ただ今のベルリンは・・・

マイナス14度
でございます。
((((~~▽~~ ;)))ブルブルブル
何よりも、乾燥がすごい。手足も唇もバリバリになるうえ、
ピアノを弾くので指先が指紋のところからぱっくりと開いて
それはそれは痛い・・・。
思い出すなぁ、私が留学始めた年。96年。あの時はマイナス20度以下になっていた。
今年も来るのだろうか・・・。

意味のある練習をする ~軽さ(3)

ふたの上と鍵盤でのギャップの話に戻ろう。ふたの上でできたなら、鍵盤でもできるはず。そのためには、こういう練習が良いと思う。
1)まず、ふたの上で素早く軽い打鍵でソファミレドと弾いてみて、感覚を見つける。
2)ふたを開け、ピアノの中央より1オクターヴ高いところのソファミレドの鍵盤を、左手で下までおろす。(写真ではファミレド)
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3)下ろしたまま(つまり鍵盤が動かないようにして)、右手でソファミレドを弾く。―この時、ふたの上での感覚と同じ感覚を鍵盤の底で感じてみる。
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4)感じられたら、左手を放し、普通に弾くが、鍵盤の表面ではなく《底に》意識を集中させて、鍵盤の動きに惑わされず底を<ふたの上の時と同じように感じて>打鍵する。
これを繰り返すと、鍵盤の動きに惑わされず底を打鍵する感覚がわかるのではないだろうか。決して押し込むのではなく、底を“ぽん”とつかむだけ。
また、ふたの上で弾く時とは違い、鍵盤が上に戻ろうとする力があるので、
ふたの上で弾いた時よりも、若干だが<速い>打鍵が必要とされることに気がついたのではないかな。そうでないと、鍵盤からの戻りの力に負けて、浮いた感覚になってしまうのだ。水圧に負けて、足がプールの底につかないようなものである。
軽く弾こうとするためにしていまう大きな間違いの一つは、指先を抜いてしまうこと。そうすることで、鍵盤の戻りに負けて、浮足立ってしまうケースが多い。反対に、指先をしっかりさせ、短く速い打鍵を鍵盤の底に送り込むことが必要だったわけだ。
そして、もうひとつ軽い音の連続を弾く時に、指や体がうわずってくるのを避ける大切なポイントは、耳も指も“メロディックに追うこと”。もう少し詳しく説明してみよう。
軽くしかも速い打鍵をするとき、どちらかというとノンレガートのような打鍵に近くなる。そうすることで、指から指へと移す感覚が切れてしまい、いつもつま先立ちしているような印象になりがちだ。それが不安定さ、つまり”怖い・・”と印象を生むことになる。それを避ける為に、実際はスタッカートで鍵盤から指が離れている場所ですらも、鍵盤の底をメロディックに、つまり横に追ってみよう。そうすることで感覚としては、実際に指が残っていようがスタッカートで切れていようが、先ほどの練習で得た“鍵盤の底のラインを追って弾いている”ように感じられたらかなりの安心感が出るはず。みなさん一緒に探してみましょう!
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されど さゆり・・・

以前の“さゆり”事件以来(2009年1月15日の記事参照)、私はさんざんパパをからかっていた。そうこうして数カ月たったある日、再びゆかりをいただく機会があった。すると、パパが
‐あのな、この“ゆかり”というお菓子の名前はな、人と人との結びつき、という意味があると思うんだ。ほら縁もゆかりも・・・とか使うだろう。
と、えらく真面目にのたもうた。ゆかりをくれたHちゃんと二人で顔を見合わせ、私が
私:またぁ、適当なこと言って・・・。前は《さゆり》とか言ってたくせに。
と苦笑して、ふとその缶を見てみると、なぁんとゆかりというひらがなの後ろにうっすらと“縁”という漢字が浮き立っているではありませんか。思わぬ知った父の雑学に、
ほぉ (゜o゜)
とすっかり感心して、
私:おぉ、パパすごいじゃん。面目躍如だね!!ヽ(`▽´)/
と、褒めちぎっていた。そう、それは半年以上前のこと・・・。
===========
そして時は過ぎ、秋も深まるつい先日、久々に私が注文しておいた“ゆかり”が何箱か届いた。受け取った父がひとこと・・:
パパ:おーい、さゆり 届いたぞぉ (゜o゜)
私:(-.-) ゆかり・・・ね。
彼は何も学んでいなかったらしい・・・。
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意味のある練習をする ~軽さ(2)~

