今年はどんな年にしようか…そんなことを考えるきっかけになる年明け。
私の抱負は、「毎日を彩り豊かに!」。
ちらほらと、これをやりたいなぁ、など思うことはあっても行動に移すとなると中途半端なことが多かったので、今年はアクティブに!と思っています。
毎日の些細なことこそ彩りの第一歩。ブログも少し活発にできればと思っています。
みなさん、今年もよろしくお願いします!
今年はどんな年にしようか…そんなことを考えるきっかけになる年明け。
私の抱負は、「毎日を彩り豊かに!」。
ちらほらと、これをやりたいなぁ、など思うことはあっても行動に移すとなると中途半端なことが多かったので、今年はアクティブに!と思っています。
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いつかCDをリリースするなら、絶対に収録したいと切望していたこのピアノソナタ。なぜか3楽章ばかりが演奏されるが、私は1、2楽章に強く惹かれるし、全楽章を通した時にこそ、この曲の持つ宇宙的神秘、そして強烈なエネルギーが光を放つ曲だと感じる。
1楽章はその見事な構成を理解するのに、相当な時間を要した。大まかな流れを理解して譜読みを進めたはずが、いくら練習してもどうも何かまとまりが悪く、魅力がでない。そんな時、分析の資料が手に入り、読み進めると、もっともっと細かなさまざまな要素が作曲家の手によって練り抜かれ、組み立てられていたことがわかった。糸を手繰り寄せるように、それらの流れについていくと、びっくりするような勢いが生まれた。音楽は作曲家が細部まで練り込んで作り上げている芸術作品なわけで、演奏家という立場をわきまえて作品へアプローチすることの大切さを改めて再認識した。
2楽章はとても不思議な世界だ。Lied(歌曲)とドイツ語で題されたこの楽章は、神秘的な節が聴こえてくるところから始まり、その節がぐるぐると細かな音の渦に巻き込まれていく。もごもごという感じのする世界は、水の中でその節が聴いているような、なんとも言えない不思議な耳の効果があり、私はなぜか、母親のお腹の中で聴いているような感じを受ける。
3楽章。この曲の1番の醍醐味は、徐々に増していくマグマのような猛烈なエネルギーと、縦横無尽に突き破る宇宙的大空間。そしてその中に挟まれた、この世のものとは思えない美しさのコラール。
変奏になっていて、変奏曲を経るごとに、徐々にテンポが増し、エネルギーが蓄積されていくその計算し抜かれた作曲家の技法。第一変奏からかなり速く弾いてしまったり、妙義を見せることを目指すと、この曲の魅力は半減してしまう。内に蓄積される強烈なマグマ的エネルギーをいかに操れるか。本当に苦労した。
3つの楽章全てを通して非現実なこの世界観を表現できた時、おそらくこの曲は最大の輝きを見せてくれるのだろう。
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先日投稿したフランク。もし「私も弾いてみたい!」と思ってくださった方があれば嬉しい。
…が、思わぬ難しさもある。笑
ピアノ用の編曲版とはいえ、オルガンをベースとしている曲。ピアノ用に書かれた曲にはない難しさがある。オルガンの2段鍵盤(両手)プラスペダル(足)という、実質3本分の仕事を2本の手でこなすからだ。
鍵盤上で手が左右に行ったり来たりが激しいので、結構アクロバチックな移動をし続けている。ところが出すべき音は瞑想的、そして内面的な静けさ。
このギャップが結構むずかしかった。
優しい笑顔で、全力で走れ、と言われている感じだろうか。笑
でも美しい作品に向かう喜びは計り知れない。
レコード芸術特旋盤に選出された私の初ソロCD 「エスプリの旅」。CDを手に取ってくださる方のためにも、今回収録した曲について、私の意図を少し書いてみたい。
まず フランク。
前奏曲、フーガと変奏 というタイトルのこの作品は、初めて聴くという人も多いかもしれない。実は元はオルガン作品。信仰心が極めて強いフランクは、オルガン奏者として教会に浸り、ミサの後は即興演奏を披露していたとか。そこから生まれたのがこの作品だ。
私が演奏したのは、バウアーのピアノ編曲譜をもとに、オルガン譜と照らしあわせながら、いくつか私なりに変更や音を加えたりしたものだ。
一度聴けば、頭から離れないほど忘れがたい美しさで繰り返される、なんとも悲しげなフレーズが心に突き刺さる。
悲しい、本当に悲しいメロディ。
知られざる名曲という言葉がぴったりだ。
