小さいころから、”たくさん音楽を聴きなさい”という言葉を耳にする。でもいったいなぜだろう?
曲をたくさん知ったほうが良いから? もちろんそれもあるかもしれない。ありがたいことに人生ですべて学べないほど山のように音楽作品はあるから、たくさん聴いて触れるのも良いだろう。
でも、それだけではないと私は思う。
もし誰かに良く知っている身近な友達や家族について、OOさんってどんな人?と聞かれたとしよう。たとえば、あなたのお父さんどんな人?とか。
静かだけど厳しい。面白いけどせっかち。あるいは
真面目なようで実はひょーきん。(←うちのとーちゃんの場合)
など、少し考えたら言葉にできることがいくつかあるだろう。
でも、学校や仕事場で時々すれ違う程度のひとについて、
OOさんどんな人?と言われたら、背が高くて細い、とかメガネかけて賢そうとか・・・表面的なあたりさわりのないことしか答えられない。
なぜかというと、特にその人と面と向かって話し込んだことなどなくても、身近で何度も時間を共にしていると、その人間性や考え方、その人の傾向などがいつの間にか浸透していくからだ。
音楽も同じ。同じ作曲家でもたくさんの音楽に触れておくと、その人の言語、傾向、色、息遣い・・が見えてくる。100%とはいわなくても、傾向が見えてくる。そうすれば、ベートーヴェンをリストのように弾いたり、ラヴェルをショパンのように弾いたりという”脱線”も免れられる。
続く
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ベルリンの醍醐味
ベルリンは、中心部から少し離れるだけで森や湖の大自然に触れることができる。
今日はDと自転車で過ごした2-3時間の素晴らしいコースをご紹介したい。
ベルリン中心部から車で30分北の方へ走らせると、HeiligenSee(ハイリゲンゼー)という湖がある。
今回は車に折り畳み自転車2台を積みHeiligenSee方面へ移動。
そこで自転車に乗り換えた。
車を止めたあたり一帯は住宅街という感じだが、そこから南方面へAlt Heiligen Seeという通りを数分を進むと、
次第に視界にHavel(ハーフェル)川という雄大な川が悠然と現れ、
川沿いには自転車で走行可能な土むき出しの素敵な小道が続いていた。
____
川の美しさや紅葉に感動しながら進むこと数キロ、ベンチで少し休憩。そこでDが
・・・川の向こう側に渡って一周したいねえ・・(‘-‘)
と言い出した。でもその川はものすごく大きく、長く、見渡す限りでは橋など見当たらない。
どこかに橋があるかもしれないから、もう少し行ってみよっか、
と走り出したところに、なんだか鉄の大きな台みたいなものが川の上にあり、
車数台とバイク、自転車の人が数人が乗っている。
私:あれ?これなんだろうと言いながらその台に乗った途端、バーがしまり、私たちを乗せた鉄の台が向こう岸に向かってゆっくりと動き始めた。
私&D: すーごーくーなーい?( `―´)ノ
そう!!私たちが乗った台は、渡し舟だったのだ!
その渡し舟がこれ↓(写真をクリック!)
よーくみると満足げな仁王立ちのDが。↓(写真をクリック!)
上の写真にある車が見ている方向が渡し舟(渡し台?)の進んでいる方向。
渡し舟からその反対側を見るとこんな感じ↓(写真をクリック!)
さっきの岸が遠のいていく。
渡っている途中の景色はこれ↓(写真をクリック!)
いやあ、すごい!息をのむ美しさ・・・。最高♪
感動している間にあっという間に向こう岸に到着。降りようとしたらお兄ちゃんが近づいてきて、
はい、2ユーロね。(~o~)
あ、そうだよね。有料だよね、そりゃ。というわけで一人あたり1ユーロお支払い。(・_・)
____
そして反対岸をまた自転車にまたがって川に沿って北上し始めた。森と湖。大自然。おもわずベルリンにいることを忘れそうになった。(写真をクリック!)
途中Dが、
ねえ、デンマークまで自転車道が続いてるらしいよ♪ (*^_^*)
という。看板があったらしく、それによるとこの自転車道を600キロ以上走るとコペンハーゲンだとか。
すごーい、ヨーロッパって地続きの大陸だぁ~と
あらためて実感。(・o・)
(*といってももちろん途中、渡し舟はあります)
途中こんなお客さんも、遊歩道を散歩中。↓(写真をクリック!)
