先日、D+パパ+私という3人で、地元の小規模ショッピングセンターに行った。
車を最上階に止め、ショッピングセンターにも最上階から入り、父は一階にある銀行に用事をしにいき、その間私とDは最上階で買い物をするという予定であった。
パパ:じゃ、パパは一階に行って用事を済ませるから、
またあとでね!(。・_・。)ノ
と、父だけがエスカレーターで降りて行った・・・・
・・・・・・・はずだった・・・・・・・
ふと、視線をエスカレーターに戻すと、なーんと下に降りて行くエスカレーターの真ん中あたりを父が逆走してくるではないか。
ε=ε=ε=ε=ε=┏(゜ロ゜;)┛ダダダッ!!
反対に進むエスカレーターに負けじと足をフル回転。どうも上にのぼってこようとしているらしいが、進む気配なし。同じ場所で走り続けるハムスターのようであった。
あ・ぜ・ん (・_・;)
とした私たち。
私:パパ、どうしたの?
パパ:通帳忘れた・・ゼェゼェ (相変わらず走り中)
私:それなら、1度下の階に降りてエスカレーターで戻っておいでよ。
というと
パパ:あ、そうか (・o・)
とくるりと向きを買え、すーーっとエスカレーターを降りていったのであった。
なんともいえない父の背中よ・・
私:あのさぁ、逆行せずに下に降りてまた上ってくるということは
考えなかったわけ?(  ̄_ ̄)
と聞くと
パパ:必死で走ってたからなぁ。
でもさ、エスカレータより早く走れてたぞ♪(⌒~⌒)ニンマリ
となんだか満足げ。いやぁ・・・進んでない様に見えましたが・・・(- -;)
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「日常」カテゴリーアーカイブ
一本のおしるこ
先日Dと日本で電車に乗っていた時のこと。その電車は、指定席などがあるわけでもない、いわゆる普通の電車。各車両の左右に長い椅子があり、みんな横に並んで座る形式。その電車の始発駅から、私たちは乗車した。
出発までまだ5-6分ある。空いている席を探し、私たちは車両から車両を移動。数席あいている椅子をみつけ座ろうとしたところ、一番手前端の席に缶ジュースらしきものが置いてある。端っこの席に座りたかった私たちは、反射的にそれを足元に置き、座ったのだが、ふと、頭に不安がよぎった。
私:ねえ、誰かがこの席取ってるんじゃない? 始発だし。
D:えーー、こんなもので取っておくかなぁ?? (・。・)
こんなもの・・・・。そう、缶ジュースと思われたものは、よく見ると
<おしるこ>だった。しかもまだ温かい。
じゃあ、出発まで待ってみよう。(^。^)
そして私たちは、席をひとつ横にずれ、Dが先ほどのおしるこの缶を端の席に置いた。
なにを思ったか、Dは缶を立てて置いたため、その席は
おしるこ様
が着席しているようになった。
ふと、
ねえ、これ危険なものだったりして・・・
という不安も一瞬よぎったわけだが、
ま、いいか♪ (←いいのか?)
と楽天家の私たちは、(動くのが面倒くさかったという説もある・・)結局そこから動かず。
発車ベルが鳴る。他の席はどんどん埋まってくる。残り少ない空いた席を探し車両から車両を渡り歩く人の量も増え、私たちの目の前を左から右から通って行く。
遠くからだと、空いているように見える私たちの隣をめざして、猛スピードで歩いてくる人たち。みんな、横目でちらりと狙う席を定め、クールを装いながらも、かなりの早足で迫ってくる。でも、席に鎮座したおしるこを横目でちらっと見たとたん、どの人も少し恥ずかしそうに、すーっと通り過ぎて行くのだ。なんだかおかしくなって、笑いそうになってしまった。
誰が私たちがしたように、缶を下ろして、座るかねぇ・・・
とDと観察することしばし。電車が出発してからも、その席は相変わらずおしるこ様のものとなっていた。高校生の女の子は、座ろうと思って足を止めたら、おしるこ様と向き合ってしまい、思わず
“おっ”
と短く一声あげ、やっぱり動かそうとはせず、去って行ってしまった。
みんなの反応がなんとも面白い。
電車はすでに発車し、もう誰もその席を取っていないのは明らかなのに、缶を動かして座ろうとする人は誰もいない。結局私たちが下りる頃は、電車はかなりの人で込んでいたにもかかわらず、その席だけは、依然おしるこが鎮座していた。
こんなこと、フランスじゃ考えられない・・・
と、Dがつぶやいた。そしてニヤッと一言。
これから、日本で隣の席に誰も座らせない方法を学んだぞ。
おしるこ、買おっと♪ (^v^)
私:いや、違うでしょ・・・ (-.-)
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またまた パパ 水戸黄門? の巻き
さすがパパ。ぼけ度が違う。脱帽です。
先日のパパからのEmail:
============
今日はすごく天気が良かったなぁ。
洗濯物も河合太郎!
