NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.8!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ🌲🌲🌲

🌲 11月4日 11時開演 ファミリー・コンサート 🌲

 「ふと生まれた宝石」

◎プーランク:「子象ババールのおはなし」
ファミリー・コンサートの締めくくりは、子象ババール🐘の大冒険! 語り手さんも舞台に戻り、作家ジャン・ドゥ・ブリュノフのイマジネーションから生まれた、この優しく愛らしい子象ババールのお話をお楽しみいただきます。
1940年のとある夏のお天気の良い日に、作曲家プーランクは、いとこの家にお呼ばれします。彼がピアノを弾いていると、それに飽きたその家の子どもたちがババールの絵本を持ってプーランクの元へ駆け寄り、譜面台に絵本を置いたかと思うと「このお話を“弾いて”」とお願いします。即興演奏の達人プーランクは、それに応えて演奏します。信じられないほどの全イマジネーションが駆使された作品… このようにしてひょんなことから傑作の誕生となったわけです。そして今となっては、プーランクのピアノ作品において最も有名な作品のひとつとなっています。

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.7

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ🌲🌲🌲

🌲 11月4日 11時開演 ファミリー・コンサート 🌲

「音楽で笑顔に😀!」

◎ミヨー:「屋根の上の牡牛」
ラヴェルのおとぎの世界に続いて、コミカルな曲を挟みます。ミヨーの「屋根の上の牡牛(シネマファンタジー)」は、もとはといえばチャーリー・チャップリンのあの有名な映画《Charlot(シャルロ)》のために書かれた音楽です。それが(シネマファンタジー)という副題がついている理由です。お察しの通り、悲しさなど一切なし。音楽でにっこり笑えるんだ!という証となる作品です。

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.6!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ🌲🌲🌲

🌲 11月4日 11時開演 ファミリー・コンサート 🌲

「子どもたち、そして“その昔”子どもだったあなたも、みーんな集まれ!」

音楽は知的な大人だけのものではありません。そしてこの日のファミリー・コンサートは子どもたちだけのものでもないのです! “その昔”子どもだった誰もがウェルカム♪ まさにファミリー・コンサートです。舞台では演奏者の他に語り手さんが加わるので、一瞬にしてその世界観に引き込まれてしまいますよ。さあ、今日からは3回連続投稿で、ファミリー・コンサートの面白さ!お伝えしますよ!

◎ラヴェル:「マ・メール・ロワ」
まずはラヴェル作曲の「マ・メール・ロワ」。これは「マザーグース」(伝承童謡)のことですね。5つのおとぎ話をラヴェルが音で描いてくれます。この日は特別に、語り手さんが合間でそれぞれのお話を語ってくれます。お話を聞きながら音楽に耳を傾けると、より一層、場面が頭に浮かんで、まるで自分がおとぎ話の主人公になったような気持ちになれるかもしれません!

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.7に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.5!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ Vol.5 🌲🌲🌲

🌲 11月3日 14時開演 エスプリ・ドゥ・パリ

◎フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番
この日のプログラム後半は、この世に出版された中で、最も美しいピアノ四重奏のひとつをお聴きいただきます。作曲したのは、まだ後期ロマン主義に染まっていた若きフォーレでした。暗く情熱的で、第1楽章の哀愁漂う激しい苦悩の旋律は、コンサートを聴き終えた後もみなさんの記憶に深く刻み込まれることでしょう。第2楽章は妙技と繊細さを兼ね備えた軽さが特徴です。そして苦悩と優しさが特徴的な第3楽章、続く第4楽章は不安の渦に巻き込まれます。宿命との闘いなのでしょうか…?
なんと公演翌日の11月4日はフォーレがこの世を去ってちょうど100年目にあたる日です。まさに追悼の意を捧げるべき時。皆様もこの珠玉の名作を聴きにいらしてください!

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.6に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.4!

楽しい曲も聴きたいし、感動する音楽も味わいたい、そんな両方を叶えてくれるのは、2日目の公演「エスプリ ドゥ パリ」です。
素敵なタイトルですね!
あ、そういえば、パスカルの名前が複雑なのか、以前日本で パスカル・ド・ヴァイヨンと掲載されたことがあり、どこかのカフェか?と思ったことがある。😂
脱線。話を戻して、この日はドビュッシーの珍しくロマン派的な作品、続くミヨーの血が騒ぐ2曲、そして言葉を失うほど美しいフォーレのピアノ四重奏。すっばらしい午後になること間違いなしです。あれもこれも味わいたいみなさん、是非♪

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ

🌲 11月3日 14時開演 エスプリ・ドゥ・パリ 🌲

◎ミヨー:組曲(クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための)、「スカラムーシュ」
ミヨーの作品はなんといっても個性的です。多くの旅をした人で、作品には旅先で出会った主にアメリカのジャズやラテンアメリカ音楽のリズムなどが見られ、聴いている側がついつい踊り出したくなる作品もたくさん! 生涯600を超える作品を残しましたが、その多くが室内楽で、多様な個性を発見できます。その中からこの日は、聴いて楽しい2曲をセレクトしました。
組曲は、ジャン・アヌイの戯曲「荷物を持たない旅人」のいくつかの場面の音楽を集めたものです。ヴァイオリンとクラリネットをからめることで、ミヨーはバンドネオンの音を再現しようと楽しんでいるそうですよ! ピアノはブラジルのサンバとアルゼンチンのタンゴの間をさまよいます。バンドネオンの音、サンバやタンゴ、心がくすぐられる作品です。
そして有名な「スカラムーシュ」! 最終楽章ではブラジルのサンバが炸裂。皆さん立ち上がって踊りたくなること間違いなし。ホールを出ると、リオデジャネイロにいると錯覚するかもしれません😉
ロマンチックな楽曲からカラフルなサンバまで、前半だけでも盛りだくさん。心が弾むこと間違いなしです。ここでしか聴けない素晴らしいプログラムを決してお聞き逃しなく!!
この日のプログラム後半のことはまた次回に…

