「音楽」カテゴリーアーカイブ

NAGREYAMA国際室内楽音楽祭 出演者紹介!

今日はヴィオラのサンジン キムさんのご紹介をしてみます。人懐っこくていつもご機嫌な彼。のんびりしている感じの彼から、あの演奏時の集中とエネルギーはどうやって生まれるのだろうと思っていたら….

わかりました‼️

ある時、韓国の音楽祭の後、車でホテルまで送ってもらったのですが、ぎゃー!かなりのスピード狂。というか、よく言えばびゅんびゅん、切れ味の良い運転で、彼の別の1面をみた気がしました。😆

人は見かけによりませんねえ。

ヴィオラは、室内楽のグループ演奏で最も表情に関わると感じます。濃淡、緊張弛緩、息遣い、そういった音楽の命に関わる部分をいかに

彩るか。素晴らしいヴィオラ弾きが加わると、ガラッと変わるのを何度も聴いてきました。

サンジンは、名ヴィオリストの1人で、韓国でも引っ張りだこの大忙し。そんな中、流山の音楽祭は、何としても参加しようとしてくれる。

極上のヴィオラ、是非ご堪能あれ!


NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 詳細&チケットはこちらから

   村田理夏子公式サイトはこちらから

NAGREYAMA国際室内楽音楽祭 出演者紹介!

アーティストとお客様が1つの家族のようになりたい、それがこの音楽祭で私たちの目指すもの。

アーティスト一人一人の顔を知ってもらうことも、その第一歩かなと感じます。

まずはヴァイオリンもフィリップ グラファンのご紹介です。

彼のヴァイオリンから出てくる響きには、聴いたことのないような優しさがあります。演奏するというより、彼が楽器を持つと身体と楽器が一体になって、楽器から心の声が聴こえてくるような感じです。素晴らしい人柄で、音楽を心から信じる本物の詩人です。

そんなアーティスト風の彼は、いつも何かぼんやり考えているのが特徴。宇宙と交信している..と私は表現しています。笑

なので私と話している時も、時々上の空。ふんわりしています。笑

フィリップ時間というのが流れている感じで、本番前も出番1分前に、いきなりトイレに行ってしまったり、ハラハラドキドキ。

でも持ち前の澄んだ心で、演奏会となると見事な世界へ私たちを連れて行ってくれます。

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭、始動します!

様々な紆余曲折を経て、新しい主催者のもと、素晴らしい環境でパワーアップして2024年バージョンが開催されることになりました。

今回のスタッフたちは皆、クラシック音楽に通じていて、非常に心強いサポートを感じます。アーティストたちも、まさに室内楽の名手が勢揃い。加えて、ナレーション、そして、今年は進行役も加わってもらい、華やかかつ、心を揺さぶられる作品勢揃い、そして楽しみ満載の公演の数々です。

これから少しずつ、皆さんが楽しみになるような情報を更新していきたいと思います。

まずは、記者会見の様子、そしてこれまでに出していただいたニュース記事をご紹介します!

記者会見の模様

記者会見での演奏。ホールの響きがいかに室内楽に最高かを、メディアの皆さんに体感していただきました。

そして、記事が出ました!

ぶらあぼさんの記事↓

ぶらあぼ

ぴあニュースはこちら↓

ぴあニュース

村田理夏子公式サイト

はこちら↑

ピアノは〇〇ではない

最近さまざまなレッスンで、とにかく体ごと非常に強い力で押し込もうとする弾き方を目にする。感覚を言葉で伝えるのは難しいので、いろんな言葉を駆使したり、音で示したり、弾いて見せたり…時間をかけて丁寧にそういったやり方を説明していくと、ふと何かが見つかる瞬間に出会う。そしてその時、複数の生徒から共通して面白い言葉が返ってきた。

見つかった瞬間、みんな

「これだけでいいんですか?🥹」「楽だ!」

そこで私は即聞き返す。これだけ?ってどういう感覚なの?今まではどう感じてたの?

