やっぱり連れて行かれた・・・。メシアンの世界。
これをどう表現すればよいのか、言葉にすることをためらってしまうぐらいだ。
11月30日に東京文化会館でPascal DEVOYONと共に演奏させていただくメシアンのアーメンの幻影。
全47分という超大曲なのであるが、これはまれに見る傑作だと確信している。
これまで2回演奏させていただく機会があった。その度に、メシアンが演奏者、そして聴
衆両方を彼の世界にすーっと連れて行ってくれる。本当に信じられない効果だ。そして今回3回目となるオランダで演奏させていただいた。今回もやはり、終わった後の弾き手、聴き手の充実感といったら、何にも代えがたいものである。
メシアン・・・と聞くと、これまで私の中で”現代作曲家”=よくわからない
という先入観があった。でも、この作品に接して初めて、本物の<芸術>というものの魅力を再認識させられた。
音楽に詳しくても、そうでなくても良い。メシアンが連れて行ってくれるから、何も構え
る必要もない。ただ、どーんとホールに座って聴いてほしい。
大曲であり、なかなか演奏機会のないこの作品は、この2008年のメシアンイヤーが過ぎる
とまた演奏機会が少なくなってしまうであろう。そういう意味でも、この3月にCDを録音できたことは本当に喜びである。本当に幸せ者だ、私は。
この機会に、是非是非是非、だまされたと思って私たちの演奏会に足を運んでほしい。メシアンは決して裏切らず、ひとりひとりの心をつかんでくれると確信している。
ご連絡は東京文化会館チケットサービスまで。
電話03-5815-5452
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ミニ理夏子時代(2) 恐怖の自動ドア
私は非常に早口である。キッパリ(。・_・。)ノ
ゆっくり話そうと思っても、頭の中に話したいことがたくさん渦巻いていて、
全部いっぺんに話そうとするためか、結局速くなってしまう。
この習慣は、当然ながら小さいころからのものであり、ミニ理夏子はとてもせっかちで、おっちょこちょいなのでありました。
母とケーキ屋さんに行った時のこと。ケーキを買ってもらって大満足なミニRは、とにかく早く家に帰って食べたいとあせっていた。(・_・;)
そして、ケーキを手にするなり、くるりと向きを変え、全速力でお店から出ようとした瞬間、
バッコン ドカン!
と、いう音とともに、ミニRは跳ね返されて倒れたのでした。
(-゛-メ) ヒクヒク
そう、タイトルからもわかるように、そのお店には、自動ドアがあり、ミニRは
全速力で走った結果、自動ドアが開くよりも早く飛び出そうとし、(どんだけあわててる?)
激突したのでした。
そして、数週間後。またケーキ屋さんへ戻った時のこと。ミニRの脳みそもミニなため、当然ながら、以前の失敗は学習されていない。ケーキをもった瞬間、母がうしろから、
‐りかちゃん、気をつけ・・・・・
と言おうとしたが、時すでに遅し、またミニRは、ピクピクと倒れていたのでありました。
いやぁ、まあ、このお店で何回同じことを繰り返したことか。本当にあほである。
しかーし、このアホは、ミニR専属のものではなく、私の見解によると、家系とみられる。うちのパパは、あるファミリ―レストランのショーケースに飾られていた 大きなカニをみて、
おー、これすごいなぁ!
と覗き込もうとし、
ガンッ!!!
と、それはそれはこっぴどくショーケースのガラスにおでこを激突したのでした。
我が家の防音室の窓ガラスも、先日見た時おでこのあとがついていた。間違いなく、パパが激突したものと解釈している。遺伝だな、これは。
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遅すぎなんてない
クールシュヴェール夏期国際講習会で一ヶ月強、生徒さんとともに勉強させていただいた。
そんななか、とても驚いた会話があった。あるフランス人の生徒さんとのレッスンで、
演奏の基本となる根本の話でレッスンをした時のことだ。
-本当に本当に勉強になりました。長いこと、このような根本に返って考え直したレッスンを受けたかったのだけど、実は怖くて、そんな話を先生にできませんでした
と言う。私はものすごく驚いた。
私:怖くて・・・って何が怖かったの?
