知ることは愛することにつながる?

この曲あまり好きじゃないな、なんて漠然とした感覚が学生の頃についてしまうことがある。それは「何だか弾いてもうまくいかない」「弾いてて面白くない」ということと無意識に結びついている気がする。

それは曲が原因なのだろうか?

何を目指すのか、中身がどうなってるのかよく考えもせず、なんとなく感じるままに歌ったりして弾いていたら、当然練習も目的が定まらず、目的があやふやに練習しても得られるものが少ない。そして練習がマンネリ化..その結果、なんかつまらないと感じる。

まさに悪循環だ。

4/24のカワイのレクチャーでは、パスカルが「ウイーンの謝肉祭の道化」をとりあげる。もっか翻訳中だが、信じられないぐらい面白い。私はなーんにもわかっていなかったのだと気がつくのと同時に、へー、あ、そうなんだ!えー!ということだらけで、レクチャーが進むにつれ、この曲もう一回やり直してみたいと感じさせられる。

この曲で出会う、たくさんの作曲家たち。あの人も、この人も。そしてそれらに出会いながら、大きな一つの建造物となっている作品。それを知って弾いたり、聴いたりするのと知らないのとでは、雲泥の差なことは明らか。

今回は指導者の方も、聴いてたのしむ方ももちろんのこと、専門家を目指す学生たちにもなんとしても聴いてもらいたい。

知ることが好きになることの始まり。逃すと本当にもったいないですよ!