世の中、様々な人種が入り乱れる中、どこにでも出現する生き物を発見した。その名も
ちゃりばぁ
(解説)
ちゃりばぁとは:
演奏会などで、アメを取りだすべく、チャリチャリいわせる生き物のこと。
ちゃりばぁは、老若男女、国籍さまざまであるが、2つ大きな共通点がある。それは
① ここだけはご勘弁を、という場所で、チャリッ と始める
そして
② <ゆっくりじっくり丁寧に>がモットーなため、チャリ時間が非常に長い。
その日もヤツは現れた。
激しい音楽が続き、つかの間の休符、そしてまた激しく、それから休符・・・といった休符効果が絶大の変化の激しい場所であった。
この日のちゃりばぁは只者ではない。何しろリズム感が良いのだ。激しい音楽の時は緊張感を持って動きを止め、休符になると チャリッ。そしてまた音楽が動き、休符でチャリッ と、こんな感じである。
ドミラソシシシッッ♪(チャリッ)ラララレシファッ♪(チャリッ)
ミミッ♪(チャリッ)ドミッ♪(チャリチャリッ)・・
かなりの上級チャリばぁとみた。おかげで全然集中して聴けない。(-_-)
そしてなんと同じ会場にその日は、
ゴンじぃ
というのもいた。その生き物はなんとずぅずぅしくも寝ていた。それもしっかり寝てしまい、頭が前後左右に揺れ始め・・・・そして、ここぞ!という美しい休符の沈黙の瞬間
ゴン!
頭を椅子の背に強打し、みんなの注目をさらっていったのだ。
非常に迷惑である。(-“-)
このところ演奏会に行けば、ちゃりばぁ遭遇率が高い・・・。恐るべし。
追記:タイトルに“本日”のちゃりばぁと書いていますが、
決して“今日の”演奏会ではありません。あしからず。
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「日常」カテゴリーアーカイブ
無題
いつも歩いている学校への道。学校へたどり着くすぐ手前で、なぜかふと、頭によぎった。
ここを16年も歩き続けてるんだなぁって。
自分の前に見える建物も、木々も、道路も何も変わっていないようだけど、私はここで16年という歳月を経てる。留学を初めてドキドキしながら通い始めた時、ホームシックになった時、寒さに震えてあるいた時、試験やレッスンに向かい緊張して歩いた時、愛する人が天へ旅立った時、悩んだとき、愛する人と出会ったとき、幸せをかみしめて歩いた時・・・。
この先もまた、いろんな思いを抱いてこの道を歩き続ける。
なんだかすごく不思議な気持ちになった。
うちのパパ
最近ブログ登場率が少ないうちのパパ。どうしているかというと、
相変わらず
です。(#^.^#)
どんな<相変わらず>かというと、こんな感じ。
先日送られてきたメール。
===
今朝は、驚いたよ。
朝ごはんに、キャベツをと思ったが、ない。
おかしいな、と思って冷凍室を開けたら、あった。
キャベツが、カチンコチンになっていた。
===
今朝は、驚いたよ・・て、いや、驚くのは私でしょう・・・(・.・;)
で、続きに
===
外にだしていたら、やわらかくなったけど、なんか寒そうだった。
===
と書いてあり、さらに先には
===
早く食べなきゃと思って、キャベツをとにかく全部ゆでたら
家がキャベツ臭くなった。だから窓を開けている
===
というものだった。
ね、<相変わらず>でしょう?
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D,スピード違反つかまる、の巻
普段からヨーロッパ(特にフランス)では、不景気になるとスピード違反の取り締まりが増える、とDがよくぶつぶつ言っている。
私たちが毎夏講習会を行うフランスの山は、そうはいっても山の上(標高1850メートル)。のんびりとした自然の中で、警察の取り締まりなど見たことがない・・・。
ところが・・・
いたのです、今年!!これは、今年のフランス、相当な不景気?!・・・(違)
でも正直、過去12年見たことない・・。
講習会が始まる数日前、知人を山のふもとまで迎えに、1850メートルの標高を下り始めた。途中、何か所か山の中の町を通る。このあたり、町の外は時速70キロ制限で、町の中は50キロ。講習会の準備話に盛り上がっていた私たちは、途中、70キロで町に突入してしまった。そのとき、向かいからくる車がぴかっと合図をしてくれた。
運転をしない方のために:車の運転では、暗黙の了解で生まれたサインというのがいくつかあり、そのうちの一つが、先のほうで警察が取り締まりをしていることを知らせるために、反対車線から来た車がぴかっとライトを短く照らすことだ。
ぴかっとほぼ同時にブレーキを踏んだが、時すでに遅し。目の前で警察が両手を広げている。
あああ・・・(-“-) やばーい・・・
窓を開けると警察官から即座に質問攻め。
Police(以下P)はい、エンジンとめてー。
D:はい
P:フランス語、うまく話せますか?
D:はい。
P免許証見せてください
D:はい
P保険も見せて。
D:はい
P:今日はなんで止められたかわかりますか?