さて、前回の”軽さ“についての続き。
答えは、簡単!
鍵盤は下に下がる。
そう、でもこの事、つまり鍵盤が動くということが実は意外といろいろなことを難しく感じさせているのだ。人間の持つ手や足の感覚というのは、動かないものに接しているとすぐにつかめる。地面を歩いたり、コップなど動かないものをつかんだり。でも、目標の物体が動くと、エスカレーターに乗ろうとしたり、氷の上を歩いたり、たんぽぽの綿毛のように、飛んでいるものを捕まえようとしたり・・・想像すれば分かるように、慣れるまで最初のうちは慎重に捕まえないとうまくいかない。
そう、慣れるまで。
これは、日頃の“正しい“訓練で身に着くことだ。エスカレーターも何回も乗れば、考えずにひょいと乗る。でも思っていたより早いエスカレーターだったら、一瞬よろっとする。
正しい訓練とは何だろう。ピアニストの難しさの一つ、それは本番ごとに与えられた楽器に瞬時に反応し、慣れなければいけないということ。
<家なら弾けたのに、このピアノは・・・>
という言い訳を良く耳にするが、そんなこと聴衆には関係ない。
与えられた楽器に瞬時に反応できるよう、普段から意識して練習する必要がある。何に意識して練習するかというと、それは鍵盤のもつ特徴をつかむこと。よく、軽い鍵盤、重い鍵盤、そんな表現をするが、その感覚は鍵盤が上にあがってくる速度の違いから感じるものだ。鍵盤自体の重さではない。普段から、その鍵盤の戻りにどれだけ意識を持って練習しているかが、大きく影響する。
ここで、一つとても大切なことがある。鍵盤の特徴の意識をつかむのは、目ではない。指だ。それも指先の腹のこの部分。
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つまり指の感覚を成長させなければいけない。指というのは、この部分に一番神経が集まっているらしい。ピアノは指から指へ渡して弾く。つまり歩くことと同じ。つま先で歩いたり走ったりしないのと同じように、軽いからと言って指の先っぽで弾くのではなく、“適度な指先の面積は必要になる”ということがわかる。
次回で“軽さ”については最終の予定です!
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せんくら終了!

いやぁ、楽しかった。朝ホテルを出たら夜まで戻らないという二日間びっちりと詰まった予定。3日で101個の演奏会という、大きな音楽祭。でも、オーガニゼーションの素晴らしいこと。見えないところで本当に多くの方が戦場のように忙しく働いているのだろうが、どの人もいつも笑顔を絶やさず、適切に接してくれる。おかげさまでこちらも、自分のリズムを良い具合に保つ事ができ、できることなら全員にお礼を伝えたかった。
50人以上の演奏家がいるにもかかわらず、意外にも舞台裏では全くすれ違わない。ほぼ誰にも会えず・・。唯一話せたのが、ヴァイオリンの西江辰郎さん。王子と呼ばれているとかで、女の子に大人気。へへ、へへと笑う、とてもさわやかで素晴らしい方だった。
楽屋裏には、飲み物を用意してくれているスペースがある。そこでコーヒーをついでいたら、ピアノの若林顕さんがいらした。あ、本物も写真とそっくりだ、などミーハーなことを考えつつ“お疲れ様です”と声をかけ、彼もさわやかに、どうもと言って通り過ぎた。
しかーし、これで終わらないのが私の人生。
そこへ若林さんが戻って来て、
若:あのぉ、すみませんが楽屋4番はどこですか?
私:いやぁ、ちょっと私にはわかりません・・・・ (-.-)
そう、まぎれもなくスタッフと間違えて声をかけられ、アーティストと書かれたバッジを下げているにもかかわらず、スタッフと思いこまれたままこのフェスティヴァル終了したのでした。汗
そんな感じで、いろいろな演奏家が集まっているにもかかわらず、どなたとも話す機会がなかったのが少し心残り。でも、全員の演奏家が私たち同様、びっちりと詰まったスケジュールで動いているだろうから仕方ない。
演奏会では、お客さんの集中力に驚かされた4公演だった。マイクで“こんにちは”と声をかければ、大きな声で全員が“こんにちはー!”と返事をしてくれる温かさあり、でも私たちの4つすべての公演で、演奏が始まると息をのむような静けさを作り出してくれた。本当にすばらしいお客さんだった。おかげさまでこちらも良い緊張を保つ事が出来、心から楽しんで演奏させてもらった。演奏後のサイン会でも、温かい声をかけてくださる方の多いこと。なんだか私たちの方が、お客さんからエネルギーをもらった感じがした。
みなさん、どうも有り難うございました・・・。(^-^)
明日から録音。がんばるぞー。

