うららかな日中、銀座を歩いていた。その日は平日にもかかわらず、通りもデパートも
とにかく親子連ればかり。Dと、
子供は学校に行かないの?
と首をかしげていた。マネージャーと合流し、銀座の街を歩いて移動する道すがら尋ねたところ、
「春休みだからですかねー」と。
なぁるほど。
そう言われると、すれ違う子供たちは清々しく幸せそうに見える。
向かい側から小さな小さな女の子が歩いてきた。まだかなり幼い。両親に挟まれ、嬉しそうに両手に何かを持って、ぶらぶら振りながらこちらに来る。微笑ましくそれを見ながらすれ違う私たち。
そしてすれ違いざま…
私:「えっー」(; ̄ェ ̄)
と声が出てしまった。
だって….その幼い女の子が両手に持っていたものは、両方とも
恐竜。
しかも、全長30センチぐらいはある大物。なんとかザウルス系である。さらに、掴んでいるのは首ねっこ。
ひーー
バービーちゃんとか、猫の縫いぐるみとかじゃないの??
そんなでかい恐竜?
首ねっこをつかむか??
と突っ込みながら、はぁ、最近の女子(おなご)はすごい。。。と
Dと語り合ったのでした。
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「日常」カテゴリーアーカイブ
ひそかな疑問
Dの名前はパスカル。外国ではよくある名前だ。そのパスカルが、別のパスカルと
昨晩、一緒にご飯を食べたらしい。
私に、
D:明日の夜 パスカルとご飯するから♪ (^^)/
と言われ、なんだか変な感じ。私だったら
Rikakoという友達とご飯するとき、Rikakoと行くからというと、すごく違和感がある気がする。おそらく、同じ名前ならあだ名をつけて、別の呼び名を決めるだろう。
だってご飯の時の会話も、
「Pascalさあ、あのことどう思う?」
「そうだね、僕はこう思うけど・・。でもPascalはどう思う?」
となったら・・・
ウ ザ イ (-_-)
というわけで、一体どうやって会話してるのか、帰ってきたら聞いてみよっと。(・。・)
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パリの今
演奏会と合わせのため、久しぶりにパリに入った。EU内の移動では基本的に入国審査はない。パスポートの携帯は必須だが、ベルリンからパリの往復では搭乗時にパスポートで本人確認をしなことも多々あり。搭乗券だけを片手に電車に乗るような感覚で移動できる。
……はずだったが
今回は違った。パリの空港に着くなりいつもとは違う出口を案内され、そこにはずらっと並んだ入国審査官。緊張が感じられる。空港内にも、軍服を着た兵士がライフルをお腹の前に構え、あちこちに配備されている。数メートルに1人配備されているという場所もあった。
空港を出て街の中心部に入る。一見普段と変わらない様子だが、やはり違った。Nespressoのお店の前を通ると、お客さん一人一人の手荷物を来店時に確認しているのが見える。ユニクロなんかでもそうらしい。
それを目にするたび、体がふと引き締まる。
毎年演奏をさせていただいているパリのアンヴァリッド。そこもいつもとは違った。正門で入管の理由を聞かれ、手荷物検査。着ているコートのボタンをあけ、中に何か隠していないか確認。そしてやはりライフルを手にした兵士が数名いる。
たくさんの警備があることは安心でもあるが、危険のサインでもある。
今回の滞在ではパリの街をねり歩いてみた。毎日10キロは歩いただろう。この町は本当に美しい。道路はゴミだらけで、地下鉄は臭い…というには変わりないが、街自体が凛としている。気品にあふれている。おそらくその美しさは、建物の風貌だ。
高さと色のそろった建物。シンプルかつ品のある飾りを伴ったテラス。 南フランスに行くとテラスに赤やピンクの花を飾り、華やかになるところが、パリはシンプルかつクール。
気品に溢れている。
リストが住んでいたという、「リスト広場」をたまたま通った。そこには古い教会があり、当時リストがここを散策し、この階段に腰掛けていたかもしれないと思うと、なんとも言えぬ嬉しさを感じた。多くの芸術家がパリを愛し、その美に引き寄せられ、たくさんの名作が生まれた文化と教養が刻み込まれた街、パリ。 この街に兵士は似合わない。
ときに人間は、とても愚かなことに必死になる時がある。そんな時、ふと身の回りにある美にあらためて目を向けてみたい。もっと大切なもの、大切にしたいものが身の回りに溢れていないだろうか。
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ドイツ人はきっちり?
ベルリンの自宅近くのカフェにDとランチに入った時の事。モーニングメニュー(ベルリンでは、モーニングメニューと称してお昼の時間も食べれたりするのだ)
で、”スモークサーモンとパンのセット”というのが目に入り、これにしよう♪と決めて着席。
とっても寒い日で、カフェは満席。人のよさそうなお店のおばさんが注文を取る。
私:スモークサーモンのセットと、ダージリンティー二つで。クロワッサンも一つ追加していただこうかな。
おばさん:セットにはパンがついてるわよ。クロワッサンもいる?
私:じゃあ、まずはパンだけで様子を見て、あとで追加するか決めます!
