フランスでは、演奏会の直前の人にエールを送る言葉として、
メルドゥ
と言う習慣がある。がんばってね、とか幸運を祈るね、の意味合いで使うのだけど、おまじないに近い言葉。で、言われたほうは、”ありがとう“と言ってはいけないという話も聞いたことがある。ありがとうと言ってしまうと、効果が薄れるとか。
この<メルドゥ>という言葉は、実は非常に美しくない言葉で、本来の意味は
なんと、
糞(クソ)
である。書くのも恥ずかしい・・・(* v v)。 ハズカシ
なんでこんな言葉がエールになったんだろうとずっと疑問だった。もちろんDに聞いたところ
知らない (◎-◎)
と言われただけだった。そんなある日、Dの友人から面白い話を聞いた。
その昔、パリの街でまだ車もなく、馬や馬車で移動していた時代。馬さまは、周りに遠慮もなく、道にぽたぽたと、フンを落として歩いていた。馬の数が多かっただろうから、当時のパリは相当汚かったに違いない。
演奏会や、オペラ、演劇など催しがある時は、たくさんの人出があると、当然会場の前に馬が集まるから、フンがたっくさん会場前に落ちていることになる。
つまり、フンがたくさんあるということは、お客さんが大勢来たということでおめでたいわけだ。
そういうところから、たくさんのお客さんが集まる→成功という意味で、
成功を祈るね、という代わりに、
メルドゥ
という様になったらしい。
ほぉ(・o・)
とすっごく納得した。でも、先日の演奏会の前にやはり
とっても大きなメルドゥを送るわ♪
といわれた時、やはりどうしても清潔感を感じられないのは私だけだろうか・・。
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