============
ん?(゜.゜)
と読んだ瞬間 私の頭には、???マークが飛んだ。
おわかりでしょうが、
乾いただろう!
の変換ミスです。ハイ。わざとぼけようと思ってもここまでぼけられん。
あの人は天然だからなおさらすごい。
ここまで、河合太郎! って言いきられると、
この紋所が目に入らぬか!
の勢いである。
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うちのパパ “誰それ?”(-“-) の巻き
時々ひょうきんなうちのパパ。またやってくれました。
先日、“ゆかり”という名前のおいしいえびせんべいを買ってきてもらいたく、
パパにお願いしていた。
パパ:お、“ゆかり”ね。了解了解。それはどこの会社が出してるお菓子?
私:○○会社だよ、デパートに行ったらあるからよろしくね!
と会話を終え数日がたったある日、パパよりメールが入った。
パパメール:
おう!この間の“さゆり”買ったぞー
私:(-.-)
“さゆり”とご丁寧に“ ”で囲んでいて、えらく自慢げなのだが、
あのぅ、
さゆりって・・・、いったい誰じゃぁ(――〆)
結局、正しいものを買っていたのだが、なぜか数日の間にパパの頭の中で
“ゆかり”が“さゆり”になっていたらしい。
お店の人に、“さゆり”ください・・・って言わなくて良かった。ほっ(+o+)
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ふっふっふっ
(^v^)ぐふっ♪
ついに・・・ついにあけましたー!
ピ、ア、ス♪
ここ10年ほどずっと拒否し続けていたピアスなのだけど、ここ数日で突然、
開けたい (・。・)
となり、友達に付き合ってもらい、今クリスマスを過ごしているフランスのパリで行ってまいりました。
で、なんで拒否し続けたかって?それは、
こわい ((+_+))
それだけです、ハイ。
でも、何かにずーーーっと迷っている優柔不断にも関わらず、ある日突然
今日にする (・。・)
と決めると、突然、今度は何を言われようが即効行動に移す、というのが私の性格。
ドイツでの免許も、ある日突然教習所に行き、サインをしてきた私。
以前から数人の友達に、あけたときどうだった?と聞いていたのだけど、
‐痛くなかった
という人を筆頭に、
- 熱いって言う感じ
- ちくっという感じ
‐ ホッチキスみたい
などなど聞いていたのだけど、
パリの友人Kは、
痛くないよぉ、あ、でも痛いかも。
というか、涙がちょっと滲む(にじむ)ぐらいだよ (^-^)
と言いおった。
涙がにじむってアナタ・・・
かなり痛いんじゃん!!! (・_・;)
それでも、今回の私は意志が固く、計画実行へ。
私のように怖がって躊躇している方のためにも、どんな感じだったか書いておこう。
というわけで、マレ地区のおしゃれな宝石やさんにKが連れて行ってくれた。
彼女によると、日本では、耳たぶを冷やしたりしてから開けてくれるので、痛みが少ないのだけど、こっちは、いきなり“バン”といくため、少し痛いかもしれないとのこと。
Kと宝石やさんに入り、ピアスあけていただけますか?と聞くと、
いいわよ♪
とあっさり。ピアスを開けるときにはめてもらう、ファーストピアスを選ぶことから始まった。そのお店では10個から選ぶことが出来、すべて18ユーロ。(2000円ちょっとかな)アレルギーなどを考えて、最初は金のピアスが良いという。ピアスに詳しいKに選んでもらい、椅子に座る。