ちなみに、今回私たちを運んでくれた折り畳み自転車。↓(写真をクリック!)
お疲れ様でした♪ 家から往復3時間で、こんな気分転換ができるなんて、ベルリン最高♪
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惜しい(2) パパ編~
ヤオコーというスーパーがあるのだが、とあることからそのお店の話題が
最近良く私とパパの間で出ていた。
・・・・ハズ。
そしてある日:
パ:そういえばお前、あのマルコーってスーパーだけど・・・
私:(._・)ノ コケ
私:パパ、マルコーじゃなくて、ヤオコーね。
パ:そうだったか、ヤオコーな。ふーん。
・・・そして数日後・・・
パ:お前、そういえばあの番組終わったらしいな、アポロ。
私:ん?アポロ?アポロってお菓子ならあったような。(・。・)
パ:ヨーロッパでもテレビでやってるんじゃないのか?あの、ひげ生やして探偵みたいなことしてるやつ・・
私:( ゜o゜)ハッ
・・・・・パパ、それはポアロです (-o-)・・・・・・
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尊敬
私には家族やDとは別に、心から尊敬し、頼りにしている方がもう1人いる。いつの頃からか、何かに行き詰ったり、どうしても客観的な意見が必要になった時、あるいはわからなくなった時に、今の思いをつづってみることがある。忙しい方だから、よほどのことがない限り頼らないようにしているが、真剣な問いには必ず時間を割いて返事を送ってくれ、そこには本当に的確な意見が記されている。柔らかい言葉表現にしっかりとメッセージが組み込まれていると感じる。
今日もまたその人に道を照らしてもらった。私はきっとこの人には追いつけないんだろうなと強く感じながらも、こんな素晴らしい方に人生の節々に大切な言葉をもらっていることに心から感謝している。
惜しい! その①
Dも私も大の犬好き。将来日本に住んで犬を飼いたいねえ・・と話が盛り上がっていた。
そして・・・
D :僕ね、日本に住むなら犬には日本語で話したほうが良いと思うんだ。
私:ほお。(゜-゜)
D :少しは知ってるよ。たとえばね
【お手♪】
私:おー(¨ )
D :それからね、
【スワリ♪】
私:(._・)ノ コケ
(心の声:なんでそこで、関西弁風?ちょいとすわりぃ~ みたいな。(*^_^*) )
私:惜しいねえ。「お座り」だよ、オ♪を付けてねー。(優しい妻である)
D :そっか、オスワリ かあ。あと、もう1つ、知ってる!
【マッテ♪】
私:(/・ω・)/
マッテじゃなくてマテだよー。
(心の声:犬にお願いしてどうする?)
でも確かに外国人にとって、日本語のリズムは難しそう。”ッ” とか、ちょっと伸ばす音とかが飛んだだけでこっちは理解しづらい時がある。たとえば、夢(ユメ)と有名(ユーメー)とかでも全然違う意味になるし。
この間は日本の大学で生徒を急いで呼び止めようとして、
【チョットマテ!】
と大声で言っていた。呼び止められた方も驚いたであろう。
日本語はムズカシイ。。。by D
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新聞の朝刊から(Murrhardter Zeitung)
MusicAlpティーニュ夏期国際音楽アカデミー2014を終えて
今年も1か月ほど、フランスのアルプス標高2100メートルの街で貴重な体験をしてきた。私は今年、総勢50名ほどの生徒をレッスンさせていただく機会に恵まれた。そして何よりも、様々な国籍の、さまざまな年齢の人たちとの出会い。これはそう経験できることではないだろう。私の人生にとって貴重な日々、ということばに尽きる。
今回めずらしくメキシコ人の生徒がいた。26歳。すでに音楽学校を目指すメキシコの子供を教えたりしているという。慣れないヨーロッパの講習で最初は落ち着かない様子だったが、徐々にレッスンの聴講に頻繁に訪れるようになった。最終日、ゆっくり話す機会があり話を聞いてみると、講習会初めの方で日本人受講生の演奏を聴いて、今まで知っていた世界とは全然違う世界のレベルだと気が付かされたという。メキシコの中と外の世界。はっと気づかされ、そして必死で何かをつかもうと聴講に通う姿に心を打たれた。この講習会で視界を広げる機会になったという。そして、
『あなたは本当にWonderful Jobに恵まれている』と輝いた目で言われ、はっと初心にかえらされた。
