5月17日に予定しておりました公演は、再考を重ね、8月22日(土)に延期の上開催させていただくことになりました。共演者のご理解もあり、同じプログラムで行わせていただけることになりました。
それに伴い、いったんチケット予約手続きを中止させていただきます。準備が整い次第、このサイト上でもご案内させていただきます。すでにご購入いただきましたみなさまには、これからお一人ずつご連絡をさせていただきますので、しばらくお待ちください。ご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
延期開催に伴い、正直なところ大変苦しい状況に置かれます。ですが長い目で見たとき、今回の開催にこだわることよりも、まずは一人ひとりが強い意識で予防をし、他人への感染を広げないことに専念することが最優先と感じ、苦渋の決断に至りました。
延期に際し、アーティスト、ホールほか、多方面のご理解、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。これからも、お客様をはじめ、いろいろな方にご迷惑をおかけすることになると思います。あらかじめお詫び申し上げますとともに、ご協力何卒よろしくお願い申し上げます。
みなさんもくれぐれもお体にご自愛ください。
寝ても覚めてもコロナ・・。3月の仕事、遊び・・すべてキャンセル・・そんな思ってもみない急激な変化で、精神的”時差ボケ”になっているのは私だけではないでしょう・・。(-.-)
人間のもろさから、いろいろ考えさせられ、3月は時間はできたはずなのに気持ちは疲れ果て・・・そんな時に、ふと5月17日の公演のチケット予約が来たときは、飛び上がるほど嬉しく元気になれています。
いつまで続くのか、次の本番はあるのか・・そんな文字通り先が見えない中ですが、次のチケットの予約を目にすると、楽しみにしてくださっている方がいるのだと、強く励まされた気がして、よし、行くぞ!いかなきゃ!というエネルギーがわいてくる。そんな気がします。
意図せずも、<命>のテーマの公演は、【今 】 やはりやっておきたい・・と強く感じる時代となりました。雑誌ショパン3月号、MusicaNova4月号、音楽の友5月号に、それぞれこの公演について記事が出る予定です。少しでも多くの方に、目にしていただき、もしも足を運んでいただけるようでしたら嬉しいです。よろしくお願いします!
http://rikakomurata.com/ConcertTicket/index.html
現時点では開催の予定です。地元の皆様よろしくお願いします!
本日マネージメントより連絡があり、コロナウイルス感染防止対策の一環で、大阪府より要請があり、2月20日から3月20日までのイベントを中止するよう指示が出たそうです。そのため、2月29日に予定されておりました高槻公演の中止が決定しました
ぎりぎりまで公演実施を信じて準備を続けておりましたので、急なことで やや放心状態ではありますが、まずはご案内をさせていただきます。
お越しいただくご予定にしてくださっていた方、チラシ配布や、周囲へのお声掛けにご協力くださいました方々には、深くお詫び申し上げます。
同時に苦渋の決断をされた主催者の方へも思いを馳せております。
この感染症が一刻も早く収束することを願うばかりです。
最近、〇〇をうまく弾けるコツはないだろうか、そんなものを求めている人を目にすることがある。 コツなどあるのだろうか?
2月21日にカワイ表参道での講座。そこに、一つの答えが見えるかもしれない。今回のテーマはショパン。演奏者からも聴衆からも、老若男女に愛されるショパン。その本物の魅力はどこから生まれているのだろうか? 演奏者は、その演奏に説得力を持ち合わせるために、どのようなところに着眼して勉強するべきなのか?
今回はショパンの視点に立ち、ショパンが何を求めているのかを理解しようと試みる視線で進められる講座。なんだか楽譜を見たり、練習することが、ショパンに近づいていくような、ショパンに会っているような、そんな気持ちになり、どんどん面白くなっていく、そんな時間になりそうです!
ショパンの磨き抜かれた緻密な作業にも脱帽・・・。
そして!!続編、第4から6回の講座開催も決定!!!その内容が発表になります。第4回から6回も、かなり面白い内容になりそうですよ。 私事ですが、2/21の講座では、私たちの5/17の公演予約用紙も配布させていただこうかと思っています。この機会にぜひご予約いただければ幸いです。 よろしくお願いします!
5月17日のスペシャル公演への思い、魅力。。。 私とDのインタビュー記事が1ページという大きな紙面で掲載されています。 普段あまり語らない自分たちの思いを文字にさせていただきました。ぜひ目にしていただきたい内容です。よろしくお願いします!
