ファンタジーと名人芸

2月末に、一味違った興味深いリサイタルを開催させていただきます。

まずはそのテーマ:ファンタジーと名人芸。音楽に欠かせないこの2つの側面。ベートーヴェン、ショパン、そしてガーシュインそれぞれの作曲家からみたファンタジーのもつ意味合いは?そんなことを感じつつ、DEVOYONのトークを交えながら進みます。

そして後半はヴィルトゥオーゾ。舞台に華を添えるその妙技を、

デュカス、ドビュッシー、そしてブラームス!というこれまた色とりどりの側面から味わっていただきます。

もう一つの面白さは、ピアノ編成。今回のリサイタルでは、DEVOYONのソロに加え、連弾、2台ピアノが加わるという珍しい編成。いったいどうして連弾や2台ピアノが混ざるのでしょう?

私たちにとって連弾や2台ピアノは、ちょっと楽しんで合わせてみる・・という分野ではありません。本格的に掘り下げることで、あのピアノから信じられない世界が生まれます。個性の違う2人の音楽家が互いのインスピレーションを生かしつつ、感性と感性がぶつかる。深く考えながらの二人での模索を経て、一人ではできない鮮やかな色合いの世界を生むことができるからです。

そういった点では室内楽の魅力とつながるでしょう。でもピアノ2台・・あるいは1台で4本の手…。そこから生まれる音の世界は、 ピアノという楽器を超える世界で、心を打たれるものがあります。

是非お越しいただけましたら、嬉しいです。