D:はい。50キロのところをオーバーして走り、気が付くのが遅かったです。
(Dは、きっちりと作文のように答えていた。)
P:そのとおりですね。70キロ。大目に見ても65キロでしたので、15キロオーバーです。
減点3点と90ユーロの罰金に当たりますね。
・・・この辺まで、警官、高飛車である。(当たり前か)
P:あなたたち、ヴァカンス(休暇)ですか?
D:いえ、僕が講習会を運営していて、そのためにこの街を訪れています。
P:あ、あの音楽の?町を活性化してくれているあの講習ですか?
・・・警官、講習会の存在を知っていたらしい・・・
D;はい、そうです。
P:そうですかぁ。大変ですねえ・・・ (なぜか同情され・・・)
P:ということで、本来の制限は50キロなのですが、今日の制限速度は、特別に72キロです。ですからオーバーではありません。
D+私; え? (゜_゜>)
今日は特別72キロって・・・今日はお肉割り引き!のノリではないですか?
P:これから気を付けてくださいねー。
D:はい。ではさようなら。
そして車は発車した。
え?見逃してくれた?(・.・;)
こんなこと、あるんですねぇ・・・さすがフランス。仕事で山に来ているというので同情してくれたのだろうか・・。謎
ありがたやありがたや。
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一文字の重み
暇に任せて、とあるベルリンのガイドブックでおいしいレストラン情報を見ていた。
ふむふむ ( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう
いいねえ。(^^)
(⌒¬⌒*)んまそ・・・♪ 良いねえ良いねえ♪
え?Σ(゜◇゜;)
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音楽
-こんな時勢に、音楽なんかやっていていいのだろうか
-こんな時に、音楽で何ができるか
という言葉を震災後よく耳にする。
でも、<音楽で何が出来るか>・・・そういう方向で考えていたら、余計分からなくなるのではないかと私は思う。それを教えてくれたのが、先日のベルリン芸大でのチャリティーコンサートだった。日本人留学生が発起人となり、種をまいてくれたチャリティーコンサートが、学校主催の大規模なものとなった。私とDも、そこで演奏をさせていただくという光栄な機会をいただいた。短い期間で若い日本人や学校関係者が文字通り“必死の”準備をしてくれ、迎えた当日。学校に足を踏み入れて、言葉を失った。
1996年から15年のベルリン生活で、あのホールで1度も見たことのない数の人、人、人・・・。更には、満席だからと門前払いを受けた聴衆が舞台裏に列をなした。開演ぎりぎりに、舞台席も急遽用意された。会場は1200人ほど入るはず。舞台上の聴衆を合わせれば1400人ぐらいになったであろう。
ここはドイツ。コンサートの趣旨は日本。
日本のために、ドイツ人がこんなに・・・・いや、違う。もうそこには国籍もなにもなく、ひとりの<人間>としてなんとかしたい、と思う魂がホールに集まったのだ。
チャリティーコンサートとは、音楽を通してお客さんに何かを伝える・・・そして賛同していただいた方に募金をいただく、そんな考えをしていた自分が恥ずかしくなった。あふれんばかりの人から、そのまなざしから、舞台に立つ私のほうが、はっと気がつかされた。心に感動を与え、エネルギーを注ぎ込み、しっかりと前を見据える力をもらったのは、私のほうだった。どんな言葉をかわさずとも、足を運んでくれ、私こそ私こそと力を貸してくれようとするそのまなざしから、心が激しく突き動かされ、揺さぶられた。
どんな言葉も、必要ない。音楽を演奏する者があり、聴く者がある。主役はいない。いや、むしろ全員が主役だった。その誰もが、音楽を耳にしながら、それぞれの思いでその時間を分かち合い、それぞれの心に思い思いの感動や衝撃、栄養をたっぷり吸収し、帰っていく。そんな場だった。
自分が音楽を共にすることの意味を見失いかけていたとしたら、このことだけ刻み込んでいて欲しい。
音楽は、生活には不可欠ではないかもしれない。でも
音楽は、人間に必要なもの・・・
だと。
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心
折り鶴を折った。
ここベルリンでも、本当にたくさんのチャリティー活動が行われはじめている。
その一つ、ベルリン・フィルからの要望で、チャリティーコンサートにいらしてくださるかたに鶴を配りたいということで、至急大量に必要なため、ベルリンにいる日本人に鶴を折ってくださいというインターネットでの呼びかけがあった。
2400羽必要で、前日までに1200しか完成していないとの記事に、私も朝から50羽急いで折って届けた。鶴を折るというのは、日本人にとって当たり前というほど皆ができることだけど、あらためて折ってみると、その工程はけっこうややこしい。
Dが手伝おうと思っても、難しすぎるようだった。
ふと、折り紙って日本の伝統なんだなぁと・・あらためて感じたりした。