今回の講習では私もDも珍しいほど本当に頻繁に”テクニック”の話をした。国籍は違えど、テクニックというものについて、じっくり考えないまま来てしまい、思うように演奏できなくなったり、痛みを感じたり、苦しんでいる人がたくさんいた。そして何とか糸口をと、テクニックの話に興味を持つ人の多さに驚いた。テクニック、といってもまさに根本の話を求められることが多かった。重さとは何か、指を使うとはどういうことか、指をどうやって使うのか、座り方、呼吸・・・そしてピアノを弾くとはどういうことかにまで及んだ。言葉で納得のいく説明を求められるわけだから、こっちも頭の中をフル回転でできる限りの言葉を尽くして答えた。そのおかげで、私自身これまた基礎を見直すものすごく良い勉強になった。
とある生徒が、無理のある演奏の積み重ねで何もかもうまくいかず、でも年齢などの焦りからコンクールを準備しようとしていて、焦りとプレッシャー、そして弾けないという事実に、日々顔から笑顔や表情が消えて行くのを目にした。講習会とはいえ、私は最後のレッスンで通し演奏を聴いた後、レッスンに入らず、ひとこと、こう伝えた。
あなたは今、音楽のために音楽をやっていない。
そしてこう付け加えた。
そういう方向で音楽をすることで、幸せさまで失っている。音楽をすることで不幸せになるのなら、音楽をする意味があるだろうか。
私にとって大切なことは、音楽の専門的勉強をするにあたり、当然苦しかったり、もがいたりはしても、その結果として、その人の人生が幸せになるよう努めることだ。私は私が接する生徒すべてに対して、そればっかりを考えている。
何のために音楽をし、何のためにコンクールを望み、何のためにがんばっているのか。どんなに一生懸命やっていても、うまくいかないとき、ふと足を止めて考えてみて欲しい。
自分は音楽のために、音楽をしているだろうか。
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バレンタイン♪
今年のバレンタインは、な~んと大学の試験期間。涙
文字通り毎日毎日毎日・・・・試験を聴く日々が続いていたDの疲れはマックスに達していた。
生徒の一人が試験を弾き終わり休憩に入る。ホールのフォワイエで立ち話をしていた時、
我らが門下の女の子たちがじわりじわりと近づいてきて、Dに
ハッピー バレンタイン♪
とチョコを差し出してくれた!なんと3人で用意してくれたとか。Dの足にバネがついていたら、天井まで飛び上がったほど嬉しかったに違いないのだが、それを押し殺しニンマリとしていた。それに続いて、なんともう一組の女の子2人も
私達からも!チョコ♪♪
Dの内面を代弁すると
(・∀・)(・∀・)(・∀・)!!!
であったと思われる。
いやぁ、いったい何年ぶりだろう。かわいい女の子たちにバレンタインを祝ってもらうなぞ。
そして家に大事に大事にチョコを持ち帰り、よくみるとかわいいカードが添えてある。
日本語もあり。Dはちょうどひらがなを学んだところだったので、がんばって読もうとトライしはじめた。
D :うーーーーん、 ん、ん、ん、
最初の文字は、”お”
私:いいねえ!次は?
D :んーんーんー・・・
“に”
“二人”の”二”をたぶんカタカナの”二”と思ったらしい。
そして
D :お ….ニ…..
(–)(–)(–) シーーーン
D : え、オニ?!オニ?!(><)
鬼!!
(* ̄□ ̄* ;がーん(* ̄□ ̄* ;がーん(* ̄□ ̄* ;がーん
D :どうして"オニ"なんて・・・ o ( _ _ )o ショボーン
となってしまった。
それもそのはず、昔パリのコンセルバトワールで教えていた時代、Dはとぉっても厳しい先生だったらしく、当時の日本人組に
「鬼のドゥヴァイヨン」
と呼ばれていたらしい。
私 : あ---(;^_^A アセアセ・・・
ちがうよー。お二人、だよ 二人♪
ちゃんと説明しておきました。(*^_^*)
生徒ちゃんたち、ありがとう!とっても喜んでいましたよ♪
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わーい
生還~~♪
終わりましたー、親不知♪ ( `―´)ノ
10時の予約で2分前に到着。そのタイミングで友達がSMSをくれて
頑張って!と。嬉しかったなあ。
担当はいつものG先生。私が絶大な信頼を置いている先生。顔を合わせて、
私:やっと最後の一本ぬく決意ができました♪ と言ったら、
G :あれ、右の下は?
