美しく、考えさせられる時間

1月26日に開催した、CDリリース記念イベント。午前中は80分程度のレクチャー。DEVOYONによる前奏曲2曲の演奏ののち、<ドビュッシーのユーモア>と題したお話。

ドビュッシーの皮肉で扱いにくそうな人格像が見えるたくさんの言葉を紹介しながら、結局はその皮肉のもとは、ドビュッシー自身の、音楽への尊敬、真摯な態度、音楽家としてのプライドなどが浮き彫りにされていき、ドビュッシーへの尊敬と興味をそそられるそんなお話でした。

そのお話の延長で、具体的に曲を通して考える公開レッスン。こうしたらいいよ、ああするべきだ・・といったいわゆる<答え>的なレッスンは一切ないDEVOYON. 自分も答えは知らないしね。とこれまたユーモアにかえながら、実は、音楽というものは、結局は各自の作曲と音楽への称賛、知りたい、近づきたいという各自の渇望と情熱、謙遜・・・そんなところから生まれ、教養を増すにせよ、演奏を磨くにせよ、自分で自分をとことんまで突き動かし続けることの大切さを感じさせられるものでした。

DEVOYONは普段から、こういっています。

<僕は知識が少なすぎる>

私も、一歩ずつ頑張らなきゃ・・・


ファンタジーと名人芸

2月末に、一味違った興味深いリサイタルを開催させていただきます。

まずはそのテーマ:ファンタジーと名人芸。音楽に欠かせないこの2つの側面。ベートーヴェン、ショパン、そしてガーシュインそれぞれの作曲家からみたファンタジーのもつ意味合いは?そんなことを感じつつ、DEVOYONのトークを交えながら進みます。

そして後半はヴィルトゥオーゾ。舞台に華を添えるその妙技を、

デュカス、ドビュッシー、そしてブラームス!というこれまた色とりどりの側面から味わっていただきます。

もう一つの面白さは、ピアノ編成。今回のリサイタルでは、DEVOYONのソロに加え、連弾、2台ピアノが加わるという珍しい編成。いったいどうして連弾や2台ピアノが混ざるのでしょう?

私たちにとって連弾や2台ピアノは、ちょっと楽しんで合わせてみる・・という分野ではありません。本格的に掘り下げることで、あのピアノから信じられない世界が生まれます。個性の違う2人の音楽家が互いのインスピレーションを生かしつつ、感性と感性がぶつかる。深く考えながらの二人での模索を経て、一人ではできない鮮やかな色合いの世界を生むことができるからです。

そういった点では室内楽の魅力とつながるでしょう。でもピアノ2台・・あるいは1台で4本の手…。そこから生まれる音の世界は、 ピアノという楽器を超える世界で、心を打たれるものがあります。

是非お越しいただけましたら、嬉しいです。

代役と言えば・・・

前回のブログで、Dのエッセーについて紹介した代役経験。 実は私も1度だけある。留学して間もなくの頃 留学先では自分のピアノなんて自宅ににもてる余裕はなく、私は毎朝早朝からベルリン芸大で練習していた。当時は学校内に“練習室専用”なる部屋はなく、大学内の様々なレッスン室で練習をするので、朝9時も過ぎると、先生方が次々とレッスンに訪れ、練習している部屋を追い出されてしまうので、練習がままならない。 そのため朝6時半に学校の守衛さんの前で並んだ。そうすれば開校同時の朝7時に鍵を受け取れ、9時までの2時間は集中して練習できる。 少しでも良いピアノで練習したいという留学生が同じように何人も来ていて、7時の開校を待つ間、片言のドイツ語で互いにいろいろ話し、仲良くなった経験は、今思えば本当に宝物だ。 話を戻すと、そんな早朝練習にも負けず、当時のDも、早朝から学校にいて練習やらレッスンをしていた。そしてある朝、いつものように練習しているとDがいきなり練習室に入ってきて、 「モーツァルトのピアノ協奏曲を1か月後にベルリンフィルハーモニーホールで演奏できるソリストを探してるらしい。君、引き受けたらどう?」 私: え。。。。。。。。(;’∀’) 当時の私は、日本から来たばかり。日本では、お恥ずかしいことに年一回の学内試験に向けて、1年間にほんの数曲だけを仕上げるようなスピードで勉強してきた。 一か月で舞台に出るなど・・・・経験なしどころか、仰天だった。 D : 近くの楽譜屋がもうすぐ開くから、すぐに行って、ピアノの楽譜と、オーケストラのスコアを買ってきなさい。赤い楽譜ね。それですぐ練習して。ちょうど9日後にクラスで弾き合い会をするので、そこで暗譜で演奏するように。9日で暗譜ができていれば、安心感が増えるでしょ?残りの20日で、さらに磨けばよい。 先生に逆らったり議論するなどもってのほかだった当時、とにかく頭が真っ白になったが、急いで楽譜を買いに行き、全く知らない曲の譜読みに入った。 まずは9日後のクラス会で暗譜で演奏。そのためにいったいどのように譜読みをし、どのように暗譜をし、しかもどのように音楽的に演奏するのか・・・。急いで楽譜を買ったものの、初めて 弾く前に<考える>作業に入った。 楽譜とにらめっこし、全体像を把握する。全体像を把握しながら、譜読みと同時に効率よく暗譜を進め、指使いなども音楽的に必要とされるベストな指使いを、無駄なく一刻も早く見つけなければならない。遠回りする時間がないのだ。 いつもまにか、頭の中でずいぶん音楽をイメージし、弾いている自分を想像して指使いをイメージし・・・という、頭の中で音楽づくりをする練習に必然と入っていた。 この時の強烈な焦りと、猛烈な集中と、そして頭から火が出るほど考え抜いた経験は、それから先の留学生活の原動力となった。 今思えば、本当にありがたいオファーだった。  ーーー 20年もたち、ある時そのころの話をDにしてみると、 あれ?君あの曲弾いたことあるんじゃなかったっけ?と言いおった。 一度弾いたことがある曲と思い込んでいたらしい・・・ ( 一一) ま、いいんだけどさっ・・・( 一一)