意味のある練習をする ~軽さ~(1)

ただでさえ、本番となるとぷるぷる震えてしまうのに、軽くて速いモーツァルトなんかのデリケートなパッセージは、この世のものとは思えないぐらい怖い・・・。という人たちへ。ようこそ♪ 私も同じです。(^-^)
って微笑んでる場合ではなく、なんとかしなければいけない。そう思ってここ何年かいろいろ試してきた結果、少しだけど改善された気がするのでその点を書いてみたい。模索の途中なので、数年後意見が変わっているかもしれないけど、お許しあれ。
いつもの私のやり方で、今回もなぜ“軽い“と怖いのか、から考えてみた。大きすぎないように、重すぎないように・・・そんな思いから、ピアノの鍵盤にしっかり指が座ることができず、体も指も宙ぶらりんに浮いている状態になってしまう。でも実際は音が軽く響けば良いわけで、私自身を軽くしようとしても、体のバランスを失うだけ。で、音はというと、抜けたりぼこっとでたり・・。大体良く考えてみれば、私の体重は最初から決まっているわけだから、体を軽くできるはずはない。
できたらダイエット簡単なのに・・・( ̄o ̄;)ボソッ
音が軽い響きになるためには、ハンマーが弦の近くから短く打鍵する必要がある。大太鼓で小さい音を出したいとき、近くから素早く叩くことを想像すれば、わかるだろう。(近くからでもゆっくり叩いたのでは音が出ない。)
ピアノでは、ハンマーが弦を叩いて音を鳴らすので、近くから短く速い打鍵が必要となる。そのために、私たち演奏側の仕事はというと、鍵盤をできるだけ近くから底にぽんとあてるような打鍵をすれば良い。ここで大切なことは、鍵盤の“底”にあてるということ。上っ面を弾くのではない。
ちょっと違う感覚で試してみよう。ピアノの鍵盤のふたを閉めて、ふたの上で軽く速くしかも弱くソファミレドと弾いてみよう。つまり、近くから短い打鍵で素早く。難しくないでしょう?ではふたを開けてピアノの上で同じことをしてみると?すこっと抜けたり、大きすぎたり、揃わなかったり・・・なんだか弾きにくい。ふたの上の時ほど居心地が良くないんじゃないかな。
ふたの上で弾くのと鍵盤で弾く違いは何?
続きは次回に!
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意味のある練習をする ~連打~

連打というだけで、反射的に“弾けない”と構えてしまう人が多いと感じる。でも、作曲家は弾けないものを書くはずはないわけだから、まずはどうにかして連打さんと仲良くなれないか、あきらめてしまわう前に手を差し伸べてみよう!
連打とは、なんだろう。とりあえず、連打が出てきたら、必死で穴が開かないように繰り返し打鍵しようとするがあまり、その部分だけ音楽がなくなってしまうケースをよく耳にする。でも本来、連打はもちろん音楽の一部である上、“効果”として使われていることが多い。ある部分が連打になることで生み出される音楽的効果は、緊張、恐怖感、喜び、高まり、ユーモア、震え、鐘の音、鳴き声・・・・・感情から情景まで本当にいろいろなものがある。それがわかってくると、連打にもたくさんの性格があり、それを探すことが本当に面白くなってくる。私は連打を愛しているので(笑)、一人でも多くの人に、連打への恐怖感をなくしてほしいと思っている。
解決法を探す前に、連打を失敗するということはどういうことなのか、まず考えてみよう。連打とは言葉通り、同じ音を繰り返し弾くこと。ところがドドドドドと隙間なくなる代わりに、うまくいかない場合は、ドードッド・・・ドドドドーーーとモールス信号のようになってしまう。
うまくいくときと行かないとき、いったい何が違うのだろうか。
バスケットボールでのドリブルを考えてみよう。
私の愛用クッション君に一役買ってもらうことにした。バスケットボール役をしてもらおうと思って写真を撮ったのだけど、あまり嬉しくなさそうなのは、気のせいだろうか。

