クールシュベール夏期講習会 (MusicAlp Academie International de Musique Courchevel ) 2006年度

クールシュベール講習会・・・私の“ダンナ”さまが、親友のヴァイオリニストとふたりで芸術監督および事務をつとめている、今や世界的にも有名になった講習会。
実は私は、ベルリンに留学を始めた翌年、つまり97年から、今の講習会の前身にあたる小規模な講習会に毎年のように参加していた。当時、講習会を運営していたのは、あるフランス人作曲家&ピアニストであり、彼の尽力のおかげでベースができ、そして今の大きな講習会に発展したのであります。当時はピアノとバイオリンだけだったんじゃないかな・・。チェロもあったかな・・。今では、ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、オーボエ、フルート、ハープ・・・近年ではホルンとギターも加わり、総勢600人を越える受講生が参加する、大規模なFestival&講習会になった。
事務所のない、すべて手作りの講習会。講習会を計画し、運営するメンバーは全員音楽家。全員といっても6名、“ダンナ”さまの友人ご夫婦二組と私たちなので、規模は大きくてもアットホームな感じがする。
私は、前述のとおり受講生として参加していたのだが、徐々に通訳を手伝い、当日の受付を手伝い、日本人向けのメールの返答を手伝い、申し込み手続きを手伝い・・・としているうちに、まんまと“ダンナ”さまの策にだまされ(笑)、知らず知らずとスタッフへの道を深く歩んでしまっていたのでした。気がついたらすでに抜けられない・・・∑( ̄□ ̄ ||
一方ダンナさまはというと、もちろん、作戦成功に、
にんまり♪ ( ̄― ̄)ニヤ 
うぅぅ・・。
同じように引きずり込まれたのが、うちの兄。今では定着したMusicAlpのロゴのデザインを考え出してくれた彼。コンピューターに詳しいことに加え、親切な性格がわざわい(?笑)し、あれこれ手伝っているうちに、いつの間にか公式サイトを任され、今では毎年作成しているのでした。
大変ながらも、温かいメンバーに囲まれている講習会。講習が始まる数ヶ月前からは、毎日夜中まで仕事をするという想像を絶する大変な準備に、私も“ダンナ”も<もうやめたい!!!>となることしばし。でも、毎年講習会の最終日に、彼が <受講生の顔を見ると、やめれないんだよなー>とつぶやいている。大変な準備の分、たくさんの受講生が楽しそうに参加してくれるのを見ると、うれしくなり、またやる気が沸いてくる。
実は今年、私はスタッフのみでなく、ピアノの講師としても参加することになった。ベルリンに来て10年。音楽に対し、“目からうろこ”というぐらい、音楽というものを新鮮に感じられたことがたくさんあり、本当に本当にたくさんのことを学ばせていただいた。
それを生かして、私も今の若い人に伝えたいことがたくさんある。
本当にたくさんある。
自分の見方さえ変われば、外国でなくてもどこでも学べるはず。できるだけ多くの人に、私が感じ、学んだことを、音楽を通して伝える機会が作れればと切望している。
一生の間に出会える人の数は、たったの一握り。講習会で出会う人も、今後、二度と会わないかもしれない人ばかり。人との出会いや、ある一言で人生が変わる場合もある。今年の夏、音楽を通じてひとつでもいいから彼らの心に残ることが伝えられたらこれほどうれしいことはないと思っている。
クールシュベール国際音楽アカデミーの公式サイトはこちら。
www.festivalmusicalp.com