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最近の子??

うららかな日中、銀座を歩いていた。その日は平日にもかかわらず、通りもデパートも
とにかく親子連ればかり。Dと、
子供は学校に行かないの?
と首をかしげていた。マネージャーと合流し、銀座の街を歩いて移動する道すがら尋ねたところ、
「春休みだからですかねー」と。
なぁるほど。
そう言われると、すれ違う子供たちは清々しく幸せそうに見える。
向かい側から小さな小さな女の子が歩いてきた。まだかなり幼い。両親に挟まれ、嬉しそうに両手に何かを持って、ぶらぶら振りながらこちらに来る。微笑ましくそれを見ながらすれ違う私たち。
そしてすれ違いざま…
私:「えっー」(; ̄ェ ̄)
と声が出てしまった。
だって….その幼い女の子が両手に持っていたものは、両方とも
恐竜。
しかも、全長30センチぐらいはある大物。なんとかザウルス系である。さらに、掴んでいるのは首ねっこ。
ひーー
バービーちゃんとか、猫の縫いぐるみとかじゃないの??
そんなでかい恐竜?
首ねっこをつかむか??
と突っ込みながら、はぁ、最近の女子(おなご)はすごい。。。と
Dと語り合ったのでした。
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オーボエとの初CD録音♪

今パリに来ています。それも、初めてのオーボエとのCD録音。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団でソロオーボイストを務める Hélène Devilleneuve(エレン ドゥヴイルヌーヴ)さんからお声掛けをいただきました。彼女はパリ国立高等音楽院(コンセルバトワール)の教授も務める、とてもチャーミングな美女。いつも明るく、まさにフランス女性の典型!
Helene.jpg
収録予定曲は、かなり魅力的!オーボエ奏者にとって欠かせないプーランク、デュティーユのほか、あまり演奏されない名曲の数々を収録したオールフランスプログラムです(プログラムは許可が出たら公開します♪)。そして1曲はクラリネットも加わったトリオ。これまた名クラリネッティスト Nicolas Baldeyrou(ニコラ バルディルー)氏との共演!
nicolas-baldeyrou.jpg
こんな名演奏家に囲まれて、楽しみじゃないはずがないわけです。(^^)/
しかもピアノデュオ以外の録音は初めて。3日間、楽しんできます!
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レクチャーコンサート ”準備はいかが?” (3月20日山野楽器)

ただいま翻訳中のDevoyonの次回の講座のタイトルは
“準備はいかが?”
練習練習!と意気込むのは大切だけど、いくら練習してもなんだかうまくいかない・・なんてことがある。
そういえば、
練習ってなんだ?
私たちが操らなければいけないピアノって、どんな仕組みの楽器だっけ?
私たちが操らなきゃいけない、私たちの体って、どんな風にできてるんだ?
そんな、一見当たり前のことをじっくり考えてみたことって、意外と少ないのではないだろうか。
さまざまにもつれた糸は、根本をほどかない限り、うまくほどけない。このレクチャーでは、
「練習に入る前に、一度たちどまって考えませんか?」
そんなDevoyonの声が聞こえる。
練習に入る準備なんでできてるよ!
・・・そうかな・・・
練習に入る前に、きちんと大切なことが整理されているだろうか。
いちど立ち止まり、じっくりとDevoyonの言葉に耳を傾けると、あ・・・と見えてくるものがある。
そんなレクチャーになりそうだ。
あと10名で満席だそうです!ご来場をお考えの方は、お早めに山野楽器さんにご連絡下さい。
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あたりまえ