ドビュッシーのユーモア?!

Dの新CDドビュッシー前奏曲全曲が昨年末にリリースされました。KAWAI表参道さんに、ドビュッシー前奏曲全曲解説の講座シリーズを実現させていただいたおかげで、1曲1曲念入りに考え、模索する機会となり、納得のいく形での録音を迎えられたようです。といっても、本人は自分の録音はリリース後は一切聴かないんですけどね。笑

更にはムジカノーヴァさんの長年の応援のおかげで、ドビュッシー前奏曲について連載を重ねました。そこからさらに熟考加筆訂正し、同じく昨年末1冊の書籍が出来上がりました。ドビュッシーの前奏曲という、つかみどころがありそうでなさそうな、でもドビュッシーのなかで最も重要作品ともいえる作品をもちいて、ドビュッシー世界を音にしていく方法のヒントとなることが満載の、とても興味深い書籍です。



まもなく1月26日に、B-techスタジオ虎ノ門をお借りして、CD&書籍記念イベントを小さな規模で行います。午前中はレクチャー。午後は公開レッスン。

様々な文献を読み倒しながら、Dがドビュッシーのユーモアに焦点をあてた午前中のお話を準備してくれました。現在翻訳中ですが、何よりもまず、ドビュッシーという一人の人間に一層親しみがわきます。そして、このドビュッシーの性格が彼の音楽にどう影響しているのかへと目を向けていき、実践の役に立つ面白く有意義な講座になりそうです。

そして同時に、どんな催しの準備にも、妥協なく、熱心に文献をあさり、それから何度も自分で考え抜いて、方向性が定まったところでようやくコンピュータに向かう・・・そんな姿を見て本当に学ぶことが多く、考えさせられます。

午前午後とも、あと10名ほどお申し込みが可能です。下記サイトをのぞいていただけましたら嬉しいです。

今回のみ、CDおよび書籍が特別価格でご購入いただけます。

詳しくは下記サイトをご参照ください。http://www.rikakomurata.com/Rikako/villagetop.html

演奏会への思い


2年前、意を決してオールラヴェル公演を企画してから早2年が経とうとしています。音楽に接すればするほど、私たちは音楽の持つ力を確信し、演奏者として少しでも作曲家の意図に近づきたいという思いが増すばかりで、日々試行錯誤しています。

昨今様々な自然災害や世の中の動きが激しさを増す中で、いつか「命」をテーマとした公演をしたいと願ってきました。そしてようやく今年5/17(日)に添付チラシの内容で開催させていただきます。 どの作品も、その美と力、格調の高さが強烈で、心の奥底に語りかけてくれるものばかりです。


この公演には、音楽と真正面から向き合い、少しでも近づきたいと挑む私たち2人の音楽に対する大きな思いを秘めており、可能であれば1人でも多くの方とその時間を共有したい思いが強くあります。


日々国内あちこちでたくさんの公演が行われる現在ですが、皆様が5/17、もしもこの公演に足を運んでいただけたらこれほど嬉しく、心強いことはありません。
周りの方にもどうかこの公演の存在をお伝えいただけましたら嬉しいです。
座席は下記サイトからお好きな席をお選びいただけます。私に直接メールでご依頼くださってももちろん大丈夫です。