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.5に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころ Vol.3!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ

🌲 11月3日 14時開演 エスプリ・ドゥ・パリ 🌲

この日のプログラムは「皆にシャンパンを🍾!」とばかりに、フランス🇫🇷が日の目を浴びます。
ところでみなさん、フランス作品って、ふわっとしたパステルカラーを想像しますか?
とんでもない! この日は、そんなフランス音楽のイメージを覆す、カラフルでバラエティに富んだフランス作品を楽しんでいただきます。

◎ドビュッシー:ピアノ三重奏曲
前半は、なかなか演奏される機会の少ない名作が2曲お目見えします。まず今日ご紹介するのはドビュッシーのピアノ三重奏曲。今回はフルート、チェロ、ピアノでお送りします。この作品は彼がまだ18歳の時に作曲されました。ロマン派の香りが残るこの作品では、ドビュッシーの自由への愛がわかります。ドビュッシーを教えていた先生方は「自由を愛する学生ドビュッシー」に規律を教え込むのに非常に手を焼いたそうですが、この曲はそんな「規律」からは断固として解放されています。自由奔放、そしてロマンチック。でもその目的は明確で、1904年にこんなふうに彼は説明しています:
「フランス音楽の主な目的は、聴く人に喜びを与えることです」
喜びを得られるか、みなさん会場にいらしてご自分で判断してみてくださいね!


ミヨーについては次回…

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.4に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころVol.2!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ

🌲 11月2日 14時開演 オープニング・コンサート 🌲

プログラム後半では

「ウクライナ民謡に、会場の空気と私たちの心が震えます!」

◎ドヴォジャーク:ピアノ三重奏曲 第4番「ドゥムキー」
今日はプログラム後半のご紹介です。ドヴォジャークのピアノ三重奏曲「ドゥムキー」。スラブ民謡にどっぷりと浸ります。”ドゥムキー”という言葉はドゥムカの複数形で、ほぼ間違いなくウクライナで生まれたジャンルです。ところでみなさん、ご存知でしたか? “ドゥムカ”とは「束の間の思い」という意味だそうです。この三重奏は、それぞれ独自の性格をもつ6つのドゥムカで構成されています。スラブ魂どっぷりのこの旅では、強烈に胸を引き裂かれる歌の数々、最高に陽気な踊りたち、ドラマ、そして喜びの数々が繰り広げられます。私たちをハラハラさせ、心が様々な感情で満たされます。感動なしにはいられません。是非、生のホールで感じていただきたい作品です。

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.3に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲

NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 聴きどころVol1!

🌲🌲🌲 流山・森のまちの音楽祭へようこそ

もし聴衆の皆さんにコンサートにいらした理由をお尋ねしたら、その答えはきっと様々でしょう。音楽を聴きたいのはもちろん、楽器に興味があったり、アーティストを楽しみにしていたり、はたまた家族でリラックスしに来る方もあれば、お友達に会いに来る方もいたり… そんな「色々」という思いから、この音楽祭では皆さんが私たちの祭典に行ってみたくなるようなバラエティーに富んだプログラムを作ってみました。皆さんにそれを実感していただけるよう、今日から数回に渡り、各日のおすすめポイント!についてお届けします。皆さんの好奇心がふと目覚めてくれることを願って……
(NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭 音楽監督 パスカル・ドゥヴァイヨン/村田理夏子)

🌲 11月2日 14時開演 オープニング・コンサート 🌲

今日はプログラム前半のご紹介です!

◎モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番
 モーツァルトに関しては、ヨーロッパじゅうの王子達を感動させた神童で、天性の才能の象徴であるというご紹介など、もう必要ありませんね。彼の音楽は天から降ってくるかのようです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを伴い、高木綾子さんの魅力的なフルートがアマデウスの作品に命を吹き込みます。2楽章はこの上ない詩で、これを聴くと、ロマン主義が生まれたことがわかります。

◎シューマン:「おとぎ話」
 続くシューマンで私たちは、おとぎばなしの魔法にかかります。何か決まったおとぎばなしを探してはいけませんよ。決まったお話があるわけではなく、ご自身の想像のおもむくままにまかせて良いのです。シューマンは物語の語り手で、この作品はまさに魔法の詩の世界に浸らせてくれます。全てを忘れ、音楽に身を任せるだけ。クラリネット、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成で作曲され、コンサートホールでこの作品を聴ける稀なチャンスです!
天空のモーツァルト、おとぎの魔法の世界へ迷い込むシューマン。初日前半から別世界へと足を踏み入れること間違いなしです!お楽しみに!

🌲🌲🌲🌲🌲🌲 Vol.2に続きます 🌲🌲🌲🌲🌲🌲