どうやって私たちは歩いているか、しゃべる時どうしているか? 普段呼吸はどうしてる? あまりに当たり前のこと・・・それって一番、説明をしようとすると難しい。
Devoyonのレッスンを受けたり、聴いたりすること20年以上。いつも驚かされるのは、その明確で的確な説明能力だ。
どうやってご飯のみこむの? そんな何気ないことを説明しようとすると、なんとも
しっくりいかないことは多い。それは、知識が足りないか、よく考えたことがないか、それとも何か漠然と理解しているからに過ぎない。Devoyonは人生経験の中で、いろいろ考え抜いてきたのだろうと思う。あたりまえに”説明がうまい人間として生まれた”のではない。レッスンで、”僕がOOについて考え抜いていた頃ね・・・”という言葉が良くでるのが印象的だ。
“最近XXについてじっくり考えてるんだけど、どうもまだ答えが見つからない”などという発言もよく漏れる。おそらく彼は一生研究し続けるのだろう。
そんな彼が、今度のKAWAIのテクニック講座第3回で臨むテーマは、”指”について。そして音について。音楽家、そしてピアニストにとって一見あたり前な、指で弾く ということ。
その意味を説明するレクチャーを生み出すほうは、想像を絶する大変な作業だと感じる。訳をさせてもらうにあたり、自分ならどうするかなあ、と考えながら訳を進めていっているが、完全に”脱帽”というのが正直な感想だ。 当たり前(と我々が思い込んでいる)ことを、こんなにうまく、説得力を持って説明できるものだろうか。
今回の講座は、プロを目指すもアマチュアも、学生も大人も・・・誰もが決して逃してはない一回になりそうな予感がする。
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ひそかな疑問

Dの名前はパスカル。外国ではよくある名前だ。そのパスカルが、別のパスカルと
昨晩、一緒にご飯を食べたらしい。
私に、
D:明日の夜 パスカルとご飯するから♪ (^^)/
と言われ、なんだか変な感じ。私だったら
Rikakoという友達とご飯するとき、Rikakoと行くからというと、すごく違和感がある気がする。おそらく、同じ名前ならあだ名をつけて、別の呼び名を決めるだろう。
だってご飯の時の会話も、
「Pascalさあ、あのことどう思う?」
「そうだね、僕はこう思うけど・・。でもPascalはどう思う?」
となったら・・・
ウ ザ イ (-_-)
というわけで、一体どうやって会話してるのか、帰ってきたら聞いてみよっと。(・。・)
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パリの今

演奏会と合わせのため、久しぶりにパリに入った。EU内の移動では基本的に入国審査はない。パスポートの携帯は必須だが、ベルリンからパリの往復では搭乗時にパスポートで本人確認をしなことも多々あり。搭乗券だけを片手に電車に乗るような感覚で移動できる。
……はずだったが
今回は違った。パリの空港に着くなりいつもとは違う出口を案内され、そこにはずらっと並んだ入国審査官。緊張が感じられる。空港内にも、軍服を着た兵士がライフルをお腹の前に構え、あちこちに配備されている。数メートルに1人配備されているという場所もあった。
空港を出て街の中心部に入る。一見普段と変わらない様子だが、やはり違った。Nespressoのお店の前を通ると、お客さん一人一人の手荷物を来店時に確認しているのが見える。ユニクロなんかでもそうらしい。
それを目にするたび、体がふと引き締まる。
毎年演奏をさせていただいているパリのアンヴァリッド。そこもいつもとは違った。正門で入管の理由を聞かれ、手荷物検査。着ているコートのボタンをあけ、中に何か隠していないか確認。そしてやはりライフルを手にした兵士が数名いる。
たくさんの警備があることは安心でもあるが、危険のサインでもある。
今回の滞在ではパリの街をねり歩いてみた。毎日10キロは歩いただろう。この町は本当に美しい。道路はゴミだらけで、地下鉄は臭い…というには変わりないが、街自体が凛としている。気品にあふれている。おそらくその美しさは、建物の風貌だ。
高さと色のそろった建物。シンプルかつ品のある飾りを伴ったテラス。 南フランスに行くとテラスに赤やピンクの花を飾り、華やかになるところが、パリはシンプルかつクール。
気品に溢れている。
リストが住んでいたという、「リスト広場」をたまたま通った。そこには古い教会があり、当時リストがここを散策し、この階段に腰掛けていたかもしれないと思うと、なんとも言えぬ嬉しさを感じた。多くの芸術家がパリを愛し、その美に引き寄せられ、たくさんの名作が生まれた文化と教養が刻み込まれた街、パリ。 この街に兵士は似合わない。
ときに人間は、とても愚かなことに必死になる時がある。そんな時、ふと身の回りにある美にあらためて目を向けてみたい。もっと大切なもの、大切にしたいものが身の回りに溢れていないだろうか。
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集中力とは