おばさん:わかったわ♪
・・・・
とんとんと決まり、
D&私:いい感じのお店だねえ♪
とにっこり。
・・・10秒後・・・
おばさん:あら、お飲み物はどうするんだったっかしら?
私:ダージリンティーです。(*_*;
ムム・・・たよりないなあ。大丈夫かなあ。ちょっと心配。
Dと私は食事を待ちつつ、まったり会話を始めた。
そして待つこと3分ぐらい
おばさん:(´・ω・`) ごめんなさい、どうしましょう・・・
今ね、裏を見てきたら、サーモンが・・・・凍ってるのよぉ
私( ;∀;) 凍ってる?
昨日仕入れたのに、今見たら凍ってるの。まぁ、どうしようかしら。ごめんなさいね。
本当に情けない・・わーーどうしましょう。ガッチガチなの。
と混乱中。その様子に、なんだか笑ってしまい、結局はほかのメニューを注文。
この適当さ、さすがベルリン。
きっちりしてそうなドイツ人ですが、実は結構・・・
テキトー
です。
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されど外人
ほうじ茶をすすり、ふぅぅ (-。-) と安らぎ、暑い湯船に浸かって、はぁ〜〜最高 ヽ(´o`; と
くつろぐ、どう見ても日本人精神のD。
そんなDが、日本のとあるカフェに入った時のこと。
閉店間際でケーキ類がほぼなく、がっかりしていたら、そっと無言でしまっていたケーキを
ケースに幾つか出してくれたやさしい女性の店員さん。
陳列ケースが一気に華やかになり、Dはにっこり。(^-^)
Dは元来、とにかく好奇心旺盛。 新しいものや珍しいものはなんでも試したい性格。
たとえばチョコレートの詰め合わせの箱を開けてみて、一つだけアルミに包まれて、
中身が見えないものがあると、最初に手にするのは絶対にそれである。
並んだケーキを子犬のごとく物色し、ミルクレープ(だったと思う)とやらを発見。クレープ生地がミルフィーユのようにうすく何枚にも重なっていて、とても綺麗。
そのケーキをじーーーーと直近でガン見し、これ何? と聞くので、その様子を微笑ましく見守ってくれた店員さんに質問。
クレープの生地を薄く重ねて、なかにカスタードどのようなクリームを………
と事細かに説明してくれた。
たいそう満足したDは、なるほど〜 とまたご満悦。(^-^)
じゃ、私はこれにしようかな、と私が言うと、
D: あ、僕は食べないよ ♪ (゜-゜)
私:え? Σ(゚д゚lll)
(心の声) 食べんのかい o(`ω´ )o
あんなにケーキを観察し、説明をしてもらったのは、
とても気になったので、知りたい♪
という純粋な好奇心発揮だったらしい。
注文しないのを心配したやさしい店員さんは
店員: もしかして、アレルギーとかでいらっしゃいますか?
こんなに心配してもらって、肩身の狭い私…。Dはこういうとこは外人度100%発揮。わざわざケーキを出してくれて、
説明までしてくれたので買わなきゃ。。なんていう日本人精神はゼロ。
私:……いえ、あのぅ……
とためらったあと、
いえ、ただ興味深かったのだと思います(._.)
と答え、失笑をかったのでした。omz
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ひぃーーー
これまでにもブログで紹介したように、飛行機に関しては、不時着、消防車さわぎ、煙騒動、空港閉鎖、戦争開始による飛行中止…それはそれはいろいろな珍事に出会っている。
そしてまた、初体験があった。それは
着陸やり直し。(*_*)
ベルリンからパリに飛んだある日。パリに近づき、
『まもなく着陸です』
のアナウンス。外を見ると、飛行機が高度を徐々に下げ、地面が近づいてくる。
そして車輪がでる。
10秒前9…8…といった感じで滑走路に近づき、飛行機が速度を落とした。そしていよいよ着陸。後輪が滑走路を捉えた瞬間、なんと
加速!!!
( ̄◇ ̄;)エッ
タッチアンドゴーってな感じで、滑走路にタイヤが触ったと同時にまた飛行機が上昇したのだ。
ひーーー。なんでなんで??なんで上がる???(◎-◎)
そんな時の飛行機の中はどうかというと
凍りつく シーー( ̄、 ̄*)――ン
というのが的確だろう。平静を装うがみんななんだか落ち着かない。
そして空に上がり旋回をし始めた頃、スチュワーデスさんが冷静な声で、
ただいま着陸が中断されました。詳しい理由や状況はまもなくパイロットから説明があります。
と。
でもスチュワーデスさんもどこか落ち着かない。
そしてまもなく機長からアナウンスがあり、
強風につき危険を感じたので上がった。
という。やり直すかどうかって、あんなにぎりぎりに決めるの??本当に滑走路にタイヤが付いた瞬間だったし・・。あぁ驚いたー。
というわけで、15分ぐらい後にまたやり直したのでした。
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さすが、あの国!