心にちくっと突き刺さる作品ながら、オルガン作品という宗教性の強いものがゆえ、どのように演奏すべきかかなり悩んだ。ロマンチックに盛り上がりたくなる場所もあるが、それでは何か違う気がする。美しい曲はどう弾いても美しいので、ロマンチックに情熱を盛り上げても綺麗な曲に聞こえる。でもそれではフランクの意図したものとは違う。美しい曲こそ、その曲に適格な様式を見つけるのが本当に難しい。
フランク作品全般的にキーワードとなるのが、
「甘ったるくならないこと」
フランク作品には、強い信仰心からくる、内に秘めた極めて強いエネルギーがある。
今回の作品は、淡々と同じフレーズが繰り返され、フーガを挟んだ後、変奏されてそれが戻ってくる。淡々と、かつ、内なる一貫した強い緊張感のあるアーチが生まれた時、この作品が心の奥へ届くと感じ、今回の収録に臨んだ。
1人で、しんみりと、何度も聴きたくなる。。。そんな思いを共有できたら何よりも嬉しい。
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先日、以前教えていた生徒が留学を終えて帰国し、再びレッスンに来てくれた。何年ぶりだろう。聞いてみたら、12年ぶり。そしてなんと、彼女は当時私が彼女を教えていた時の年齢になっていた。
私は30歳の時、とある決意をした。それは、本格的な「良き指導者」になること。
「クラシック音楽界の未来を開くには、生徒よりも、まず先生の質を上げることが急務だ」と、とあるドイツの第一線で活躍する指導者が話していた。
良き指導者が増えれば、良い音楽家が増えるきっかけになるかもしれない。
とはいえ、私が目にしてきた本物の指導者たちは「深い教養、良い耳、幅広い知識、判断力、応用力」を兼ね備え、しかも「人間としてかなりの高みがある人」ばかり。
先生としての「手柄」など一切求めず、音楽と生徒に真摯かつ全力で向かう姿を見てきた。
なんて果てしない目標…
こうして、良き指導者を目指しての私の一生をかけての勉強が始まった。
久々来てくれた彼女は、レッスン後、こういってくれた。
「今、自分が生徒を教える立場になって、自分の中でまだ曖昧な部分がはっきりしてきた。自信を持って教えられるよう、さらにレッスンに来て学びたい」と。
指導者としての自覚と責任を感じ、より一層自分が学びたい、という言葉。私にとってこれより嬉しいことはない。
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いやぁ、暑い。🥵 口から出る言葉は「暑い」しかない感じの日々。我が家のプリンスくるみは、それはそれは夏が苦手。こんなに立派な毛をまとっているので、私たちで言えばセーターを2枚ぐらい着ている感じだ。
気温が上がらないうちに散歩に出ないと、全く歩かないので朝は6時前から散歩。なんとかして3キロぐらいは歩いてもらう。普段は1日10キロ歩くので、3キロはかなり少ないが、歩かないよりはましかな。
3キロ歩いたあとは、ゼーゼーハーハー。たーすーけーてー、という顔をしているので、去年から夏はお庭にプールを出すことにした。160センチぐらいのサイズ。
散歩から帰ると、プールに直行し、こんな感じ。
ま、風呂状態である。プールといっても、このサイズでは泳げない。
水風呂で戯れた後は、芝生でゴロンゴロン転がるのが日課。かなりこれが好きなようで、散歩中も、草を見るとゴロンゴロンと町中でコロがっておる。転がっている犬が居れば、くるみだと思ってもらって間違いない😃
このようなに散歩→プールと称した水風呂→ゴロンゴロンを一通り終えると、朝ごはん。そしてそのあとは、生乾きの毛をドライヤー。
ドライヤーが大好きで、すぐに寝てしまう。見よ、この脱力ぶり🙄
もういっちょ
こうして、お昼ご飯まで再び寝るのであった。
いい人生じゃのう、プリンスくるみよ。
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先日、くるみの散歩をしていた時のこと。よく行く公園に行くと、隅の方から何か視線が。。。
その正体は、カメ🐢
全長40ー50センチはある大きなカメが何故かひろーい芝生の公園の隅っこにいて、私とがっつり目が合った。
広い公園の反対側におばさんが1人、ベンチで休んでいる。この公園は、江戸川という大きな川のすぐ手前にあり、江戸川の土手と細い道路を隔てたところに位置してる。
カメ??江戸川から間違えて出てきちゃった?
