「音楽」カテゴリーアーカイブ

打撃、空虚、再生

今年始めから世界を襲ったコロナ。あっという間に半年が過ぎた。
私自身は、ドミノ倒しのように次々と崩れ去る目先の予定に、最初はしがみつき、途中からは崩れ去るものを遠巻きに見ている、そんな印象だった。

芸術は、それが演奏であれ指導であれ、日々自分を磨きながら、相当大きなエネルギーを備えて向かう。それが一気に崩れると、それまで年月を経て蓄え、磨いたエネルギーが発散される場所を失うことになる。一度途切れたエネルギーを取り戻すのは意外と難しいことを感じた。

積み木を丁寧に丁寧に重ね、かなり進んだところで一気に崩れたようなものだ。

今までに経験したことのない脱力感の中、私がすべきこと、私にできること、私がしたいこと...それらを自問自答しながらの日々だった。

芸術を絶やさないという理由で、インターネットでは動画の配信が次々と大量生産されるのを目にしながら、私がそれに加わることの必要性は本当にあるのかと考えることも多い。

私は30の頃から本格的な指導を始め、日を増すごとにその仕事に喜びとやりがいを感じている。若い演奏家を育てる。それは責任のある仕事で、良い指導者に近づきたいがために、自分の教養を深めたり、演奏活動をしながら、音楽をいつも新鮮な目で研究したり、と結局は自分を育てさせてもらえる機会になっている。

ありがたいことに、私についてきてくれる生徒たちは、この期間もできる限りレッスンを受けたいと皆望んでくれ、感染症の様子を見ながら、レッスン中止と再開を繰り返しつつ、完全な停止はない状況を作ってきた。

私が大切にする「仲間と学ぶ」機会であるグループレッスンや、グループマスタークラス「devoyons‘ village」がコロナのために休止状態なことは残念だが、今は指導者として、何か異なったアプローチで学ぶ人たちとの有意義な接点を生むことが必要だと考えるようになった。

そして今、半年の思考期間を経て、新しい試みを始めてみようと思う。
「Village 村の音楽工房」

それについては次回。

私のサイトFromBerlinへは
こちらから。

公演中止のお知らせ

外は春らしい青空の日が増えてきました。みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?


一度は8/22に延期を検討したスペシャル公演ですが、様々な状況を踏まえて再考を重ね、一旦白紙に戻すことにいたしました。まだ長期間落ち着きをみないであろう現状から、夏に公演を行うのは適した時期ではないという結論に至りました。

かなり前から、とても強い思い入れで準備してきたプログラム。演奏のの機会がない、幻のコンサートとなってしまいました。

いつかどこかで、このプログラムを開催できる日が来れば売れしい限りです。

1ー2年後に私たちらしい形で、プログラムを一新した別のスペシャル公演を開催できればと考えています。その時は一緒に安心して音楽のひと時を共有できれば幸いです。

延期から中止まで、二転三転し、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

最後になりましたが、くれぐれもお体にご自愛の上お過ごしください。


Pascal Devoyon,村田理夏子

【重要なお知らせ】

5月17日に予定しておりました公演は、再考を重ね、8月22日(土)に延期の上開催させていただくことになりました。共演者のご理解もあり、同じプログラムで行わせていただけることになりました。
それに伴い、いったんチケット予約手続きを中止させていただきます。準備が整い次第、このサイト上でもご案内させていただきます。すでにご購入いただきましたみなさまには、これからお一人ずつご連絡をさせていただきますので、しばらくお待ちください。ご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。

延期開催に伴い、正直なところ大変苦しい状況に置かれます。ですが長い目で見たとき、今回の開催にこだわることよりも、まずは一人ひとりが強い意識で予防をし、他人への感染を広げないことに専念することが最優先と感じ、苦渋の決断に至りました。

延期に際し、アーティスト、ホールほか、多方面のご理解、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。これからも、お客様をはじめ、いろいろな方にご迷惑をおかけすることになると思います。あらかじめお詫び申し上げますとともに、ご協力何卒よろしくお願い申し上げます。

みなさんもくれぐれもお体にご自愛ください。

ころな コロナ CORONA

寝ても覚めてもコロナ・・。3月の仕事、遊び・・すべてキャンセル・・そんな思ってもみない急激な変化で、精神的”時差ボケ”になっているのは私だけではないでしょう・・。(-.-)

人間のもろさから、いろいろ考えさせられ、3月は時間はできたはずなのに気持ちは疲れ果て・・・そんな時に、ふと5月17日の公演のチケット予約が来たときは、飛び上がるほど嬉しく元気になれています。

いつまで続くのか、次の本番はあるのか・・そんな文字通り先が見えない中ですが、次のチケットの予約を目にすると、楽しみにしてくださっている方がいるのだと、強く励まされた気がして、よし、行くぞ!いかなきゃ!というエネルギーがわいてくる。そんな気がします。

