あけましておめでとうございます

ベルリンは、かなりの寒さにも関わらず、爆竹の嵐の中(笑)、2009年を迎えました。爆竹やパーティーで朝方まで遊んだ人たちがぐっすり眠っているのか、お正月の朝はいつもとても静か。今冬は、かなりの寒さで通りにうっすら霜が張っている。
今年もまた私にはいくつかの目標がある。そのひとつとしてDと二人で試みたいことがある。それは一か月に一度ぐらいのペースでも良いから、何か芸術に触れていきたい、ということ。日頃の生活はありがたいことにレッスンなど音楽にあふれているのだが、ついつい、それ以外の芸術に触れたり、演奏会に足を運んだり・・ということから残念ながら遠のいていたのが昨年だった。
Dが普段から口癖のように言っていることがある。
いつも何か前向きに動き続ける必要がある。
ということ。つまり受け身にならず、能動的に新しいことをいつも求めていく姿勢だ。受け身になると、生活がマンネリ化してしまう。レッスンをするという仕事を始めてあらためて感じたことは、新鮮さを、そしていつも新しい感覚を持ち続けることの難しさ。たとえば、何年も指導をしていると、生徒さんは変わっても、同じ曲を何度も指導するということになる。いつも新しい目と耳で毎回聴かないと、同じ曲は同じようなレッスンになってしまうという危険がある。
感性を磨き続ける。その大切さと難しさは本当に痛感しているところだ。私の人生の目標は、毎日一歩でも、いや半歩でも良いから人間として成長し続けること。そのためにも積極的にいつも前を向いて何かに挑戦していたい。そして、それが壁にぶつかったらまた考えれば良い。後ろは振り向かない。それが私の生き方と思っている。
そんなわけで、今年は定期的に芸術に触れたいという思いから、今日早速、ベルリンの東洋美術館に行ってきた。恥ずかしながら13年目のベルリン生活で初めて足を運ぶ美術館だ。
今ちょうど葛飾北斎や歌麿などの作品があるという。
行ってまず感動♪ というのは、
今日は無料です。
だって!
さすがヨーロッパ。元旦の美術館は無料なんて、すごい。ゆったりとしたスペースに、韓国美術、中国、日本、インド・・などなどアジアの芸術が展示されている中、お目当ての日本作品へ。
今にも音が聞こえそうな波や滝の描写もあれば、ユーモアも交えた作品もある北斎をはじめ、美人画や屏風など、品良く多種多彩にまとめてあり、非常に楽しめた。
が・・・
わたくし・・・正月から美術館のアラームを鳴らしました、ハイ。
北斎の作品はうすーくガラスで覆ってあり、額に入った絵のような感じ。Dとあの滝の描写は・・・などと絵を指しながら盛り上がっていたら、ピーンピーンとアラームが。
どうも白熱した説明の余り(?)指がそのガラスにちらっと触れたらしい。ずいぶんなセキュリティーだ。
というわけで、2009年1月1日、真面目口調で始めてみた、やっぱりおっちょこちょい話でおわってしまう私のブログ。こんな感じですが、今年もよろしくお願いします。笑
私のサイト FROM BERLIN
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