普通、機内食で添えられて出てくるのは
これ↓

そう、塩コショウ。サラダやお肉などに好みに応じて
振りかけられる。
ところが先日旅行した国へのフライトでは
これがでてきた↓

そう、韓国。機内食にも
辛さのもとは欠かせないらしい。チューブを押すと、ケチャップのように赤いものが出てきて・・・・もちろん、辛い!です。(>.<)
それにしても韓国料理っておいしい♪韓国万歳!
ベルリンの醍醐味
ベルリンは、中心部から少し離れるだけで森や湖の大自然に触れることができる。
今日はDと自転車で過ごした2-3時間の素晴らしいコースをご紹介したい。
ベルリン中心部から車で30分北の方へ走らせると、HeiligenSee(ハイリゲンゼー)という湖がある。
今回は車に折り畳み自転車2台を積みHeiligenSee方面へ移動。
そこで自転車に乗り換えた。
車を止めたあたり一帯は住宅街という感じだが、そこから南方面へAlt Heiligen Seeという通りを数分を進むと、
次第に視界にHavel(ハーフェル)川という雄大な川が悠然と現れ、
川沿いには自転車で走行可能な土むき出しの素敵な小道が続いていた。
____
川の美しさや紅葉に感動しながら進むこと数キロ、ベンチで少し休憩。そこでDが
・・・川の向こう側に渡って一周したいねえ・・(‘-‘)
と言い出した。でもその川はものすごく大きく、長く、見渡す限りでは橋など見当たらない。
どこかに橋があるかもしれないから、もう少し行ってみよっか、
と走り出したところに、なんだか鉄の大きな台みたいなものが川の上にあり、
車数台とバイク、自転車の人が数人が乗っている。
私:あれ?これなんだろうと言いながらその台に乗った途端、バーがしまり、私たちを乗せた鉄の台が向こう岸に向かってゆっくりと動き始めた。
私&D: すーごーくーなーい?( `―´)ノ
そう!!私たちが乗った台は、渡し舟だったのだ!
その渡し舟がこれ↓(写真をクリック!)
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よーくみると満足げな仁王立ちのDが。↓(写真をクリック!)
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上の写真にある車が見ている方向が渡し舟(渡し台?)の進んでいる方向。
渡し舟からその反対側を見るとこんな感じ↓(写真をクリック!)
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さっきの岸が遠のいていく。
渡っている途中の景色はこれ↓(写真をクリック!)
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いやあ、すごい!息をのむ美しさ・・・。最高♪
感動している間にあっという間に向こう岸に到着。降りようとしたらお兄ちゃんが近づいてきて、
はい、2ユーロね。(~o~)
あ、そうだよね。有料だよね、そりゃ。というわけで一人あたり1ユーロお支払い。(・_・)
____
そして反対岸をまた自転車にまたがって川に沿って北上し始めた。森と湖。大自然。おもわずベルリンにいることを忘れそうになった。(写真をクリック!)
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途中Dが、
ねえ、デンマークまで自転車道が続いてるらしいよ♪ (*^_^*)
という。看板があったらしく、それによるとこの自転車道を600キロ以上走るとコペンハーゲンだとか。
すごーい、ヨーロッパって地続きの大陸だぁ~と
あらためて実感。(・o・)
(*といってももちろん途中、渡し舟はあります)
途中こんなお客さんも、遊歩道を散歩中。↓(写真をクリック!)
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ちなみに、今回私たちを運んでくれた折り畳み自転車。↓(写真をクリック!)
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お疲れ様でした♪ 家から往復3時間で、こんな気分転換ができるなんて、ベルリン最高♪
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惜しい(2) パパ編~
ヤオコーというスーパーがあるのだが、とあることからそのお店の話題が
最近良く私とパパの間で出ていた。
・・・・ハズ。
そしてある日:
パ:そういえばお前、あのマルコーってスーパーだけど・・・
私:(._・)ノ コケ
私:パパ、マルコーじゃなくて、ヤオコーね。
パ:そうだったか、ヤオコーな。ふーん。
・・・そして数日後・・・
パ:お前、そういえばあの番組終わったらしいな、アポロ。
私:ん?アポロ?アポロってお菓子ならあったような。(・。・)
パ:ヨーロッパでもテレビでやってるんじゃないのか?あの、ひげ生やして探偵みたいなことしてるやつ・・
私:( ゜o゜)ハッ
・・・・・パパ、それはポアロです (-o-)・・・・・・
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尊敬
私には家族やDとは別に、心から尊敬し、頼りにしている方がもう1人いる。いつの頃からか、何かに行き詰ったり、どうしても客観的な意見が必要になった時、あるいはわからなくなった時に、今の思いをつづってみることがある。忙しい方だから、よほどのことがない限り頼らないようにしているが、真剣な問いには必ず時間を割いて返事を送ってくれ、そこには本当に的確な意見が記されている。柔らかい言葉表現にしっかりとメッセージが組み込まれていると感じる。
今日もまたその人に道を照らしてもらった。私はきっとこの人には追いつけないんだろうなと強く感じながらも、こんな素晴らしい方に人生の節々に大切な言葉をもらっていることに心から感謝している。