発表になりました!予定通り30名。アルファベット順で下記のとおりです。
Jamie Bergin
Jun Hwi Cho
Kiveli Dörken
Ashley Fripp
Giuseppe Guarerra
Ji-Hwan Hong
Jae-Weon Huh
Daiki Kato
Heejae Kim
Tomoki Kitamura
Daniel Lebhardt
Taek Gi Lee
Rodolfo Leone
Zhenni Li
Yuka Morishige
Alexander Panfilov
Joo Hyeon Park
Drew Petersen
Vitaly Pisarenko
Costanza Principe
Chang Yong Shin
Szuyu Su
Jun Sun
Arseny Tarasevich-Nikolaev
Anna Tcybuleva
Yun Wei
Jaeyeon Won
Yuanfan Yang
Masaru Yoshitake
Yunqing Zhou
私が絶対進むであろうと思った20名のうち19名は入っていました。残りの11名に関しては、ん?
というケースも若干名あるものの、おおむね、まあそれもありかもなあ、と納得できる感じ。
というのも、一次を聴いた印象では2次に30名選ぶのはちょっと無理がある感じでした。
20名程度が無難だったというのが正直な感想です。30名選ばなければいけないという
決まりだったので、おそらく各審査委員が同じようなことで最後の10名を選ぶのに
苦労したのではないかと思います。その結果、おそらく票が割れて意外な結果もある
だろうなと予想していました。
あさってからの2次予選は、各自50-55分の演奏。審査委員にとっても過酷な日々が
続きます。にもかかわらず、明日の空き日は、先生方こぞって練習をなされるようです・・・。尊敬。
各審査委員の先生方の、審査を離れた日常の顔も、追ってご紹介できたらなと思います。
みなさん、本当に素敵な方ばかりなんです!!
余談ですが、一次で
アジア36名
アジア以外23名
だったのが二次で
アジア18名
アジア以外12名。
見事に同じ比率のまま進んでいます!
月別アーカイブ: 2015年8月
リーズ国際コンクール 2015(8/30)
リーズ国際コンクール 1次予選
長い長い一次予選がたったいま終了。まさに今、審査委員たちが票を入れているころだ。
一次予選は79名書類通過者がいたが、実際演奏したのは59名。多くのキャンセルがいた模様。その内訳で興味深いのがアジア人の量。59名中36名がアジア人だった。その中でも韓国と中国系だけで28名ぐらいはいたと思う。
会場には毎日地元の音楽ファンが200名前後は駆けつけていたと思う。午後になると多い時では300人ぐらいいたのではないだろうか。ただ、その年齢層が非常に高く、若い学生などは一切見られないのが気になるところだ。
1次予選は25分から30分。J.S.BACHからWeberまでの主な作曲家から1曲と自由曲という組み合わせ。その選曲や与える印象、そして共通して見えた日本人の印象についてもショパン誌の記事にまとめたいと思う。
毎日毎日10-22時という長丁場。審査員12名はこの集中を保ち続け、本当に素晴らしいと思う。とはいっても各自疲れが見える時間帯というのがあるに違いない。下記が演奏を披露した59名(演奏順):結果が出次第ブログに載せたいと思う。2次に進むのは30名と決まっているようだ。私も30名を予想して、楽しみにその結果を待っている。
1日目:
GUANG Chen
CHEN Genny
YOSHITAKE Masaru
GUARERRA Giuseppe
YOON Joon
PANFILOV Alexander
SALIMDJANOVA Tamila
BERGIN Gamie
BULKINA Anna
PARK Hyo-Eun
TCYBULEVA Anna
KHONTENASHVILI Shalva
2日目:
SARATOVSKY Nikolai
NOGI Nariya
PROOT Stephanie
HUH Jae-Weon
ZHOU Yunqing
KATO Daiki
WANG Chun
KIM Myunghyun
LEE Taek-Gi
KIM Yoonji
TARASEVICH-NIKOLAEV Arseny
CHO Jun
PARK Joo-Hyeon
SHIN Chang-Yong
3日目:
HONG Ji-Hwang
CIOBANU Daniel
HAMOS Julia
RITIVOIU Mihai
GARRITSON Lindsay
SUN Jun
BERCU Alina
WEI Yun
SHEN Meng Sheng
PISARENKO Vitaly
TANTIKARN Nattapol
WU Zhenyi
MORISHIGE Yuka
4日目:
PRINICIPE Costanza
WONG Chiyan
KITAMURA Tomoki
SU Szuyu
WON Jaeyeon
PETERSEN Drew
LEONE Rodolfo
LIN Peng
ONETO Bensaid Celia
HWANG Gunyoung
YANG Yuanfan
KIM Heejae
GOMITA Eriko
DORKEN Kiveli
5日目:
CHO Jun-Hwi
FRIPP Ashley
LEBHARDT Daniel
OH Yeontaek
NAKADA Mizuho
LI Zhenni
リーズ国際コンクール 2015 (8/25)
本日リーズに到着!昨日が参加者たちの到着日だったこともあり、大勢のピアニストがリーズ国際空港を通った模様。今日到着の私は空港の入国審査で、”入国目的は”ときかれ、
私:コンクールで仕事をする主人に付き添ってきました。
と答えたところ、
入国審査官:(急に満面の笑み)あーーあのコンクール!昨日たっくさんここを通ったんだよね。君のご主人もコンクール参加するの?
