ショパン2月号(1月18日発売)に、DEVOYONのエッセーが掲載されています。<代役>経験について。かなーーり面白いです!是非お読みいただけたら嬉しいです!
「音楽」カテゴリーアーカイブ
ドビュッシーのユーモア?!
Dの新CDドビュッシー前奏曲全曲が昨年末にリリースされました。KAWAI表参道さんに、ドビュッシー前奏曲全曲解説の講座シリーズを実現させていただいたおかげで、1曲1曲念入りに考え、模索する機会となり、納得のいく形での録音を迎えられたようです。といっても、本人は自分の録音はリリース後は一切聴かないんですけどね。笑
更にはムジカノーヴァさんの長年の応援のおかげで、ドビュッシー前奏曲について連載を重ねました。そこからさらに熟考加筆訂正し、同じく昨年末1冊の書籍が出来上がりました。ドビュッシーの前奏曲という、つかみどころがありそうでなさそうな、でもドビュッシーのなかで最も重要作品ともいえる作品をもちいて、ドビュッシー世界を音にしていく方法のヒントとなることが満載の、とても興味深い書籍です。
まもなく1月26日に、B-techスタジオ虎ノ門をお借りして、CD&書籍記念イベントを小さな規模で行います。午前中はレクチャー。午後は公開レッスン。
様々な文献を読み倒しながら、Dがドビュッシーのユーモアに焦点をあてた午前中のお話を準備してくれました。現在翻訳中ですが、何よりもまず、ドビュッシーという一人の人間に一層親しみがわきます。そして、このドビュッシーの性格が彼の音楽にどう影響しているのかへと目を向けていき、実践の役に立つ面白く有意義な講座になりそうです。
そして同時に、どんな催しの準備にも、妥協なく、熱心に文献をあさり、それから何度も自分で考え抜いて、方向性が定まったところでようやくコンピュータに向かう・・・そんな姿を見て本当に学ぶことが多く、考えさせられます。
午前午後とも、あと10名ほどお申し込みが可能です。下記サイトをのぞいていただけましたら嬉しいです。
今回のみ、CDおよび書籍が特別価格でご購入いただけます。
詳しくは下記サイトをご参照ください。http://www.rikakomurata.com/Rikako/villagetop.html
演奏会への思い
2年前、意を決してオールラヴェル公演を企画してから早2年が経とうとしています。音楽に接すればするほど、私たちは音楽の持つ力を確信し、演奏者として少しでも作曲家の意図に近づきたいという思いが増すばかりで、日々試行錯誤しています。
昨今様々な自然災害や世の中の動きが激しさを増す中で、いつか「命」をテーマとした公演をしたいと願ってきました。そしてようやく今年5/17(日)に添付チラシの内容で開催させていただきます。 どの作品も、その美と力、格調の高さが強烈で、心の奥底に語りかけてくれるものばかりです。
この公演には、音楽と真正面から向き合い、少しでも近づきたいと挑む私たち2人の音楽に対する大きな思いを秘めており、可能であれば1人でも多くの方とその時間を共有したい思いが強くあります。
日々国内あちこちでたくさんの公演が行われる現在ですが、皆様が5/17、もしもこの公演に足を運んでいただけたらこれほど嬉しく、心強いことはありません。
周りの方にもどうかこの公演の存在をお伝えいただけましたら嬉しいです。
座席は下記サイトからお好きな席をお選びいただけます。私に直接メールでご依頼くださってももちろん大丈夫です。
スペシャルコンサート再び!(しばらくトップに固定します。この下に投稿が更新されています)
2018年、意を決してオールラヴェルの公演をしてから早2年。来年5月に、再びスペシャルコンサートを開催させていただく運びとなりました。今回のテーマは「命」。
音楽の持つ力を信じ、真正面から音楽と向き合いながら、準備を進めています。本当に膨大なプログラム。1日2公演で、みなさまと音楽の力をともに感じることができる時間となれば幸いです。
共演者にも恵まれました。みんなで満を持して臨みます。お一人でも多くの方にお越しいただければ幸いです。
チケット販売は12月21日より下記サイトで開始します。お好きな席をお選びいただけます。お誘いあわせのうえ、ご予約いただけましたらこれほど心強いことはありません。よろしくお願い申し上げます。
チケットは下記のサイトから予約が可能です。http://rikakomurata.com/ConcertTicket/index.html
よろしくお願い申し上げます。
村田理夏子
㊗レコード芸術特薦盤受賞!
先日ご案内した DEVOYONの新CD ドビュッシー前奏曲集 がレコード芸術特薦盤を受賞しました!1/26に記念イベントを予定しています。下記サイトより詳細をご覧の上、お越しいただけましたら嬉しいです。
イベントのレクチャーのテーマは DEVOYON自身が
ドビュッシーのユーモアについて是非語りたいんだよなあー!というつぶやきをしていたので(笑) そのテーマでお話をさせていただきます。生演奏もありです。皆さん是非応援にお越しいただけましたらとても嬉しいです!