私も彼らは何を勘違いしていたのか学びたいからだ。

すると、皆、とにかくピアノに全身でぐいぐい入ったり、練り回したり、とにかく

もっと全身で弾くことが良いことだと思っている節がある。でも、私たちに必要なことは

「ピアノという楽器を操る」

こと。自分が求める音が出るよう、

①鍵盤を絶妙な速度で下ろし

②出た音を耳で追い、他の音とのバランスを聴き

③必要に応じてペダルを駆使する。

簡単に整理すると、技術的にはこの3つで音楽を生み出しているわけだ。

①の鍵盤を絶妙な速度で下すには、指が自由に作業できる必要がある、なぜって、鍵盤を下ろす「細部の速度コントロール」は指にしかできない繊細な作業だから。

とある生徒さんは

いや、もっと「腕立て伏せをするような感じ」で腕をぐいっと押し込んでいました。

と表現してくれた。とてもわかりやすい表現で私も勉強になる。腕立て伏せだと、腕から指へぐっと押し込む印象が伝わる。

でも実際腕はピアノ演奏でどういう時に使うのか? それは

指先へ「速度を」送り込む時。

野球のピッチャーやバドミントン、テニスのように、遠くに音を飛ばしたい時に、ある程度の速い速度で鍵盤を下ろすので、指だけでは不可能だからだ。

だから腕立て伏せでは指にのしかかってしまう感じなので、指は自由に動けないのがわかる。

ピアノを弾く時、瞬間的に全身からかなりのスピードを指先に送ることもある。その瞬間、前かがみになる印象があるが、直後にそれを吸収し、音を出した直後はもう指は軽くなっていなければいけない。次の音や次の移動ができないから。

そう考えると、鍵盤に重さがぐいっと乗っかっていることは、まずない。ところが多くの生徒は

かなりの指への負担をかける弾き方をしていて、腕が疲れるという現象が起きている。

下手すると腱鞘炎になったり、ピアノ側は弦が切れたり。

手が疲れるのも、弦がやたら切れるのも、練習した証(あかし)ではなく、やり方を変えた方が良いかもしれませんよ、と言うメッセージと捉えたい。

鍵盤の左右端っこの黒いところに、測りがあると面白いのに、と思う。鍵盤に何キロかかってるか出る仕組みとか。(笑) 鍵盤の底に何キロもかかり続けてることはないんだよ。むしろ、鍵盤の底がトランポリンみたいで、弾力ある感じで次々弾いてる感じかな。

よく生徒に言う

ピアノはフィットネスマシーンではないよ!

村田理夏子公式サイト

遠征と喜び

以前YouTubeで出した動画シリーズ「テクニック」全54回をご覧になった、とある先生が数年前に、ご自分の生徒を時々レッスンしてもらえないかと声をかけてくださった。

音楽を通してつながる縁ほど嬉しいことはなく、それから定期的に新潟に日帰り訪問し、中学生、高校生を中心に指導させてもらっている。

新潟の先生が熱心で丁寧、かつ子供達を大切にされているので、私のレッスンも先生ご自身が全て熱心に聞いてくださり、次のレッスンまでに、子どもたちにしっかりと必要なことを伝えてくださっている。

そんな心強い先生とタックルを組んだ(笑)レッスンが数年経ち、子どもたちも人間的に成長を始めると、面白いことに、ピアノの方もそれぞれのペースでの成長が見えてきた。

最初は??となっていた彼らも、私の言葉が通じるようになり、自分で考え始めるようになり…そして自分の言葉で質問をしてくれたり。そういった変化は何よりも私が勉強させてもらえる貴重な機会で、先生には心から感謝している。

中学生、高校生は、これから音大、音高へと向かうための基盤をしっかり学ぶ非常に大切な時期だと私は考えている。頭も体も柔軟な時期なので、和声とか曲の性格とか、それに見合ったテクニックとか…さまざまに考え、鍛え上げられる時期だと思うし、鍛えられた上で音高、音大に入り、かつ良い先生に出会えれば、ぐっと伸びるはずだ。

「子どもだから」という接し方はせず、かなり高度なことも話すようにしている。子供は思ったよりしっかりと理解していると思うことも多い。

音大や音高に通いつつ、充実したレッスンをさらに求めて私のところに来てくれる熱心な学生たちもとっても嬉しいし、こういった中学生、高校生の大切な育ち盛りに、基礎を叩き込み、それを吸収し育っていく学生たちを見るのも、何よりの喜びだ。

村田理夏子公式サイトはこちらから(レッスン希望の方は公式サイトで詳細をご覧ください)

格調高い音楽

今の時代に残る古きクラシック音楽は、深めれば深めるほどその品格の高さに驚かされる曲も多い。

昨今は、舞台に立つ、有名になる、そんなことが若者の目標になり、とにかく「自分」を見てもらうことが成功になっている風潮がある。

作品や作曲家に圧倒され、なんとか作曲家や作品に近づきたいと模索する、そんな純粋な情熱で音楽に向かう「芸術家」が極端にみられなくなった気がする。その必要性を語ると「サムライ」のようですね、と皮肉を言われたことがある。時代遅れを指すのか、ひたすら真っ直ぐに向かおうをすることを皮肉るのか。その言葉が音楽を目指す子の親世代から出たのがなんとも虚しい。

