演奏準備と並行して、さまざまなことが進んでいます。
CDジャケットのデザインは前回のCDと同じ大野さん。素晴らしいセンスで、今回も1発でこれ!と言うのを作ってくださいました、天才!完成をお楽しみに!
そして楽器も前回と同じくヤマハさんの絶大なサポートを得ての録音です。先日楽器を選ばせていただきました。今回はラヴェルに欠かせない煌めきも欲しいのですが、ただキラキラされても困る😅…という難しい依頼だったにもかかわらず、ご用意いただいた楽器は、操りようによってはそこになんとも言えない魔法的と魅力が伴った高音が出そうな楽器で、嬉しいサプライズ😮。全体的に繊細かつ深みと可能性を秘めた楽器のように感じ、さまざまなことをトライできそうな楽器で、録音会場での再会を楽しみにしています。
もう一つ並行して進めているのがプログラムノート。これについては次回のブログで!
ラヴェルピアノソロ作品全曲録音がまもなくだ。客観的な意見をもらいたく、パスカルに時々聴いてもらう。そこから出てくる言葉は次元が高い。
その音のところで奇跡を起こせるといいね
奇跡…
曲を深めれば深めるほど、こうしたほうが良いのではないか、あれも可能ではないかと試したいことが増え、まだやれることがあるのではないかと焦る。そんな時、パスカルから出た言葉は
最後まで探し続けること。「準備できた」というのは演奏家にはありえないからね。
金言の数々。この録音への挑戦は私にとって、自己を高める何にも変えられない貴重な機会になっているはずだ。
あと数日。音、作品の命、ペダルという宝…今の私にできる限り磨き続けるぞ。
村田理夏子公式サイト
さっき、パスカルと今後のあわせのスケジュールを一緒に話し合っていて、3/7に演奏する曲目をリストアップし終えた矢先、パスカルが
「いやぁ、これ本当に聴くのが面白いプログラムだね!」
とすごく嬉しそうに声を上げた。
以前、とある音楽祭で私たちのデュオ公演をしたとき、終わって会場から出るお客さんが口々に、あー楽しかった、なんか幸せになった、また行きたい!と言ってくださっていたことがあるのですが、今回はまさにそれに匹敵するプログラム。
どんな魅力があるか、少しずつブログにアップしますね。まず
最初に演奏するインファンテのアンダルシア舞曲。インファンテという作曲家についての情報はなぜか非常に少ない。ところが作品は「これぞスペイン🇪🇸!」というスペインを代表するような作品です。
でも、これぞスペイン!てなんだ?
それは、生きる喜び、誇り高さ、あふれんばかりのエネルギー、そして官能性。太陽と夜が交錯する魅力と言えば良いか。
アンダルシア舞曲は短い3曲から成っています。1曲目は、もう第一音から、スペインらしい鋭く引き締まったリズム。聴きながら、みなさんの本能的なエネルギーがざわつき出すこと間違いなし!つい立ち上がって踊りたくなりそうなほどのスペイン気質。
2曲目、これは言葉にしつくせないほどすばらしい傑作。ギターを荒々しくつまびいたり、炎のように燃える魂だったり。パスカルの奏でるカデンツァは、燃え上がるようで、かつ格調の高い、凛とした魅力に溢れる名演です。必聴です、本当に。
3曲目は、スペインの民族的大衆的な節が心地よく奏でられ、みなさん聴きながらつい口ずさんでしまうかも!
オープニングから幸せになる作品です。続きはまた!
この公演は、いろんな楽しみ方がいっぱいです。2台ピアノや連弾という2人のピアニストが奏でる演奏は…..よく
「うるさい」!
という記憶を持っている人が多いらしい。💦
えらいこっちゃ。
私たちが2006年から本格的な2台ピアノを始めたのには、実はいくつか理由があります。その1つが本当の良さ、つまり2台ピアノ芸術の名誉を回復する、というもの。
連弾や二台ピアノは音楽祭などで組み込まれることが多く、直前の限られた時間でチャチャっと合わせてコンサートなんていう姿も見られます。でもそこで楽しんでいるのは演奏家だけで、お客さんは、なんかうるさい、という感じて敬遠してしまう人も。
実は2台や連弾を本当に魅力的に聞かせるのは本当にかなり難しいと感じます。異なった人間が同じ楽器を同時に操って1つの世界を作るのだけでも難しい!でもそれを乗り越えると、1人ではできない素晴らしい色彩や世界が広がります。そのためにはバランス、ペダル、互いの感じる息遣い、とにかく練り込んで練り込んで本番に出さない限り、その世界は見えて来ない。というわけで、我々は今回もすでに少しずつ合わせを始めています。
これから作品の楽しみ方もブログにアップしていきますが、2台ピアノや連弾がどんな素晴らしい世界を開いてくれるか、とにかくこのプログラム、是非是非是非、聴いていただきたいです。私たちも真剣勝負で現在丁寧に作っているところです。よろしくお願い申し上げます!