耳に消毒液のようなものをスーッと塗ると(注射の時と同じかな)、油性マジックで耳たぶに点を書く。この辺で良いかな・・・とKと店員さんで相談し(私は緊張と自分の耳たぶが見えないのとで、人形状態に座っていただけである)
開ける場所決定。
そして、
”パン“”パン“
終了♪
私の感想では、
あっけなかった (゜゜)
というのが一言目。で、肝心の痛いかという問題。痛みを言葉で表現するのは難しいが、あえて言うと、指で耳たぶの端っこを強めに爪を立ててぐっと挟んでみたときの感じに似ている。痛いというか、強く瞬間的にはさんだという感じ。
ピアスが挟まった耳を見て、
満足♪
90度のアルコールを薬局で買って、消毒してくださいね。
ファーストピアスは、穴が安定するまで1か月つけたままにしてください。
というアドヴァイスをいただき終了。
その後、Kとピアスやさんというピアスやさんをたーっくさん見て回り、遊んだわけだが、
その日は時々、じんじん・・っと痛いことが2-3回あっただけで、それ以外はつけてることを忘れるぐらい何ともなかった。
今日は二日目の夜。まーったく痛くない♪
というわけで、かなり思っていたより楽ちんだった。
これから、楽しみ♪
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信頼・・・?
私は只今、フランスはパリでございます♪
Dの実家に来ているのだけど、このマンション、エレベーターの故障が非常に多い。
で、気づいてみたら、なーんとあのシンドラー社のエレベーター。(・_・;)ガーン
パリでもこの会社は故障が多いのか、この建物では週に一回は修理に来ているという。
乗ったものの、時々希望の階に着いても開かない、あるいは押してもエレベーターが来てくれない、というのが主な症状らしい。
昨日私たちも、それに遭遇。エレベーターに乗り込み、希望の階に着いたものの扉が開かない。
閉じ込められた、どうしよう・・・(-.-)
と思っていたら、エレベーター君、何を思ったか、せっかく上ったのに今度は勝手に下りたのである!そしてなんとまた1階に戻ってしまった。懲りない我々は、もう1度希望の階を押し、おかげでエレベーターで1往復半。何やってるんだか、もう。
今日なんて、エレベーターを呼ぼうと思ったら、すでに1階と2階の途中で止まっているのが外から見える。間で止まるって・・・汗。中に誰もいなかったことを祈ります。
相変わらず、そんな生活を送っている私とDなわけだが、今日はまた新たな出来事が。近所のスーパーに行ったときである。
レジで、なぜか歯ブラシ関係の製品だけ、機械が読み取らない。何回かレジの女性が試すのだけど、その製品だけ値段が読み取れないのだ。どうするのかと思えば、彼女が私たちに突然、
レジ:ねぇ、これいくらだった?
と。汗 (-.-)
私:いや、知りません。(-“-)
レジ:あら、じゃあちょっと見てきていただける?
D: ハイ・・・ (@^^)/~~~
(私・・え??ハイってあなた・・・汗)
というわけで、なぜかDが見に行く羽目に。
そして、戻ってきたDから値段を聞くと、レジの彼女は、ありがと!
と、値段の確認もせず打ち込み、終了。
お店を出ながら、Dは、
D:お客さんに見に行かせるなんて、信頼してるってことだねぇ。パリも捨てたもんじゃない!(^-^)
となんだか嬉しそうだ。(←どこまでポジティヴ シンキング?!)
私は、
彼女が相当ものぐさなだけに違いない
と思うのであるが。(;一_一)ボソ
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用意周到?