暑い中、干上がってしまうのではないかと気が気ではなく、Dに電話。Dは何しろ小さい頃家で亀を飼っていたのである。😃
私: ねえ、江戸川前の公園におっきなカメがいるんだけど、大丈夫かなあ。
D: カメ?そんなところで何してるんだろ?
私:警察とか電話して、川に戻してもらうべき?
D:いやぁ、亀は陸でかなり長いこと生きられるよ。
Dが妙に🐢に詳しいことに、安心なような不思議な感覚を持ちつつ、
じゃあ、このままにしておくね、と電話を切る。
そして散歩を続けながら気になって振り返ると、公園の反対側で休んでいた女性がゆっくり立ち上がり、亀の方に歩いて行った。やっぱり心配するよねーと思っていると、なんと彼女はヒョイ、とカメを持ちあげ、ショッピングカートのようなもの🛒にカメを入れ歩き出すではないか?!
そう、彼女はカメ🐢の散歩中だったのだ。
あんなに大きいカメ?
亀は散歩するのか?
などなど頭の中がぐちゃぐちゃになりつつ、世の中にはいろんな生き方がある。。。と、再確認したのだった。
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高校生の頃から長年(7ー8年かなあ)レッスンをしてきた私の大切な生徒さんから、なんと難関のベルリン芸大の入試に合格したとの知らせ。
嬉しい。。。
文化に溢れた街で、しかもレベルの高い学校環境で勉強をスタートできることは、将来的にみて本当に宝物で、そんなスタートラインに立ってくれたことが、何よりも嬉しい。
彼女がつく先生は私がベルリン芸大留学時代に一緒に勉強していたゴットリーブ。彼はその後ベルリン芸大の先生になって、熱心に指導をしてくれている。ゴットリーブは本当に素晴らしい演奏家で、教養はもちろん、彼女を演奏家として自由奔放に育ててくれそうなタイプなので、彼のクラスを強く勧めていました。
忙しい彼が喜んで引き受けてくれたので、心から感謝。
それにしても、私が学んだドイツの学校で、私の生徒が学ぶ。そしてその先生は私と同期の仲間。。。しかもよく考えれば、彼女は日本の大学も私と一緒だ。😃
時代は受け継がれていくんだなあ。
がんばれ!素敵な留学生活を💓
先日ご案内した初のソロCD「エスプリの旅」。
とあるレッスンで、生徒さんが
「先生!あのCD毎日聴いています!」サインを求めて差し出したそのCDは、ケースにひびが入っていて、本当に聴き倒してくれている様子。娘さんも聴いていて、心に何か感じてくれたとか。なんとも嬉しくありがたい気持ちに溢れた。
そしてつい先日。別の生徒さんがいらした。その生徒さんは
「先生、この度はレコード芸術特選盤おめでとうございます。」と綺麗なお花を差し出してくださり、そこに挟んでくれたメッセージカードには「自分のことのように嬉しいです」との言葉。ジーンと来てしまった。
みんな、それぞれ言葉に出して気持ちを伝えてくれる。たかが私のCDなのに、皆さんの気持ちが本当に嬉しく、ありがたく、感動してしまった。。。。レッスンだというのに。笑
そのCD。なんと東京文化会館の視聴室にも置いていただけることになったそう。ご来館の際は是非聴いていただけたら嬉しい。
特選盤の影響もあり、幅広い方にお聴き頂けるせっかくの機会なので、ブログで今度このCDについて少し詳しく書いてみようかな。。。
私のサイトはこちらhttps://www.rikakomurata.comから
人生の節目に全力で臨んだ初ソロCD。まさかの「特選盤」受賞の連絡が入りました。日本を代表する批評家2人が審査し、2人とも推薦の票を入れたCDだけがいただける名誉。
レコード芸術6月号には、推薦してくださった批評家の推薦文が掲載されている。
突き刺さるような、とデュティユーを表現してくださった那須田氏。一貫した緊張感を評して下さったことも、私が最後までこだわり苦労したポイントで、とても嬉しかった。
色彩、タッチ、ペダリング全てにおいて繊細に感じ取ってくださったおふたり。
私の意図するところを、まさについてくださった文面が何よりも嬉しい。
一歩一歩、自分を磨くことのみを見据えてここ数年進んで来たが、もう少し続けていて良いのかもしれない、と思わせていただけた。
私にピアノを始めさせてくれた彼女も、天で喜んでくれているだろうか。
パスカルがシャンペンと手料理を用意して、その日にお祝いして、自分のことのように喜んでくれたことも、心に沁みた。
みんなに感謝。