私:いえ、さすがに年齢行き過ぎてますんで・・・(/・ω・)/
彼は審査委員です。
入国審査官:おーー審査委員!!ワオー (→やたら盛り上がる審査官でした)
といった感じで無事入国。
コンクール事務所から送っていただいた迎えの車の運転手さんは、40-50代の男性。
乗った途端
リーズは初めて?
と質問がきた。
Dが、40年ぶりです!と言ったところ、
運転手:14年(フォーティーン?)
D:いえ、40(フォーティー)
運転手:(大ボリュームで) フォオティ–??!!!それはすごいすごいすごいー
運転手:40年前にリーズで仕事でもしてたの? (←すごい脱線ぶり)
D:いえ、僕もコンクールに参加していたのです。
運転手:へえ。それはすごいねえ。
ってな感じで大盛り上がり。
話が進むにつれ、運転手が自己紹介をはじめた。
僕はね、北イラクから来たんだ。
私:(◎-◎)
イラク人!あの大変な国の・・・。外国にいると、こういう日本ではあまり考えられない出会いが日常にある。
子供さんが9歳で、リーズで生まれたという。でも両親がイラク人なので、時々イラクに行くことも。
D:子供さんがこちらで生まれたなら、イラクに帰るのは難しいでしょう?
運転手:それが、子供はイラクに行くたびに満面の笑みで、リーズに帰るとなると泣くんですよ。イラクには35人も従妹(いとこ)がいて大家族なのに、リーズにいる従妹は一人だけ。
私:(絶句・・35人の従妹… 別世界だ。)
運転手:北イギリスのリーズは雨ばかり。イラクは晴ればかり。とっても素敵なんだ。
でも、リーズでは私はこうやって仕事もさせてもらえる。イラクでは・・・
(言葉に詰まる)
運転手:子供はイラク生活の難しさはまだわかってないんだ。僕は15年前にリーズに来て以来、毎年来年こそイラクに戻る、来年こそ・・といいつつ15年たったよ。でもねえ・・。
ほんのり浮かぶ笑みに、何とも言えない気持ちになった。
世の中にはいろんな人がいる。いろんな思いを抱えて、いろんな生活をしている人がいる。イギリスで出会ったイラク人に、あらためて考えさせられた。仕事やプライベートでいろいろと移動の多い私の生活だが、こんな素敵な出会いが待っている。たくさんの人と出会うことが可能な仕事をさせてもらって、私は本当に素敵な人生を歩ませてもらっているなとあらためて感じた。
さて、脱線したけれど、リーズ取材はいよいよ明日から。不慣れなことも多いので心配ですが、がんばります!
リーズ国際コンクール 2015
雑誌Chopinさんのご協力のもの、記念すべきリーズ国際コンクールの取材をさせていただくことになりました。
ショパンの10,11月号に2か月連続で掲載していただく予定です。せっかくの機会に何か興味深い原稿ができないかと
考え抜いた結果、選曲とオーラについてリポートするという一風変わった案を思いつきました。
今、多くの若者がコンクールにあけくれています。その良し悪しは別として、受けると決めたからには
意味のある、そしてチャンスのあるものにする必要があると思います。コンクールの結果だけがすべてではない。そんなことはだれもが頭では理解しているものの、実際に結果がまずければ心に大きく傷がつく可能性も大きいリスクのあるコンクール参加。経験のため・・そんな甘い言葉だけでのぞんでくるものではありません。
東欧など生活の厳しい国の人々は、人生をかけてコンクールに挑んできています。
そんな思いから、若者たちの今後のコンクール参加に少しでも役立つよう、リーズ国際コンクールという3年に一度の一大イベントを
通して、
“選曲について”
そして芸術家として必要とされる
“舞台から与えるオーラ”
について考えてみたいと思います。雑誌ショパン10,11月号を是非お手に取っていただければ幸いです。
それとは別に、時間に余裕があれば・・・(汗)コンクールリポートなどをブログに載せたいと思います。
お付き合いいただければ嬉しいです。
私のサイトFromBerlinへは
こちらから