チケットご予約は←こちらから

くるみ成長アルバム♪出産から3か月。

早いもので、くるみはまもなく7か月目を迎えようとしています。だんだん自己主張も強くなり、噛まれ、青あざだらけなのだが・・・かわいい♪完全親ばか。

あっという間の成長をちょっと振り返ってみると・・・。

6月3日クルミ誕生♪青リボンくん。440グラムでした♪

ブリーダさんからうちに連れて帰れるのが2か月後。こんな写真↓を家でみながら、かわいいー早くほしいー!と叫ぶ毎日。

そして・・・待つこと2か月。我が家にプリンスくるみが来たのでした。

到着した日は….くるみ、体調悪し。緊張してるのか、車に酔ったのか。下痢はするは、ずっと寝てるわで・・。<おとなしい>犬だといわれてブリーダーさんからうけとったこともあり、かなり<おっとり>だね♪大型犬だし、おっとりだとらくちんだしね。と・・・しかーしこれはつかのまの夢に終わったのでした・・・。

面白いのは、ぬいぐるみの役割。人間の子供と全く同じで、ぬいぐるみは、犬にとっても安らぐお友達なんですねー。しばらくたつとそれがはっきりしてきました。寂しいとぬいぐるみのところに行って一緒に寝る。

そして子犬の仕事は、寝る・ねる・寝る・・・

起きては食べ、遊び、寝る・・の繰り返し。2か月半ごろには、早くも歯が抜け変わるのか、こんな木のおもちゃをかみかみかみかみ・・こうしてのちの噛む力を育てていたとは。(^_-)-☆

だんだんとうちに慣れてきて、表情も増えてきた。下記が2か月半の時。遊んでもらえず、ふてくされるという図。主張し始めた感じの顔・・・

悪さをして見つかった瞬間、あ!しまった・・・の図↓

外のお散歩を開始できるのは、3回目の混合接種が終わっってしばらくした後。つまり4か月ごろ。それまではずーっと家の中で過ごすくるみ。外の世界は全然知らない。 家で十分遊んで、家の世界に慣れてきた。もう少ししたら外に出してあげるからねー!というわけで3か月近くになった時がこれ。体重も7キロちょっと。この時点では平均体重より2キロぐらい下回っており、くるみは小柄なのかもねー!大型犬だから小柄の方が楽かも・・!という話をしていたが・・・これもまたゆめであった。。。

続きはまた~

スペシャルコンサート再び!(しばらくトップに固定します。この下に投稿が更新されています)

2018年、意を決してオールラヴェルの公演をしてから早2年。来年5月に、再びスペシャルコンサートを開催させていただく運びとなりました。今回のテーマは「命」。

音楽の持つ力を信じ、真正面から音楽と向き合いながら、準備を進めています。本当に膨大なプログラム。1日2公演で、みなさまと音楽の力をともに感じることができる時間となれば幸いです。

共演者にも恵まれました。みんなで満を持して臨みます。お一人でも多くの方にお越しいただければ幸いです。

チケット販売は12月21日より下記サイトで開始します。お好きな席をお選びいただけます。お誘いあわせのうえ、ご予約いただけましたらこれほど心強いことはありません。よろしくお願い申し上げます。

チケットは下記のサイトから予約が可能です。http://rikakomurata.com/ConcertTicket/index.html

よろしくお願い申し上げます。

村田理夏子

㊗レコード芸術特薦盤受賞!

先日ご案内した DEVOYONの新CD ドビュッシー前奏曲集 がレコード芸術特薦盤を受賞しました!1/26に記念イベントを予定しています。下記サイトより詳細をご覧の上、お越しいただけましたら嬉しいです。

イベントのレクチャーのテーマは DEVOYON自身が

ドビュッシーのユーモアについて是非語りたいんだよなあー!というつぶやきをしていたので(笑) そのテーマでお話をさせていただきます。生演奏もありです。皆さん是非応援にお越しいただけましたらとても嬉しいです!

詳細はこちらから!

DEBUSSY前奏曲の新CD及び新書籍”練習のヒント”発売記念イベント ご案内 その2

Pascal DEVOYON 新CD&書籍発売記念イベント(2020年1月26日)はDEVOYONの生演奏ありです!少人数でのイベントのため、驚くほど自然なDEVOYONの奏法を間近で体験できるめずらしい機会でもあります。
公開レッスン受講生と曲目も決定しました。みなさんで盛り上げていただけたら嬉しいです。たくさんの方のお越しをお待ちしています!11月10日現在残席18です。引き続きよろしくお願いいたします。

日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。