彼:こんなこと今更聞いたら恥ずかしいし、他の人より遅れをとってると思われてしまうかと思って。
彼は30歳だ。こんな年になって今更基礎をなんて恥ずかしく、先生に遅れているとみなされるのが怖かったという。
ふと、彼の発言で気になった。こんな風に感じている人が他にも実はたくさんいるのではないだろうか。私は、普段のレッスンでもそうだけれど、今回のCourchevelでも、根本に戻ることの大切さをいろんな人に話してきた。
基礎に返ることは、決して遅れることでも、戻ることでもない。むしろ不可欠で、定期的に基礎に戻った確認をしてほしいぐらいだ。基礎ができていなくて、何を表現できるというのだろう。音楽は音がすべて。音ですべてを表現する。その方法があいまいでは、いくら音楽性があると言ったところで、何にもならない。
その子にも、話したことだけれど、ここにも是非ひとこと書いておきたい。
今さら・・・なんてない。基礎を学ぶことに、遅すぎも早すぎもない。
本人が、今基礎を勉強しなければと自覚したときこそがベストタイミングなのだ
ということを。
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共存
えーっと、わたくしは今オランダです。例年同様、フランスアルプスのクールシュヴェール夏期国際音楽講習会に5週間どっぷりと滞在し、生徒さんからたくさん勉強させてもらい、その後昨日からは、Dと二人での仕事のため、オランダのとある町に移動してきたところなのです。
ここでの滞在先は、ホテルではなく、とある方のお宅。森の中にひっそりとたっている一軒家。いやぁ、普段ベルリンの町中でアパートに住んでいる私には、森の中の一軒家生活は、まったくの別世界。
緑や、小川、小鳥のさえずり・・・・そんなステキな森のなかの一軒家。幸せだぁ♪
ルンルン♪
る・・・・・・ん?
(∵) ん?
そんなわけなーい!(>_<")
私のブログで、そーんなうまい話があるわけがないわけだ。
えぇ、えぇ、もちろん緑はあり、そして小鳥はおります。
しかーし!それ以外のものもいるわけです。
それは、
とある 虫。 正確には 虫たち。
それは私とDが最も苦手とする野郎(以下K)である。普段から、ドイツの住まいでも、Kが家に出現した日には、私とDは大騒ぎ。靴を持って、狙いを定め、 エイ!と一撃。といっても、実際は恐怖のため、この一撃にたどりつくまで相当時間がかかったうえ、そのあとコロンところがったKを、すでに命がないのにもかかわらず、触ることができず、二人で震えている始末である。
Dがいない日には、悲しいかな、私が戦うことになり、靴を持って(もちろん、選ぶのはDの靴です。(-ω-)/キッパリ)最初のうち30分ぐらいは勇気が出ないままKを見つめる羽目になっており、ひどい時には一人では無理なため、友達の勇気をも借りようと、電話をし、片手に電話を持って、生中継しつつ応援をもらいながら "エイ"といくのでした。
このKが、この森の家には山のようにいるのである。しかーも、サイズが並ではない。
特大
である。私たちが使わせてもらっているバスルームは、電話ボックス一個半ほどの超ミニサイズ。この中にシャワーと洗面台と、トイレがある。当然一人以上入れない。
この狭いバスルームに、昨日到着してすぐの時点で、10匹はいた。しかも一人(?!)当たり、直径4-5センチサイズ。人間は一人しか入れないバスルームにこんなにたくさんも住み着くなんて、生意気だ。(-"-)
そういうわけで、私たちはこの家に来る前から緊張をしているわけだが、それでも到着し、家主であるマダムに、ふたりでできる限り最大のにっこにこ笑顔で挨拶し、少しお茶をいただいたあと、マダムに"また明日ね"とごあいさつ。
そして、私とDはくるりと向きを変え、二人で顔を見合わせた。ふたりとも
<超、"真顔">
である。語らずとも、われわれは、
いざ、戦場へ・・・。という気合いの確認なのであった。
といっても、戦場へ向かっていただくのは、
もちろんDである。(= ̄∇ ̄=) ニィ
バン、ドン、うぉー、ひぃぃぃ・・・という戦いの音(弱そ・・)が聞こえた後、Dは靴を持って誇らしげに出てきた。
ありがとう、Dよ。この時こそ、男らしく見えたぞ。
ちなみに、Kと闘う時と、固いビンの蓋を開けてもらった時、私はDの男らしさをたたえている。(←それだけ?)
