〜私がラヴェルに惹かれる理由〜
ラヴェルは、誰とも一歩距離を置き、自分の心を知られないようにする側面がありました。だからこそ、現代でも彼の友達付き合いや私生活はほぼ知られていません。
ラヴェルは芸術というものを
「聴衆が自分の作品を聴いているその瞬間だけ日常の喧騒を忘れ、別世界を旅することができるひととき」
と夢見て作品を書きました。自分が描きたいものに可能な限り忠実に描けるよう、生涯を通して完璧を求め続けました。その完璧は存在しないことを知りながら追いかけ続けたのです。
緻密に、細部まで意図して書くその作品を、ともすると「冷たい」と解釈する人もいます。それは、人と一線を画すラヴェルという人間もそうでした。でもそれは、非常に繊細な心を持つものが被っていた仮面であり、仮面の奥は、触れられないほど繊細でロマンチストな人間なのです。
私はそんな、実は人間味あふれるラヴェルに惹かれます。その彼から生まれる作品は尚更です。仮面の裏の「人」を感じるとき。
音楽の友のCD評では、「極めて温かみにあふれた色彩が乱舞する」という1文がありました。
つとめて客観的に描き切る中に、その温かみを見出していただけているなら、ラヴェルの本当の魅力の一端をあのCDに感じ取っていただけるのかもしれません。
どうか皆様、お手にとっていただけたら嬉しいです☺️
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