先日ベルリンの路地に出たとき雪がまだ残っていたので、Dの腕にしがみついて歩いていた。というもの以前私は、凍った道路でバナナの皮を踏んだかの如く見事につるんと宙に舞い、背中から強烈に墜落したことがあるのだ。それ以来凍っているとおそろしく、滑るとすぐ人にしがみつくわけなのです。そんな感じで歩いていると後ろから、ものすごく大きな声で
「おーーーい、そこの若旦那!おーーーい!」という声がする。振り返ると、60ぐらいのおじさんで背の大きい大柄のドイツ人。若旦那というからDを呼んだに違いない。
この人はただ面白いのか、それとも変なのか、半信半疑でそちらの方へ歩みを進めると
「ねえねえ、若旦那、あなたのものすごい秘訣をどうか伝授下されー」
という。Dは
ポカン(・。・)
という顔で地蔵化したので、私が
すみませんが、秘訣って??(-.-) と返してみた。
すると
「どうやったら、そんな若い女性を見つけられるのぉ?僕にも教えてくれー」
だと。(*_*) そしてDはさらに
あは・・・(;’∀’)
となってしまったので私が、
若さだよ、若さ! と返してみた。そしたらDも
そう、若さ若さ!と連呼。そして私たちはその場を離れ歩き始めた。
後ろではおじさんが
僕だって若いぞぉぉぉぉ!
と叫んでいるので、
じゃあ、大丈夫!がんばってねー!
といって去ってきた。
そして、”若い女性”と言われた私は、
(*´∀`*)
と幸せいっぱい。私はときに、あほなほど単純なときがある。その様子をDが横からじーーーーっと見て、
そっか。若いのか。
とつぶやきおった。(-.-)