4月に、ベルリン芸大でもチャリティーコンサートが行われようとしている。
日本人留学生数名が、地震直後に立ち上がり、チャリティーコンサートを!と奮闘している姿に、学校が協力を申し出てくれたようで、学校主催のコンサートが開かれるまでに発展したらしい。
日本人留学生の積極的で、熱のこもった訴えとその行動力に、なんとも言えない温かい気持ちと、こんな若者がここベルリンにいるのだという嬉しさで満たされた。
私とDも演奏させていただくことになっている。
どんな言葉でも十分に表せない、今の私の心に渦巻く気持ちを音にのせたいと願っている。
あたり前の平凡な日々、あたりまえの笑顔・・・一瞬にして、それがどれほどの宝物であったかを知らされ、今更それを再認識する自分を恥ずかしく思ったりもする。
国を超えて、国籍を超えて、本当に多くの人達が心を痛めている。それをここベルリンでも強烈に感じる。
今必要なことは、おそらく団結することだと思う。心を1つにして、今できることをこなしていく。
こんな残酷なことがどうして起きなければいけないんだろう。
今日のつぶやき
本当に素晴らしい人間ほど、なんて
謙虚なんだろう・・・・。
つかの間の夢・・・
つかの間の夢・・・
我ながら、ロマンチックなタイトルである。しかし、私のブログに限ってそんなわけなし。(=`^´=)エッヘン
2007年の3月に、ドイツで耳鼻科に行った話を書いた。まずはそれをご覧下され。
(開いたサイトの下の方の、2007年3/13の記事をどうぞ。)
http://www.rikakomurata.com/blog/2007/03/
そう、あれは3年前。冬空の空気に、のどをやられてしまい近くの耳鼻科に行った時。インターネットで、信頼できそうな顔の若いドイツ人先生の写真がのっていた耳鼻科に行ったところ、実際に出てきたのは半魚人だったという話である。(←いいのか、こんな要約で)
今、極寒の冬を迎えているベルリンで、またも先日のどをやられてしまった。4日ぐらいたっても治らないので、意を決して耳鼻科へ行くことに。半魚人におののいたにもかかわらず、外は雪世界なので、近くが良いということで、再びそこへ行った。
まずは受付で。
受付;以前いらした事はありますか?
私:はい、数年前に一度。
受付:(コンピューターをいろいろいじった結果)
あなたの名前は・・・・ないわ♪
私:(心の声)ないわ♪って・・・・・(-_-メ)
私:いえ、あの間違いなく来たのですが。
受付:新たな患者さんとして、もう一度手続きね♪ (←私が今、言った事は無視っすか・・。)
というわけで、私の半魚人との3年前の診察は、コンピュータ上には存在していないらしい。(謎1)
待合室で待つ事10分、診察室へ呼ばれた。
そして、握手を求めてきたお医者さんは・・・なんと!インターネットで見ていた
ドイツ人♪半魚人ではない!!!しかも診察室の隅には、秘書というか助手というか、若い女性がデスクに座っている。
私(心の声):半魚人には、助手いなかったけどなぁ・・・。(謎2)。
にこやかにあいさつしつつも、私は病院が苦手だ。やたら緊張する。右手と右足が一緒に出そうである。そんな中、奥へすすみ目の前にある椅子に、緊張しながら座ると、
医:あ、それ僕が座る椅子ね。向こうのいすに座ってね (・o・)
確かに、落ち着いてみれば、今私が座ろうとした椅子は、どうみても先生用である。
今のミスは、か・な・り・・・。
(* v v)。 ハズカシイ
=======
そして、問診が始まった。いつごろから痛くなったの? 熱や風邪の症状は???などなど・・・。そして
医者:何か家で薬は使いましたか?
私:はい、日本のトローチという薬と、それからスプレーをのどに・・
医者:スプレーって何の効果のスプレー?
私:( ゜o゜)ハッ 何って・・・えぇと、主人から勧められたので、何だったか・・えーと、えーと・・・(;^_^A アセアセ・・・汗)
医者:いやぁ、別にいいんだけどね。
そんなに大事なことじゃないから。(^-^)
私:コケッ! ミ(ノ;_ _)ノ =3
心の声:(じゃあ、聞くな!・・みたいな・・・。)
そして診察開始。のどを見せるため口をあける。
医者:これから棒を入れるから、声を出してこういう風に言っ・・・・・・
ここで私は、
あ、これは日本と同じ、のどの奥を見やす
いように“あー”っていうのね。(・o・)
と察し、
私:先生の文章が終わる前に、<あーーーーー>と先取り♪
ところが何と医者の出した声は………………….
ヒェーーーー♪
(゜∇゜ ;)エッ!?
ヒェーですよ、しかも先生のする例は、かなりひょろひょろの、か細い“裏声”のような音である。
おかげで私は、先取りしてはじめてしまった<あーーーー>から修正し、
私:(* ̄○ ̄)アアーーーーー(* ̄о ̄)ヒェーーーー・・・・・・
と何とも情けない声を出すことになったのである。
こんな医者初めてだ。
それにしても、半魚人はいずこへ・・・・そして私との診療記録はいずこへ・・・。はたまた、 ヒェーーーと言えなんて・・・。
なんともなぞな耳鼻科である。
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