Kとの共同生活、あと数日の辛抱だ・・・
PS.この家主マダム、ここの森は、私の所有物なの♪というので、Dが
何平米あるんですか?とたずねたところ、
6ヘクタール
と返事が返っていた。平米・・・ではなかったらしい。規模が違う・・。
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ミニ理夏子 1) 内緒話?
小さいころ、この上なく牛乳と睡眠が大好きだった私(牛乳は毎日1リットルは飲んでいたと思う)は、その結果?!メキメキと成長し、日本の電車のつり革には、当然と言ってよいほど頭がぶつかる身長まで伸びてしまった。でも、その私にだって、もちろん”小さい”頃というのがあったのである。(=`^´=)エッヘン
・・・・・・(・_・;)
(=`^´=)エッヘン
と書いたものの、思い出す話は、おっちょこちょい話ばかりである。
私には3つ違いの兄がいる。兄弟というものは、生存競争が激しいものだ。私が生意気を言ったせいで、兄の機嫌の雲行きがおかしくなり、私の立場が悪くなったりすると、もう勝ち目はない。
そこで、ミニチュアRはある時、
ミニR:そうだママに見方になってもらおう (。・_・。)ノ
と、小さい脳みそで考え付いたのであった。
で、その手段とは、
R:お兄ちゃんが意地悪する!
と、自分の生意気を棚に上げ、母親に内緒で告げ口をすることであった。
我ながら可愛げのないガキである。
しかし、ミニRは、もちろん脳みそもミニチュア。この作戦の結果、
待っていたのは悲劇であった。
ある時、やはり私の発言のせいで雲行きが悪くなったとき、ここぞとばかりに、
さささ・・・っ ,,,,,,,,,,,,(((( *≧∇)ノノノ
と母親の横に行き、こそこそっと母の耳に
ミニR:お兄ちゃんが意地悪する
と囁いた・・・
つもりであった。
が、(・_・;)
その直後、つかつかっと近づいてきた兄に
ポカっ
と叩かれたのでした。
ミニR:なんで、お兄ちゃんに聞こえちゃったんだろう。(;^_^A アセアセ・・・
なーんと、わたくし、ミニRは、
耳と耳をくっつけて話をしていたのでした。つまり、母親の横に並び、母の耳に私の耳をくっつけ、
お兄ちゃんがね~ ( ̄- ̄)
と得意げに告げ口していたのである。当然、みんなに聞こえたわけだ。
それにしても、アホである。
というわけで、ミニRはさらに苦戦を強いられることになったのでした。
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あっぱれ D
先日Dとの、ふとした会話から気がついた・・・。
‐Dは自国の国旗を知らない
(-ω-)/ どーなの、それ?
と思った私だけど、良く考えれば日本のは、非常に簡単である。
そのうえ、他に似たような旗の国はない。
フランスは、赤青白の3色である。それはDも知っている。でもその3色が
どういう順番でならんでいるのか、そして、それどころかその3色が縦に並んでいるのか、横になのかすら、あいまいなのだ。
すごいフランス人だ。
どうしてこんな会話になったかというと、先日Euro2008というサッカーの大きな大会が行われていた。われわれの住んでいるドイツは、もちろんサッカー王国。
自国の試合の日となると、老若男女をとわず、誰しもみんな、通りで自国の大きな旗を体にマントのように巻きつけて歩いたり、応援歌を歌いながらあるいたり、あるいはほっぺに、小さくドイツ国旗を書いたりしている。サッカー場の近くとかではなく、普通に住宅街でこんな光景とは、本当にすごい。
なので電車なんかに乗ればすぐ、あ、今日はドイツの試合だ、とわかるわけだ。ごっつい怖ーい顔で刺青なんか入れてる工事現場系おっさんすらも、カラフルにほっぺやおでこ旗を書いて乗ってこられた日には、かわいくすら見える。
家にいて試合を見ていなくても、ドイツが点を入れればその度に花火が上がり、角笛が鳴る。なので試合経過もなんとなくつかめる。本当にサッカー王国である。
と、そんなわけで、フランス人もほっぺに国旗を書くの?などとDと旗の話をしていたら、
Dがフランス国旗のちゃんとした模様を知らないことがわかったわけ。
ふと、考えてみた。日本の国旗を顔に書いたのをあまり見ないけれど、どう考えても
赤い丸が顔にあるのを想像するに、変である。
ほっぺに書けば、おたふくさん
鼻に書けば、ピエロ
おでこに書けば、インド人である。
うーん。(・_・;)
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