つい先日、ベルリンでドラッグストアに行った時のこと。
トイレットペーパーやら洗剤やら、日常生活の香りがしっかり漂うものを買い、レジで支払いを済ませる。そのレジのお姉ちゃん(以下E)、私より若く20代半ばぐらいだと思うのだが、朝からとても元気な様子。テンションが半端なく高いのである。
そして、お釣りを渡すなり、私にいきなり、
E:ねえ、クリスマスプレゼントもう買った? (^.^)
と。
私:はい、買いましたけど・・。
E:あのね、私いつも、したいと思ってることがあるんだけど、なかなか成し遂げられないのよね。でもね、今年はついにやったのよ♪
私:????? (-.-)
E:それはね、クリスマスプレゼントを早めに買うの♪いつだと思う?
シ・チ・ガ・ツ♪
私:(はやっ!)
E:だって、これなんてねぇ、みてみて!7月に買ったんだけど、この間12月中旬に同じものを見たら、どうなってたと思う?1000円も高いのよぉ♪ほらっ、やった!って感じで♪♪
ぺらぺらぺらぺらぺら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、10分ほどまくし立てていた彼女でした。
ちなみに、私とEは知り合いでもなんでもありません。キッパリ
しかもドラッグストアだし。
トイレットペーパーを右手に、洗剤を左手に抱えた私は、10分ほど話を聞かされ、
あなたも来年は夏に買いに行ってね♪
と、送り出されたのでした。
ドラッグストアでこういう会話って・・さすがドイツ。
というわけで、皆さんメリークリスマス!
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みんなで作るということ・・・。
6公演が予定されている今回のピアノデュオリサイタルもすでに4公演を終えた。
すべてが本当に大成功で、各地のサイン会では大勢の方に並んでいただき、本当にありがたく、また嬉しい限りである。よく
演奏会は、お客さまと一緒に作る
などという言葉を耳にする。そうだなぁ、と、もちろん漠然と頭では理解していたつもりだけれど、今回の各地の公演で、ここまで、本当に<心の底から>それを感じられたことは、私にとって最大の宝物だと思う。
お客さと一緒にというより、むしろお客様に支えられて、と言った方がさらに
正確かもしれない。
舞台に出て、一曲一曲演奏するたびにいただく拍手と、それぞれのお客様の嬉しそうな表情のおかげで、一曲ごとに舞台を下がる私たちがどれだけのエネルギーをいただいているか、言葉では表しがたい。
私たちに、一生懸命、本当に一生懸命拍手して下さる方を見ると、私たちの心が温かさで満たされる。
そして演奏会が終わってからも、
感動した、昔のことを思い出して涙した、こんな色を聴いたことがなく、鳥肌が立った・・
など、みなさんそれぞれがご自分の言葉で私たちに直接興奮を伝えてくださる。
Dが演奏会の後、ふと嬉しそうにつぶやいた。
久しぶりに、<音楽をやっていて本当に良かった>と感じたなぁ・・・。
皆さんの一言一言が、この公演だけでなく、これからの私たちの音楽人生にとってどれだけ沢山のエネルギーの源になっていくことだろうか。何にも代え難い本当に有難い経験をさせていただいて、私は本当に幸せ者だ。
そして、その演奏会を一年以上も前から準備してくださっているスタッフ。みえないところで大変なご苦労をしてこの演奏会を準備してくださったと思うと、なんとかして感謝の気持ちを伝えたい。精一杯の演奏をすることでしか表現できないから歯がゆい思いもあるが、私たちからの感謝の気持ちを私たちの演奏を通して少しでも伝えられたらと思っている。
もう一つの宝物は、友人たちとの再会。留学や帰国などお互い離れ離れになりいつの間にか10年という月日がたっていく。そんななか旧友が、忙しい中演奏会に足を運んでくれ、思わぬ再会をする。一瞬にして10年という時を超え昔に戻れた気がした。
毎日、毎公演を通して、心がどんどんどんどん温かくなっていくのを感じる。あと2公演。私たちは、心から音楽を愛している。私たちの音楽への愛情、情熱を、残りの2公演を通して、ひとりでも多くの方に感じていただけたら本当に幸せだ。
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From 札幌!