ボールを腰ぐらいの高さまでバウンドさせてゆっくりドリブルするのは難しくない。でも、膝から下ぐらいの高さで繰り返しドリブルをして、といわれると急に難しくなる。なぜだろう。
ドリブルというのはボールがあがってきたらそれを柔軟性のある手(!)で受け止めてまた地面へとエネルギーを送り返すことで生まれる。腰の高さでドリブルをする場合、ボールが上がってくる時間が十分あるわけだ。
ここで柔軟性のある手というのは、とても大切なこと。手のひらでぱちんっ!とボールを受け止めるとイタイイタイ!

でも逆に指だけで構えていると、バスケットボールの固さで指が折れてしまいそう。ドリブルでは、手のひらで受け止めているようで、実は手のひらの支えがありながら、指もボールの勢いを吸収する準備ができていて、“つかむ”ようにしてボールを送り返しているのだ。

ところが、ひざ下の場合、手の使い方は同じく柔軟性が必要になるのだけど、地面から膝までボールが上がってくる距離が短いので、膝のところまで来たら即座に受け止めてまた送り返す必要がある。地面と膝の間でボールが何度もすぐに戻ってきてしまうから、焦ってしまう。そうなると、地面に早く叩き戻すことに必死になって、ボールが膝のところに<来る前に>たたきおろしてしまうことで、どんどんドリブルが低くなってボールが止まってしまうというのが良くあるパターンだろう。つまり、ボールが膝のところまであがる間がなく、手が下にボールを下ろしてしまうからだ。
連打の場合も同じである。“連打”という難しいという先入観から、鍵盤が上がってくる時間を与えずに、-早く打鍵しなきゃ-と思ってしまい、とにかく鍵盤を早く下ろす事に必死になり、結果として音が鳴らなくなってしまう。
ポイント1)
鍵盤が上がってくる時間が必要である。→“鍵盤の戻り”を指先で意識しよう。基本的に、連打を失敗するケースは、打鍵が“速すぎる”場合が多い。鍵盤が戻ってきたら次の打鍵をしよう!
その時、大切なことは、鍵盤をすばやく上げないと、次の音を弾くことができないということ。鍵盤を早く上げる、つまり、そのためには“打鍵の後すぐに力を抜く”ということが大切になる。力を入れっぱなしでは、鍵盤は上がることができないことを忘れないでほしい。
連打の指使いは、時と場合によるが
A) ずっと同じ指で弾く、
あるいは
B) 指を入れ替えて3-2-1-3-2-1などと使う場合
の二つがある。
同じ指で弾く場合の難しさは、手が痙攣のようになり、
固まって、速い打鍵ができないことである。
それは、指先の微妙なアクションを使えていないことが原因だろう。指先を棒のようにしたまま、素早く下ろそうと思っても、手がつっぱってきてしまう。それは、指を固めることで、無意識に本来の指を使う向きとは反対に、向こう側に押したような打鍵になってしまうためだ。
見えないほど少しであるが、第一関節から先の部分で“ほんの少し”つかむようにしていれば、指が本来持つ自然な動き方向、つまり内側へと使うことになるので、使いやすい。この時、部品をできるだけ小さくするのがコツ。腕や、手首などいろんなところが参加して連打しようとしても、部品が大きすぎて、大きな棒で連打しようとしているようなもので遅くなってしまう。部品を小さくして、第一関節から先を微妙に使えるのに一番良い方法は、
ポイント2)
第一関節のところを親指で少し支える弾き方だ。
こうすることで、第一関節から先が使いやすくなる。是非試してみてほしい。