もし「演奏中、集中力を保つようにね!」と言われたら、どう解釈するの?と生徒さんに聞いてみると、意外とあいまいな解釈をしているのだなと感じた。
生徒:暗譜が飛ばないように、あそこで転調して、あそこであーなって・・・、再現部はこうなる・・・。などと考えることで集中する・・・??
とんでもない。自転車で観光に出かけたり、歩いて長い距離を散策するとき、行先までの道のりを大体頭に入れて出発する。でもいざ出発したあと、あと300メートルで左に行って、そのあと右に行って、それから信号を見落とさないように・・なんて思っていたら、たどり着くだろうが散策どころじゃない。なにも味わえない。
本番の演奏では、たどり着くかどうかの競争をしているのではないのだ。
もちろん前述の道のりを把握し、大体の目印を知っておくことは当然しなければいけない。そして細かな音作りや、細かなテクニック・・・様々な詳細を丁寧に練習しておく必要性は言うまでもない。でも実際舞台で演奏するときは、それを”再現”しようとしたり、”練習した通りに”出そうと思っていたら、まずうまくいかないだろう。
なぜ?
何よりもまず、人間は機械ではない。準備した通りになんて出せない。まったく同じ音色を人生で2度出せるかと言われたら、出せないかもしれないとさえ思う。
それに、本番というのは、練習とは違う環境で演奏するからだ。もし練習していたところと同じ会場で本番を弾くとしても、緊張も違えば、客数も違う。気温も違えば、光も違う。響きも違えば、出てくる音も違う。すべてがそのときだけの雰囲気なのだから。
たとえばリンゴを描こうとする。こんな感じと思って書き始めたところ、書き出しの太さが思ったより違ったとしたら、それは”失敗”ではない。思ったより違った太さででたら、そこからリンゴになるように整えればよいだけだ。ただ、リンゴのつもりが家を書き始めた、など、あまりに想定外のことが起きないように、あらかじめ何をどういう風に描きたいのか、準備というものをしておくだけだ。
演奏中集中するということは、何よりもまず、いま生み出した音のいく末を追いかけることにあるだろう。どのように音が伸び、どのように消えていこうとしているのか。音の意思を聴きながら、次の音を置いていく。
耳を研ぎ澄ませて、生まれ行く音のいくすえを聴き続けることで、演奏家には集中が生まれ、音楽に緊張が生まれる。
では、速い音が並ぶところはどうだろう。当然いちいち一音ずつ追っていたら、どんどんテンポが遅くなっていってしまう。そこで大切なことは、音楽の”言葉”だ。日常の言葉でも、たとえば ”音楽大学” ということばをしゃべってみるとき、お ん が く だ い が く
と一つずつ確認しながらしゃべったら、当然不自然になる。頭の中に潜在する、まとまりを作るという能力を用いて、音楽大学 というものを一つのまとまりとして認識する。抑揚が生まれ、なんというか、言葉のリズムのようなものがあるだろう。
音楽も同じだ。たとえばショパンの作品10-8のエチュードで、右手を
ラソファドラソファドと1音ずつ思っていたら、弾けたもんじゃない。少なくとも8つの16分音符、さらには1小節分(16分音符16個)ぐらいをひとつの単語のように感じないといけない。たとえば音楽大学という言葉を我々が話す場合、そのことばを一息で、きれいな抑揚に響かせるよう頭の中で曲線のように言葉をイメージする。そして一つ一つ強調しないものの、どの文字も抜けず、そのイメージの曲線に乗るように何度か繰り返して発音することで、すらっと”音楽大学”と発音できるようにしみこませたわけだ。そしてしみこんだものを発音するとき、当然いちいち唇の動き、舌がどこにあたっているかなど考えない。
音楽も同じで、まずは ら そ ふぁ ど ら そ ふぁ どと一つずつきちんと発音できるようにして、それから音同士の縫い合わせ作業に入る。まずは4つ。らそふぁど をどう並べたら曲想にあう、柔軟でなめらかな曲線に響くか想像してみて、音色、抑揚を選びぬいあわせていく。
それができたら、らそふぁど らそふぁど の2グループをいかにつなげることで、コピー貼り付けの2回ではなく、一つの言葉に聞こえるか探してみる・・・そのようにして、1小節が一つの単語かのように作っていくのだ。
そして、いざ実際演奏するときは、”音楽大学”という言葉と同様、つくりあげた一つの音の言葉を全体として聞きながら弾く。全体のバランスを聴きながら弾いていくといえばよいだろうか。最初の音が思ったより大きかったら、そこから美しい曲線になるようほかの音をつじつまを合わせて並べればよい。 
集中=とぎすまされた耳
こんなあいまいな理解はたくさん見られる。その一つとして ”大きな音””緊張のある音”・・・音 についてだ。これについては 3月に行うDevoyons’ Villageの特別講座(3/27)でお話をさせていただく予定なので、興味のある方は是非。
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Devoyons’ Village 春のコース 学生クラス、大人クラス 聴講生募集中!