私:以前あなたに抜いてもらいました。
G :あ、そうだっけ?
忘れているらしい。ま、そうだよね。
調べてもらったらなんと前回右下を抜いたのは2008年。それから残りの左下一本を後回しにし続けること..
・・・・6年 orz
右下と同じく、左下も歯茎の下で真横に生えているやっかいもの。前回(2008年)は凄腕のG先生も苦労し、口の中は工事現場化。ゴーゴー、ドッタンバッタンとすごいもんであった。麻酔があるので痛みはないが耳の真横での振動がすごい。そして1時間格闘のこと砕いて砕いて取り出したという苦い思い出がある。
彼は、歯の治療がうまいだけではなく、麻酔が信じられないほどうまい。痛くいないのだ。今回も3本打ったけど、1本目は何も感じず。2本目はほんのわずかに、ちくっぐらい。すごいなあ。
そして麻酔を打ち終わり、口の中に少し麻酔液が垂れているなと気になっていたら、
先生から、
G:口をすすいでいいよ
というありがたいお言葉。
そして起き上がろうと思ったら、
ごくっ
あ、飲んだ・・orz
5分ぐらいして喉まで麻酔が効いてきたのでありました。
・・・
そうこうしているうちにG先生からのアドヴァイス。
G :今日はこれらのことはダメですよ:
コーヒー、酒、たばこ、そして固いものを食べること。
言われなくてもしないであろう・・・。
そして、アスピリンを飲んではいけないと。
そーなんだ (゜.゜)
さ、これから1時間の格闘だ・・・と思った矢先、7分ぐらい経っただろうか。
G先生:抜けたよぉ♪
私:えー?(‘-‘)
早いですねえ
(と言ったつもりだが、口を開けているので 日本語でいえば、
ホハヒデフヘ・・・ぐらいだったであろう…)
そして
R :それにしても前回よりずっと早いですね
G :そりゃあ2008年からだいぶ練習したからねえ( `―´)ノ
(私):れ・ん・しゅ・う (゜-゜)
G :まじめな話、技術が進歩して道具もずっとやりやすくなったんだよ。
とのこと。さすがドイツ。医療の国である。
そして最後に縫う作業で締めくくり。作業中G先生が、助手Aさんに
G :この糸の向こう側切ってくれる?仕事しやすいように。
向こう側ね。
A :はい、
G:向こう側の糸ね、向こう側
A :は、はい
・・・
G:あー違う!
A :チョキッ
シーー( ̄、 ̄*)――ン
G :んーーー
A :ゴメンナサイ・・・(*_*)
私:・・・・・
というわけで間違った糸を切ったらしいが、うまく終了♪
出血もほぼなし。
最後に、よーーく冷やしてね。よーーーーく。そうすれば腫れないし痛くないから。とこれをくれた。
前回は巨大版をくれていたので、家に帰ってこれに変え、しっかりしっかり
今冷やしております。
これでもう親知らずの心配はいらない♪わーい。
万国共通?!
来週のレッスン日程は、○○○のせいでまだ決められないの、ごめんね・・。と生徒たちに伝えたら、どの生徒も眉毛が下がり眉間にしわを寄せて
あーーー、わかります。
と、心から同情した顔をしてくれるので、なんだか微笑ましくて笑ってしまった。
普段あまり表情を表さない生徒すら顔いっぱいに、あー、わかる、という同情のまなざし。
日本人生徒はもとより、韓国人、中国人…そしてロシア人まで同じ表情をした。この苦しみに国境なし!
そう、親不知 (。・_・。)
残りの一本を、近いうちに抜くのです。ハイ。
いやですよねぇ、あれ。前回下の一本を抜いたのはもう5年以上前だと思う。
歯医者さんに、すぐにもう一本抜いたほうが良いよ、勇気がなくなるから、と言われ
( ̄^ ̄) エッヘン 大丈夫!
と思っていたら、いわんこっちゃない、後回し、後回し・・・の結果、今になってしまった。
とても上手な歯医者さんなので心配ないのだけど、何よりつらいのは1時間口をあけっぱなしになること。
短時間で終わりますように…..
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