それならサムライで良いのではないだろうか、と私は思っている。

せめて1人で考えられるようになった子供達には一度、立ち止まって欲しい。クラシック演奏家にとっての主役は、作品、そしてそれを生み出した作曲家ではないだろうか。

次回のカワイ講座のテーマはショパン ソナタ2番。それこそ、いい曲だ!などと言いながら好き放題、勝手放題に演奏されている曲の代表格といえるだろう。

Devoyonは、講座の原稿を準備する過程で、必要な客観性を保ちつつ、決して自分の見方を押し付けず、ショパンへの賞賛と尊敬という視点から、この作品が本当に輝くためにどのようにアプローチすれば良いのか、ということの糸口をこの講座で引き出そうと試行錯誤しているようだ。

Devoyon自身が「自分が何かをわかっている」「教える」などというおごりは全くない人間で、彼が日頃よく口にする「僕は何も知らないんだ」という言葉から垣間見られるように、謙虚に、そして音楽と作曲家への純粋な賞賛の炎を絶やさずに進んでいるように見える。

そんな慎重、かつ強いメッセージを持って準備するこの講座は、この曲に限らず、いろんなことを教えてくれると強く感じる。

つながり

私もいい年になって、次世代へ繋ぐことの素晴らしさを感じることも増えた。

先日岡崎でDが室内楽公演をさせて頂いたのだが、まさにそんなことを実感する機会にもなった。

公演前日。会場に到着するなりスタッフの方が、「つい先日横山幸雄さんがいらしてたんですよ!確かドゥヴァイヨン先生のお弟子さんだったのでは!」

互いにもう“うん十年”もあっていないそうだけれど、それを聞いてDもにっこり懐かしそう。お互い歳をとり、幸雄さんもそんなDの写真をポスターから懐かしく見ていたかもしれない。

そしてリハーサル開始。今回はリハからふめくりさんがついてくれ、ありがたい。その御礼を言おうとリハの後にその方に近づいてみると、

「あ、僕、実は青柳先生の生徒でした」

照れた感じでそう言った彼にびっくり。青柳さんはDの門下だったので、譜めくり君は孫弟子なわけだ。

世の中狭いねえ!!!

私もしかり。教え始めの頃にプライベートに来てくれていた方が、うん十年経ってレッスンに来てくれるのも感慨深い。そして何より、今現在プライベートで指導している音大生3人は、私がベルリンに留学始めた時はまだ生まれていないという。。。😅 まさに新世代の子達だ。

そんな新世代に大切なことを伝えていくのは、私たちの使命だと感じる。偉そうなことを言える人間ではないけれど、せめて私なりに全力で真剣に彼らに向かい合っている、その姿勢からだけでも何か伝わっていたら嬉しい。

実は来年5/28に東京でDと特別公演をする予定で、まさに「つながり」の魅力を伝えるプログラミングを考えている。

こちらもぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです!詳細は後日!

育てる

レッスンを重ねるにつれ「息の長い音楽家を育てたい」という気持ちが強まるばかりだ。洗練された耳、判断できる能力、豊かな教養。それらをバランスよく丁寧に積み上げた生徒たちは、ある時期から、自分なりの、自分に合った将来を築いていくと感じる。そうして切り開く人生は面白く、幸せで、何よりも充実したものになるのではないだろうか。

とにかく今はコンクールに勝つ、という目先の目的だけで学生生活を過ごすことは何よりも恐ろしいことで、それは近い将来間違いなくウサギとカメのウサギとなる。それにしても最近はうさぎが大繁殖しているような。。。ボソボソ

私は変わらずカメを育てたい。本当に亀は長生きする生き物らしいですよ!笑

今年も夏季集中コースを開催します。

詳細はこちらから↓

夏季集中コース募集のお知らせ

いよいよ、タイムマシンコンサートが始まります!

音楽をさまざまな角度から楽しんでいただけるコンサートにしたいね、と日々、試行錯誤してきました。

コンサートでは時折トークを挟みます。そこでは、いわゆる曲目解説ではなく、作曲家や時代にまつわるエピソードをご紹介したり、作曲家の言葉に耳をかたむけたりしながら、素敵な旅をしていただけるように進める予定です。

当日のプログラムノートをご覧いただきつつ、曲について知りながら演奏を楽しむのもあり。

お話を聞きながら、ご自分なりに当時の世界を想像しながら聴くのもあり。

作曲家のエピソードを聴きながら、作曲家に会いに行っている気分を味わうのもあり。

音楽に詳しくても、そうでなくても、楽しめる公演にできればと思っています。主役はあくまで作品とそれを生んだ作曲家たち。

第一回タイムマシンコンサート。5月18日 カワイ表参道にて。

みなさん、ちょっと覗きにいらしてみませんか?

演奏予定曲目

ラヴェル マメールロワ(連弾)

ドビュッシー バラード (村田)

フォーレ バラード(ドゥヴァイヨン)

リスト バラード2番(村田)

ブラームス 4つのバラードより1、2番(ドゥヴァイヨン)

デュカス 魔法使いの弟子 (2台ピアノ)