最近はよく、ハーモニーは?という質問を耳にすることが多いのか、楽譜にV, I、IIなどと細かく書き込んである楽譜や、ここのハーモニーは?と聞くと、属七、などスムーズに答えられる生徒さんを目にすることも多くなった。
でも、ふと考えてみて欲しい。ハーモニーがちゃんとわかっているのに、なぜレッスンで先生に、ここのハーモニーは何? と質問されたのだろうか。
そもそも、演奏するうえでどうしてハーモニーを知る必要があるのだろうか。
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音楽は 「音で語りかける言葉」だ。言葉と同じように、
-文章のはじめや終わりがあり、
-文法と同じようにルールがあり、
-抑揚がある。
だから
-呼吸も必要だ。
私たちが日常で言葉を話すとき、生まれた時からの積み重ねで、ちょっとした文章なら、
さっと目にすればどのように抑揚をつけてしゃべったら良いかわかる。
『今日学校に行くとき、近所の人に会いました。』
こんな文章は、大体の場合、見てすぐ普通に抑揚をつけてしゃべることができるだろう。もちろん例外的に、
ある単語を強調して話さなければならない時は別だけど。
でも少し知っている程度の外国語だったらどうだろう。ちょっと考えて頭で文章を作り、頭の中でイントネーションを考えつつ話すだろう。
西洋音楽は私たちにとって外国語だ。だから、最初はハーモニーがわからなくても恥ずかしくなんてない。でも外国語と同じく
1つずつ丁寧に学ぶ必要がある。その時、音でできた一つの文章をどんな抑揚で語ったら良いのか、
それを考える時に、ハーモニーというものがその目印になる。
(続く)
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