年始最初の表参道の講座は「練習方法」。
フランツ リストが「音楽家に必要な才能は、忍耐力」と言ったそうだが、どんなに優れた人でも、いや、優れた人こそ、必要なことを考えながら、丁寧に1つずつ積み上げていっているはず。
練習に近道はないけど「効率の良い練習」はある。忙しい時こそ、必要な時間を必要なところにかけながら、どうやって着実に自分のものにしていくかは社会に出ると本当に痛感する課題だ。
今回の講座では、これからの練習に応用できる金言がたっぷり。
リストのエチュード2種類を用いたテクニックに絞っての非常に充実した内容で、テクニックってなんだ?という大切な話から入り、どうやって難関をものにしていくかを細部にわたって極めて丁寧に解説されていく。
今後の他の曲の練習の仕方がぐっと変わるかもしれない。指導者にとっては教える世界が広がるかも!学生さんにも是非聴いて欲しい講座です。
しかも!!なんと後半には、パスカル自身の練習方法を共有してくれるとか!なるほど、こうやって効率よく譜読みを進めるんだ?!という発見があるかもしれませんよ。
2時間どころではない豊かな内容を十分満喫できるためには、
ーしっかり冴えた頭で(笑)、
ーメモを取る準備を整えて、
ー小節番号をふった楽譜を持って
来場されることをお勧めします。それと今回、様々な指遣いの提案もありますが、画面に出しながら話は次へと進んでいくので、前の方のお席を確保して、指遣いはモニターの写真をとることも強くおすすめします!
では1/14にお会いしましょう!
改めまして、あけましておめでとうございます♪
2025年は、私とDの結婚20周年を迎える節目の年。お互いに支え合いながら、自分たちが本当にやりたいことに全力を注ぐ毎日を重ねることに喜びを見出したいと考えている。
今年は、まず私の大きな目標かつ喜びの1つとして、ラヴェルピアノソロ作品全曲のCDリリースが控えている。その企画がたまたまラヴェル生誕150年というメモリアルイヤーと重なったようだ。本当にすごい偶然。
録音がいかに大変なものかは、2023年の初ソロCD「エスプリの旅」(村田理夏子公式サイト)で痛感した。ありがたくレコード芸術特選盤受賞という思ってもいない贈り物をいただき、サポートしてくださった全ての方に感謝の念に絶えない思い出となった。
今回は全14曲(小品を1曲ずつ数えるなら35曲)という壮大なプログラム。録音に向けていろんな文献を読み、考え、模索する全力疾走の日々を重ね、録音まであと1ヶ月を切りラストスパートに入った。
昨日は、録音会場に出向き、会場の方、舞台技術関係者、録音技師と私、パスカルでミーティング。配線など細かなチェックをした。
全てのスタッフが、非常に優しく温かい。私たちが当日を心地よく過ごせるように..というスタンスなのだろう、こちらの意図を汲み取り、なんとかそれに添いたいという応援を強く感じ、私は恵まれていると心から感じた。
録音はもちろん、他にもありがたいことに、今年はいろいろな音楽イベントが控えている。少しずつブログでも発信できればと思っているので、時々のぞいていただけたら嬉しいです!
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
村田理夏子
暖かな新年。今年はどんな1年にしようかな、と考えながらの
夜明け。
いつもは、今年はこうするぞー!と意気込んでいたけど、今はちょっと違う思いだ。目の前の人たち、そばにいる人たちを大切にしながら、穏やかに、健やかに、丁寧に1日ずつを重ねたい、そんな気持ち。
音楽面では、生徒達を1人ずつ丁寧に大切に育てながら、いくつか予定されている演奏会に向けて、音楽の本当の魅力を引き出すことだけに集中したい。
歳を重ねるにつれ、自分はまだまだだな、という思いが強くなっていく。でも自分のペースでいいから少しずつでも成長し続けたい。そして音楽家として、自分の信念が決してブレることなく、自分の生き方を貫きたいと強く感じている。
最初の公演は3/7。日経ホール。次回のブログで、どんな公演なのか、そしてその楽しみ方をご案内してみたい。
今年もよろしくお願いします!
村田理夏子
村田理夏子 公式サイト
日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。