意図せずも、<命>のテーマの公演は、【今 】 やはりやっておきたい・・と強く感じる時代となりました。雑誌ショパン3月号、MusicaNova4月号、音楽の友5月号に、それぞれこの公演について記事が出る予定です。少しでも多くの方に、目にしていただき、もしも足を運んでいただけるようでしたら嬉しいです。よろしくお願いします!

http://rikakomurata.com/ConcertTicket/index.html

http://rikakomurata.com/ConcertTicket/index.html

2月29日高槻公演中止のお知らせ

本日マネージメントより連絡があり、コロナウイルス感染防止対策の一環で、大阪府より要請があり、2月20日から3月20日までのイベントを中止するよう指示が出たそうです。そのため、2月29日に予定されておりました高槻公演の中止が決定しました

ぎりぎりまで公演実施を信じて準備を続けておりましたので、急なことで やや放心状態ではありますが、まずはご案内をさせていただきます。

お越しいただくご予定にしてくださっていた方、チラシ配布や、周囲へのお声掛けにご協力くださいました方々には、深くお詫び申し上げます。

同時に苦渋の決断をされた主催者の方へも思いを馳せております。

この感染症が一刻も早く収束することを願うばかりです。






ショパンの魅力?

最近、〇〇をうまく弾けるコツはないだろうか、そんなものを求めている人を目にすることがある。 コツなどあるのだろうか?

2月21日にカワイ表参道での講座。そこに、一つの答えが見えるかもしれない。今回のテーマはショパン。演奏者からも聴衆からも、老若男女に愛されるショパン。その本物の魅力はどこから生まれているのだろうか? 演奏者は、その演奏に説得力を持ち合わせるために、どのようなところに着眼して勉強するべきなのか?

今回はショパンの視点に立ち、ショパンが何を求めているのかを理解しようと試みる視線で進められる講座。なんだか楽譜を見たり、練習することが、ショパンに近づいていくような、ショパンに会っているような、そんな気持ちになり、どんどん面白くなっていく、そんな時間になりそうです!

ショパンの磨き抜かれた緻密な作業にも脱帽・・・。

そして!!続編、第4から6回の講座開催も決定!!!その内容が発表になります。第4回から6回も、かなり面白い内容になりそうですよ。 私事ですが、2/21の講座では、私たちの5/17の公演予約用紙も配布させていただこうかと思っています。この機会にぜひご予約いただければ幸いです。 よろしくお願いします!

美しく、考えさせられる時間

1月26日に開催した、CDリリース記念イベント。午前中は80分程度のレクチャー。DEVOYONによる前奏曲2曲の演奏ののち、<ドビュッシーのユーモア>と題したお話。

ドビュッシーの皮肉で扱いにくそうな人格像が見えるたくさんの言葉を紹介しながら、結局はその皮肉のもとは、ドビュッシー自身の、音楽への尊敬、真摯な態度、音楽家としてのプライドなどが浮き彫りにされていき、ドビュッシーへの尊敬と興味をそそられるそんなお話でした。

そのお話の延長で、具体的に曲を通して考える公開レッスン。こうしたらいいよ、ああするべきだ・・といったいわゆる<答え>的なレッスンは一切ないDEVOYON. 自分も答えは知らないしね。とこれまたユーモアにかえながら、実は、音楽というものは、結局は各自の作曲と音楽への称賛、知りたい、近づきたいという各自の渇望と情熱、謙遜・・・そんなところから生まれ、教養を増すにせよ、演奏を磨くにせよ、自分で自分をとことんまで突き動かし続けることの大切さを感じさせられるものでした。

DEVOYONは普段から、こういっています。

<僕は知識が少なすぎる>

私も、一歩ずつ頑張らなきゃ・・・


ファンタジーと名人芸

2月末に、一味違った興味深いリサイタルを開催させていただきます。

まずはそのテーマ:ファンタジーと名人芸。音楽に欠かせないこの2つの側面。ベートーヴェン、ショパン、そしてガーシュインそれぞれの作曲家からみたファンタジーのもつ意味合いは?そんなことを感じつつ、DEVOYONのトークを交えながら進みます。

そして後半はヴィルトゥオーゾ。舞台に華を添えるその妙技を、

デュカス、ドビュッシー、そしてブラームス!というこれまた色とりどりの側面から味わっていただきます。

もう一つの面白さは、ピアノ編成。今回のリサイタルでは、DEVOYONのソロに加え、連弾、2台ピアノが加わるという珍しい編成。いったいどうして連弾や2台ピアノが混ざるのでしょう?

私たちにとって連弾や2台ピアノは、ちょっと楽しんで合わせてみる・・という分野ではありません。本格的に掘り下げることで、あのピアノから信じられない世界が生まれます。個性の違う2人の音楽家が互いのインスピレーションを生かしつつ、感性と感性がぶつかる。深く考えながらの二人での模索を経て、一人ではできない鮮やかな色合いの世界を生むことができるからです。

そういった点では室内楽の魅力とつながるでしょう。でもピアノ2台・・あるいは1台で4本の手…。そこから生まれる音の世界は、 ピアノという楽器を超える世界で、心を打たれるものがあります。

是非お越しいただけましたら、嬉しいです。