役に立つ日本語

このところ、Dは再び日本語特訓に熱を入れている。ありがたいことだ。
今回は、とても良い教材を見つけたと張り切っている。毎朝1時間、コンピューターにDVDを入れ、頭にはマイク付きヘッドフォンを装備。準備完了だ。
優秀なその教材は、発音までチェックしてくれるという。マイクに向かって発音し、違っていたら、ぶーっと鳴る。
今どきの教材は、学ぶ文章も、なかなかのものである。昔のように
これは、ペンです。
などという、実生活ではあまり使わない日本語は教えないのだ。
Dの教材は、なかでも強者(つわもの)だ。
先日は、
このくつしたは くさい です。
と練習していた。本当にそんな文章が教材にあるのだからすごい。
最近では勉強する文章も複雑化し、上級になってきたのはありがたいのだが、問題はその内容である。
先日などは、朝早くからこんな声が聞こえてきた。
ごしゅじんは おくさんほど おかねを たくさん もっていません
マイクは時々思ったように反応しないらしく、たまにDは、ものすごい大声で練習をするのだ。しかも窓を開けて・・・。何しろ実家でやるもんだから、近所も当然日本人である。
ごしゅじんは!! おくさんほど!! おかねを! たくさんもっていませーーーん!!!

と怒鳴っている。
なんか微妙に居心地が悪く感じる私はなんだろうか・・・
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