健康診断に引き続き、上記2クラスでも聴講を募集します。
音楽はこれからともに人生を歩んでいく一生のもの。客観的に聴き、判断する耳が、何よりも最終的に一生自分を育ててくれる先生となります。そしてもう一つの先生は考える力。そんな耳と考える力を養うには、一歩離れてみるのも大切な時間です。聴講というのは、他人の物を聴く時間ではありません。自分の中に耳を向け、自分を見つめなおし、考え直す。聴講という鏡を通して、自分をみる貴重な時間です。それがわかるまで私もずいぶん時間を要しました。
村では、そんな仲間との時間を大切にしています。一度ふらっと覗きに来てみませんか?
詳しくはVillage公式サイトをどうぞ。

ドイツ人はきっちり?

ベルリンの自宅近くのカフェにDとランチに入った時の事。モーニングメニュー(ベルリンでは、モーニングメニューと称してお昼の時間も食べれたりするのだ)
で、”スモークサーモンとパンのセット”というのが目に入り、これにしよう♪と決めて着席。
とっても寒い日で、カフェは満席。人のよさそうなお店のおばさんが注文を取る。
私:スモークサーモンのセットと、ダージリンティー二つで。クロワッサンも一つ追加していただこうかな。
おばさん:セットにはパンがついてるわよ。クロワッサンもいる?
私:じゃあ、まずはパンだけで様子を見て、あとで追加するか決めます!
おばさん:わかったわ♪
・・・・
とんとんと決まり、
D&私:いい感じのお店だねえ♪
とにっこり。
・・・10秒後・・・
おばさん:あら、お飲み物はどうするんだったっかしら?
私:ダージリンティーです。(*_*;
ムム・・・たよりないなあ。大丈夫かなあ。ちょっと心配。
Dと私は食事を待ちつつ、まったり会話を始めた。
そして待つこと3分ぐらい
おばさん:(´・ω・`) ごめんなさい、どうしましょう・・・
今ね、裏を見てきたら、サーモンが・・・・凍ってるのよぉ
私( ;∀;) 凍ってる?
昨日仕入れたのに、今見たら凍ってるの。まぁ、どうしようかしら。ごめんなさいね。
本当に情けない・・わーーどうしましょう。ガッチガチなの。
と混乱中。その様子に、なんだか笑ってしまい、結局はほかのメニューを注文。
この適当さ、さすがベルリン。
きっちりしてそうなドイツ人ですが、実は結構・・・
テキトー
です。
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Devoyons’ Village 健康診断 聴講生募集中!

いつのまにやら7回目。Dと村田が数年前から細々と種をまき続けているVillage。
仲間とともに学ぶことの大切さ、そして仲間から学ぶことの大きさを信じて、
グループレッスンにこだわって企画をしています。
健康診断は一年に一度開催しており、Villageのグループレッスンの前に、まずは個人レッスン形式で
様子を見たい・・という方や、本番前にひとことアドヴァイスがほしい、などという方のために
要点を絞ってのレッスン(村田担当)をするタイプです。受講生はレッスン後メールにて
恐怖の 診断書 を受け取ります。
あなたは・・・症候群!・・・ボケ・・重症・・・
などなど、ズバッと書かせていただきますぞ。ふふふ。
その健康診断でも聴講生を募集しています。というのも、限られた時間の中で
今学ぶべきポイントを絞ってのレッスンをさせていただく、というスタイルから、客観的に
判断する方法に興味がある方、教えるときの村田のやり方に興味のある方、
客観的に聞くことに興味のある方にとっても、とても刺激のある時間だからです。
私自身、たくさん学んでいます。
村は、みなさんがあってこそ耕されていきます。ぜひお越しください!
詳しくは
Devoyons’ Village公式サイト
からどうぞ!