また指を変えて弾く場合。難しさの一つは、狭い面積で指をすばやく入れ替えなければならないことである。
まず、ミレドミレド・・・と素早く繰り返して右手の3-2-1-3-2-1で弾いてみよう。これは難しくないだろう。前の指が弾いたあと鍵盤が上がり、それから次の指を弾く、という指の受け渡しが無意識にできているからだ。これと同じことを、一つの鍵盤の上ですれば良い。この時大切なことは、
ポイント3)
どの指も、鍵盤上の同じ“一点”を打鍵するということ
つまりどの指も鍵盤の同じ場所を打鍵するということだ。こうすることで、3つの指が一点に集まるので、狭い鍵盤でも弾きやすくなる。決して鍵盤の上で、鍵盤を掃除するかのように指を滑らせてしまわないよう気をつけよう。
また3-2-1で弾く場合、
3と2は手前に、親指は3と2の方へ向けて打鍵する。そろばんを打つ時と同じだ。
こうすることで、3から2へ、2から1へ、そして1から2へと渡り、小さな小さな円を描くような弾き方になる。
と、以前生徒に行ったら、あのぉ・・・そろばんは、知りません・・。といわれ、
年代の差に愕然とした・・・(-。-;)。でも、そういわず、一度そろばん打ってみてくださいな。3,2は手前、1は向こうという意味がすぐわかると思いますよ。笑
これで、連打を少しでも好きになってくれてたら嬉しいんだけど・・。
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ぐぇ・・・

前回のブログ以来、今もってまだフランスの山の上で過ごしている。真冬日からスタートしたものの、その後30度近くなり真夏日になったり、雷雨になったり、うっすら雪が見えたり・・・山の天気は本当に変わりやすい。それにしてもアルプスの壮大な山は一言では表現しきれない。心をリフレッシュできる最高の機会に感謝の毎日である。
ところでこの山の上で、この夏は5回演奏させてもらう機会をいただき、これまで4回が無事終了した。まぁ、物心ついた時から驚くほど緊張するタイプである私は、毎回本番前の数日あるいは数時間、まさに≪全身で≫緊張している。前回のコンサートでは、昼寝中に緊張でほぼ金縛りのようになり、手足がしびれるわ、昨日は舞台上で途中でなんと足が震え出し、あまりにがたがたがたがたなるのでペダルが思ったように変えづらいわ、毎回の本番がスリル満点である。
ちなみにこのホールの特徴は・・・
ハエが飛んでいる
ことである。舞台上でハエがぶんぶん飛んでいて、どうやら最後の力を絞っているらしく、時々脱落したハエたちが落ちてくる。落ちてくるのは結構だが、最後の力を振り絞っているため落ちた後はほぼ動かない。
で、ご存知の通り、珍体験ばかりで私の人生がいろどられているので、このハエも、もちろん逃すわけがない。そう・・・それは去年の演奏会中の出来事である。
ぽたっ
と、ハエが鍵盤の上に舞い降りた。というか、落ちた。ぴくぴく・・ともせずほぼ動かない。お陀仏のようである。
で、私はというと・・・
演奏中・・・(@_@;)
お願いだから、その鍵盤を弾かずにすみますように・・・・
と祈りながら、与えられた曲を弾き進めているのだが、
あるとき・・・・その時がついに来てしまいました。
ムギュ (・.・;)
ええ、ええ・・・ご想像にお任せいたします。
しかーし、その時の小指の感覚と言ったら一年たった今でもしっかり覚えている、というか忘れられない。
何もなかったかのように無表情で演奏し続けた私に、我ながら拍手!!であります。
^(ノ゜―゜)ノ☆パチパチ☆ヾ(゜―゜ヾ)^
今年はこれまで4回、譜面台やピアノの中に墜落するものはあるが、演奏中の鍵盤はまだ無事である。あと一回の演奏会、たのむぞハエさん・・・。

さ・・・・

寒いっ!!!!
今、仕事でフランスのクールシュヴェールという町に来ています。
ここは標高1850メートル。山の天気とあって変わりやすいのだけど、
今日は何と、今(夜中23時45分です)の時点でマイナス3度・・。
ここは南半球か??って感じです。夏はどこへ・・???
まさに凍っております。
泊っているホテルは、がんがんに暖房がきいていて
山頂のほうは白く雪がかかっており、今何月だか分らなくなりそう。
そんな冬山から中継でした。笑

日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。