「音楽祭の生の楽しみ」

11/2のオープニングコンサートラストを飾るドヴォルジャークのドゥムキトリオ。ドゥムカというウクライナ発端の民族調の節がさまざまに奏でられる作品だ。

6曲が連なる中で「緩急が繰り返される」のが特徴の1つ。この緩急が実は面白い。演奏者の感性、当日の気分によって相手がどう来るかで各演奏者の反応も変わってくるので、もちろんリハーサルは入念に行うけれど、まさに当日に生で生まれる温度も、かなり楽しみな作品。

演奏する方もハラハラ、聴く方は生まれたての熱を楽しめる。

まさに、室内楽の楽しみがギュッとつまっていて、室内楽って面白い!と聴いていても感じられる作品だと思う。