全てを注いで

ラヴェルピアノソロ作品全曲録音がまもなくだ。客観的な意見をもらいたく、パスカルに時々聴いてもらう。そこから出てくる言葉は次元が高い。

その音のところで奇跡を起こせるといいね

奇跡…

曲を深めれば深めるほど、こうしたほうが良いのではないか、あれも可能ではないかと試したいことが増え、まだやれることがあるのではないかと焦る。そんな時、パスカルから出た言葉は

最後まで探し続けること。「準備できた」というのは演奏家にはありえないからね。

金言の数々。この録音への挑戦は私にとって、自己を高める何にも変えられない貴重な機会になっているはずだ。

あと数日。音、作品の命、ペダルという宝…今の私にできる限り磨き続けるぞ。

村田理夏子公式サイト