私も馬鹿者だった?!


たまに、Dと互いに弾き合い、意見を交わすことがある。その度に『確かに!』という新たな発見がある。柔軟な目、開いた耳を保ち続けるためにも、互いに聴くのは大切な時間だ。

ベルリン留学時代、通常のレッスンに加え、月一度ぐらいのペースでグループ勉強会を開催してくれていた。なんともありがたいことで、貴重な思い出の一つだ。

自分と同じ楽器を弾いているのに、初めて出会う音色があったり、自分には思いつかなかった面白い演奏解釈があったり、知らない曲に出会ったり。へー、なるほど!確かにそれも面白い!

門下のグループレッスンの後は、いつもいろんな発見だらけ。毎回家に飛んで帰って色々と試したくなったものだ。でも最近の学生さんは何だか忙しそう。仲間のレッスンを聴く様子はあまり目にしない。涙

「時間があるときに」聴くのではなく「時間を作ってでも」聴く。

それほど他の人を聴く時間は貴重なことだ。

なぁーーーーんて偉そうなことを書く私も、学生時代、自分が「忙しい」と思っていたバカものだった。(//∇//)

忙しいのは、「自分の」練習や「自分の」授業や「自分の」予定。全部「自分のための」時間で、そんな天国は社会に出たら絶対にない。

「時間ができる」のを待っていたら、一生できない。

今できることは、今やろう!そう思うようになった。

今食べられるものは、今食べよう!

by くるみ