしました。

私たちにできる全力で、この名曲の数々の魅力の真髄をお届けできるよう努めてまいります。どうか、皆様ご来場の上、応援していただければ幸いです。

東京文化会館はこのあと数年閉鎖となります。その前にぜひ一度、

お越しくださいませ。

スペシャル公演チケット予約

https://www.rikakomurata.com/Rikako/Ticket2025.html/

「音楽祭の生の楽しみ」

11/2のオープニングコンサートラストを飾るドヴォルジャークのドゥムキトリオ。ドゥムカというウクライナ発端の民族調の節がさまざまに奏でられる作品だ。

6曲が連なる中で「緩急が繰り返される」のが特徴の1つ。この緩急が実は面白い。演奏者の感性、当日の気分によって相手がどう来るかで各演奏者の反応も変わってくるので、もちろんリハーサルは入念に行うけれど、まさに当日に生で生まれる温度も、かなり楽しみな作品。

演奏する方もハラハラ、聴く方は生まれたての熱を楽しめる。

まさに、室内楽の楽しみがギュッとつまっていて、室内楽って面白い!と聴いていても感じられる作品だと思う。

芸術家

今朝パスカルがつぶやいた。

「数々の素晴らしい曲を生み出した創造主の作曲家たちに比べたら、僕らなんて、何千分の1の存在というか、足元にも及ばないんだよね

私は最近、歳を重ねるにつれて自分がちっぽけに見え、作品に対して頭の下がる思いで練習に向かうようになってきた。色んな意味で先輩のパスカルからこんな言葉が出るなら、私は砂粒にも及ばない。

でも、だからこそ終わりなく努力できる気もする。1つ1つ、目の前に与えられたありがたいコンサートやレッスンを丁寧に真摯に準備していこうと、改めて心に誓った。

ドビュッシー ピアノトリオ

私にとって懐かしい思い出の曲。

私がベルリンに留学を始めたころは、まだ携帯などなかった。その数年後にで始めたんだけど。

慣れないドイツ語で家の固定電話の留守電応答メッセージを録音した時、何かバックグラウンドミュージックを流したいなと思い、その時手元にあったCDがこれ。このドビュッシーピアノトリオだった。

なんとも詩的でロマンチックで爽やかなハーモニー。電話がかかるたび、留守電のメッセージにはこれが流れていた。

今となっては、この曲を聴くと、留学生活への期待と、家族と離れた寂しさの狭間で複雑だったベルリン生活の始めの頃を思い出すし、懐かしさを感じる作品にもなった。

ドビュッシーの若き頃の作品で、耳慣れたドビュッシーとは異なったロマンチズムが見られる。非常に美しく、心に響く作品だ。

今回この曲を演奏できることも最高の喜びだけど、みなさんにもこの曲を知っていただけることも同じぐらい嬉しい。

11月3日 14時開演の公演でドビュッシーをお聴きいただけます!

心強い助っ人!

NAGAREYAMA 国際室内楽音楽祭ナビゲーターの加羽沢美濃さんと打ち合わせをしてきました!
テレビも舞台も引っ張りだこで、音楽祭理事を務めるなど、経験豊富な美濃さんから、たくさんのお話を伺い、音楽祭がお客様と一体化するための秘訣などたっぷり伺えました!
ナビゲートとは、コンサートの合間でお話をしてくれる「進行役」です。「今回の流山では私がお客様の1人として舞台に上がり、みなさんが楽しめるようナビゲートしますね!」との心強いことば😢
音楽祭では贅沢にも午後公演3つ全てにご登場いただき、彼女からの視点でみなさんが楽しめるきっかけを話してくれます。自身が作曲家だからこその視点も楽しみ。
全国にファンも多い彼女が、何と流山に顔を出してくれます。お茶目な彼女に会いに来ませんか?

チケットはこちら↓

ムジカノーヴァ

10月号にNAGAREYAMA国際室内楽音楽祭を

なんと 巨大な1ページ全ての紙面でご案内いただいています!

お手にとっていただけたら幸いです!