一年以上前から計画し、地道に準備を進めてきた、DとのピアノDUOリサイタルツアー。
11月2日の藤沢公演を皮切りに、つい先日2公演目となる札幌公演も大成功のうちに終えることができた。今回のツアーにあたっては、本当に数限りない方々のお力によって成し遂げられていることを心から感じ直し、感謝しても感謝しても足りないぐらいありがたい、そして温かい気持ちにさせていただいている毎日。お一人お一人が私たちのために、本当に親身になって協力をしてくださる。自分もこういう人間でありたいと、つくづく感じている日々である。
私にとって、今回初めてになることがたくさんある。その中のひとつであり、大きな課題は一か月の間に6回の演奏会をするという経験だ。しかも6回目の東京公演はプログラムが一部違って来る。6回も演奏させていただけるということは、次第に落ち着くのではないかと思っていたが、そう簡単ではない気がする。実際のところ、まず集中力の持続という点で、非常に難しい。
各地での演奏会の翌日は、すべて公開レッスンが予定されている。演奏会の興奮と疲労がやまないまま、Dはレッスン私は通訳。確実に疲れがたまっていくのが感じられる。その一方で、ひとつの演奏会をこなすたびに、新しいアイディアが浮かび、次の演奏会ではこういう演奏を心掛けたい・・・という欲望も高くなってくる。そうなると、次の演奏会が本当に楽しみになってくる。
これからの体力配分そして集中力の高め方が、本当に大切な課題だと感じている。
がんばるぞ。
今回の演奏会へは実は特別な思いがある。ほぼ10年前の今頃、私にとって日本で初めての大きなリサイタル、つまりデビューリサイタルを東京でさせていただいた。なんて皮肉なんだろう。その日、まさにその日の演奏会直後、私が世の中で一番愛している人のひとりであるあの人が、空の世界へと旅立ってしまった。あの人は旅立ちが近いことなど、私には一つも告げず、ただ、今日は体調が悪いからと演奏会には来なかった。そして演奏会が終わったその数時間後、私の目の前で突然旅立ってしまった。25歳だった私には、すべてを受け入れることが難しく、世の中がひっくり返ってしまったようで、あまりの驚きにひと粒の涙も出ず、
まるでドラマみたい・・・。うそでしょ・・・。
そう思ったのを今も覚えている。
あれから10年、その時の心の痛みと張り裂けそうな苦しみは、今でも癒えていない。時間が解決するなんて全くの嘘だ。今だって思い出せば胸が張り裂け、破れそうになるほど苦しい。
10年後の今、また東京を含む6か所での演奏会をさせていただいている。今度こそ聴きに来てくれてるかな。
なにも欲張ったことは望まない。ただ、演奏を,いや、ひとつひとつの音を通して、彼女にどうしても伝えたいことがある。それは直接言うことができなかった一言:
音楽という道を歩ませてくれて、ありがとう。今、私は本当に幸せだよ
と。
ちゃんと呼んでくれぇー
確かにねぇ、ドイツ人にとって日本人の名前はなじみではないとは思う。でも、それにしても、私の友人たちも含めて、本当に良く間違えられる。
これまでも、例えばこんなことがあった。
演奏会のプログラムで 私の名前がRikako MORATA と印刷されていたので、
(それにしても <もらた> なんて、なんとも美しくない間違え方である。)
― Morataのところ、OではなくてUです。
と伝えた結果、次の演奏会では
RIKAKU MORATAとなっていた。 RIKAKUって・・・そっちのO
をUにかえてどうする、(;`O´)oコラー!
この主催者の演奏会は、毎年弾いているのだが、訂正する場所をいつも間違った挙句、ずっとリカクだったり、モラタだったり、モラトだったりと変遷をたどったのである。正しく表記してもらえるまで3年以上かかった。
その他にも、書けばきりがないほど、たくさんある。
そして今日、ベルリンに書留郵便が届いたときのこと。
配達の女性が、
ハイ、マルタさん、あなたに郵便よ。
と、のたまう。
まるた?? 丸太??? それはいやだぁ。((+_+))
ま、うちのDも、相当いろんな呼び方をされている。
<でぼじょん> などと言われる場合もあり、もう誰なのかさっぱりわからない始末である。
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