1月26日に開催した、CDリリース記念イベント。午前中は80分程度のレクチャー。DEVOYONによる前奏曲2曲の演奏ののち、<ドビュッシーのユーモア>と題したお話。
ドビュッシーの皮肉で扱いにくそうな人格像が見えるたくさんの言葉を紹介しながら、結局はその皮肉のもとは、ドビュッシー自身の、音楽への尊敬、真摯な態度、音楽家としてのプライドなどが浮き彫りにされていき、ドビュッシーへの尊敬と興味をそそられるそんなお話でした。
そのお話の延長で、具体的に曲を通して考える公開レッスン。こうしたらいいよ、ああするべきだ・・といったいわゆる<答え>的なレッスンは一切ないDEVOYON. 自分も答えは知らないしね。とこれまたユーモアにかえながら、実は、音楽というものは、結局は各自の作曲と音楽への称賛、知りたい、近づきたいという各自の渇望と情熱、謙遜・・・そんなところから生まれ、教養を増すにせよ、演奏を磨くにせよ、自分で自分をとことんまで突き動かし続けることの大切さを感じさせられるものでした。
DEVOYONは普段から、こういっています。
<僕は知識が少なすぎる>
私も、一歩ずつ頑張らなきゃ・・・
2月末に、一味違った興味深いリサイタルを開催させていただきます。
まずはそのテーマ:ファンタジーと名人芸。音楽に欠かせないこの2つの側面。ベートーヴェン、ショパン、そしてガーシュインそれぞれの作曲家からみたファンタジーのもつ意味合いは?そんなことを感じつつ、DEVOYONのトークを交えながら進みます。
そして後半はヴィルトゥオーゾ。舞台に華を添えるその妙技を、
デュカス、ドビュッシー、そしてブラームス!というこれまた色とりどりの側面から味わっていただきます。
もう一つの面白さは、ピアノ編成。今回のリサイタルでは、DEVOYONのソロに加え、連弾、2台ピアノが加わるという珍しい編成。いったいどうして連弾や2台ピアノが混ざるのでしょう?
私たちにとって連弾や2台ピアノは、ちょっと楽しんで合わせてみる・・という分野ではありません。本格的に掘り下げることで、あのピアノから信じられない世界が生まれます。個性の違う2人の音楽家が互いのインスピレーションを生かしつつ、感性と感性がぶつかる。深く考えながらの二人での模索を経て、一人ではできない鮮やかな色合いの世界を生むことができるからです。
そういった点では室内楽の魅力とつながるでしょう。でもピアノ2台・・あるいは1台で4本の手…。そこから生まれる音の世界は、 ピアノという楽器を超える世界で、心を打たれるものがあります。
是非お越しいただけましたら、嬉しいです。
前回のブログで、Dのエッセーについて紹介した”代役”経験。
実は私も1度だけある。留学して間もなくの頃…。
留学先では自分のピアノなんて自宅ににもてる余裕はなく、私は毎朝早朝からベルリン芸大で練習していた。当時は学校内に“練習室専用”なる部屋はなく、大学内の様々なレッスン室で練習をするので、朝9時も過ぎると、先生方が次々とレッスンに訪れ、練習している部屋を追い出されてしまうので、練習がままならない。
そのため朝6時半に学校の守衛さんの前で並んだ。そうすれば開校同時の朝7時に鍵を受け取れ、9時までの2時間は集中して練習できる。
少しでも良いピアノで練習したいという留学生が同じように何人も来ていて、7時の開校を待つ間、片言のドイツ語で互いにいろいろ話し、仲良くなった経験は、今思えば本当に宝物だ。
話を戻すと、そんな早朝練習にも負けず、当時のDも、早朝から学校にいて練習やらレッスンをしていた。そしてある朝、いつものように練習しているとDがいきなり練習室に入ってきて、
「モーツァルトのピアノ協奏曲を1か月後にベルリンフィルハーモニーホールで演奏できるソリストを探してるらしい。君、引き受けたらどう?」
私: え。。。。。。。。(;’∀’)
当時の私は、日本から来たばかり。日本では、お恥ずかしいことに年一回の学内試験に向けて、1年間にほんの数曲だけを仕上げるようなスピードで勉強してきた。
一か月で舞台に出るなど・・・・経験なしどころか、仰天だった。
D : 近くの楽譜屋がもうすぐ開くから、すぐに行って、ピアノの楽譜と、オーケストラのスコアを買ってきなさい。赤い楽譜ね。それですぐ練習して。ちょうど9日後にクラスで弾き合い会をするので、そこで暗譜で演奏するように。9日で暗譜ができていれば、安心感が増えるでしょ?残りの20日で、さらに磨けばよい。
先生に逆らったり議論するなどもってのほかだった当時、とにかく頭が真っ白になったが、急いで楽譜を買いに行き、全く知らない曲の譜読みに入った。
まずは9日後のクラス会で暗譜で演奏。そのためにいったいどのように譜読みをし、どのように暗譜をし、しかもどのように音楽的に演奏するのか・・・。急いで楽譜を買ったものの、初めて
弾く前に<考える>作業に入った。
楽譜とにらめっこし、全体像を把握する。全体像を把握しながら、譜読みと同時に効率よく暗譜を進め、指使いなども音楽的に必要とされるベストな指使いを、無駄なく一刻も早く見つけなければならない。遠回りする時間がないのだ。
いつもまにか、頭の中でずいぶん音楽をイメージし、弾いている自分を想像して指使いをイメージし・・・という、頭の中で音楽づくりをする練習に必然と入っていた。
この時の強烈な焦りと、猛烈な集中と、そして頭から火が出るほど考え抜いた経験は、それから先の留学生活の原動力となった。
今思えば、本当にありがたいオファーだった。
ーーー
20年もたち、ある時そのころの話をDにしてみると、
あれ?君あの曲弾いたことあるんじゃなかったっけ?と言いおった。
一度弾いたことがある曲と思い込んでいたらしい・・・
( 一一) ま、いいんだけどさっ・・・( 一一)
ショパン2月号(1月18日発売)に、DEVOYONのエッセーが掲載されています。<代役>経験について。かなーーり面白いです!是非お読みいただけたら嬉しいです!