DEBUSSY前奏曲の新CD及び新書籍”練習のヒント”発売記念イベント ご案内 その2
PASCAL DEVOYON NEW CD!ドビュッシー前奏曲全曲・・そして・・・・?!
この度、ドビュッシー前奏曲全曲録音CDがマイスターミュージックよりリリースされました。満を持して迎えた録音。1音目から神秘の世界に引き込まれる魅力的なCDです。
そしてなんと!それだけではなく、前奏曲全曲の練習方法などをまとめた<練習のヒント>と題した書籍が、年末に音楽之友社より発売となります!
これに先立ち、昨年出版された書籍<ドビュッシーの島々>は、前奏曲全曲を通して、DEVOYONなりの様々なイメージがちりばめられていて、自分でも演奏してみたくなるような想像の世界に連れて行ってもらえる素敵な読み物です。
続編として出版される今回の<練習のヒント>。これは自分の描いたイメージに近づくためのアプローチがちりばめられていて、演奏家、指導者、音楽愛好家・・どなたにも是非お手に取っていただきたい書籍です。
書籍 ドビュッシーの島々
NEW CD
前奏曲全曲解説書籍<練習のヒント>
これらの発売を記念し、2020年1月26日に 記念イベントをさせていただきます。みなさんにお越しいただけましたら幸いです。詳しくは下記サイトをご参照ください。
DEVOYONS’ VILLAGE
http://www.rikakomurata.com/Rikako/villagetop.html
第3期 門下生を募集します。
2003年よりベルリン芸術大学で15年教鞭をとってまいり、この度日本に居を移しました。今後は、日本での教育活動に集中していきたいと思っています。
大切な学生時代。将来長い目で自立して音楽と携わっていけるためには、学生時代にたくさんの幅広い勉強を通して、様々なことを吸収することが大切だと思います。
本番やコンクールが多い今の時代、まわりのペースに惑わされず、 今の自分に必要なことを見つめながら、自分を長い目で着実に育てていくことが難しくなったと感じます。
学生時代は吸収、蓄積、そしてチャレンジの大切な時期です。がむしゃらなチャレンジだけに翻弄されがちな昨今、私のところで勉強をしてくれる学生たちには、きちんとした判断力を養い、音楽と、そして向き合うことも忘れず、忍耐をもって着実に一歩一歩を重ねることの大切さを身に付けてほしいと思っています。そして、本当の意味での芸術家をひとりでも多く養うお手伝いができればと願っています。
各自のレパートリー全体を把握しながら、ひとりひとりに寄り添って全力で向き合いたいという思いから、当面、門下生は限られた人数にとどめたいと思っています。今回は1~2名の募集です。情熱と向上心にあふれた若者との出会いを楽しみにしています。
門下生コースの詳細は下記をご覧ください。
本物
先日韓国の音楽祭に参加させていただいた。韓国入りした日、音楽祭のアーティスト仲間たちの演奏を聴こうと早速会場へ向かった。 その日の最後は韓国人若手弦楽四重奏とダンダイソンのピアノでフランクのピアノ5重奏。
小柄なダンタイソンからみなぎるようにあふれでる音楽の力に、最初から圧倒され聴き入った。そして生の舞台上での互いのメッセージにアイコンタクトと心のコンタクトで
敏感に反応しながら、相乗効果で音楽を作り上げた弦楽四重奏もとてもすばらしかった。
この感動をすぐにでも伝えたいと、Dと共に楽屋裏に向かった。カーテンコールを繰り返しているようでなかなか現れず、そうこうするうちに、やっとダンタイソンが楽屋に勢いよく戻ってきた。
久しぶりだね!!!元気???なんていう挨拶もそこそこに、<素晴らしい演奏だったよ!音楽があふれて・・・!>と興奮気味に伝えるこちらの感動を少年のような笑顔でにっこりと嬉しそうに聴きながら、演奏を終えたばかりのダンタイソンもアドレナリン放出の興奮気味。そして、発した言葉は
ありがとう!!いやぁ、でもまだわからかないんだよねえ。あの最後の部分。フランク何を求めてるんだろう・・・。ねえねえ、ふたりともどう思う?この最後さあ! とぴょんとはねて楽譜を取りに行き、広げて見せてくれたのだ。ここ、ここ・ずっと探してるけど、まだ見つからないねえ。うーん。どう思う、どう思う???
弾き終えて10秒後には自己の演奏を振り返り、フランクの意図に近づきたいと模索に入っていたのだ。
称賛や拍手に惑わされず、自分の見据える音楽に近づこうと模索する姿勢。そしてあれほど数多くの本番をこなす彼は、各本番で自分の模索を試し、終わったら次を見据え、反省している。
まさに音楽に向き合って挑戦する本物の音楽家の一面を垣間見た気がし、そして奮い立たされた。 演奏で感動し、その後の本人の姿勢に、もう一度感動。 2度も心を揺さぶられた演奏会だった。