共存

えーっと、わたくしは今オランダです。例年同様、フランスアルプスのクールシュヴェール夏期国際音楽講習会に5週間どっぷりと滞在し、生徒さんからたくさん勉強させてもらい、その後昨日からは、Dと二人での仕事のため、オランダのとある町に移動してきたところなのです。
ここでの滞在先は、ホテルではなく、とある方のお宅。森の中にひっそりとたっている一軒家。いやぁ、普段ベルリンの町中でアパートに住んでいる私には、森の中の一軒家生活は、まったくの別世界。
緑や、小川、小鳥のさえずり・・・・そんなステキな森のなかの一軒家。幸せだぁ♪
ルンルン♪
る・・・・・・ん?
(∵) ん?
そんなわけなーい!(>_<") 私のブログで、そーんなうまい話があるわけがないわけだ。 えぇ、えぇ、もちろん緑はあり、そして小鳥はおります。 しかーし!それ以外のものもいるわけです。 それは、 とある 虫。 正確には 虫たち。 それは私とDが最も苦手とする野郎(以下K)である。普段から、ドイツの住まいでも、Kが家に出現した日には、私とDは大騒ぎ。靴を持って、狙いを定め、 エイ!と一撃。といっても、実際は恐怖のため、この一撃にたどりつくまで相当時間がかかったうえ、そのあとコロンところがったKを、すでに命がないのにもかかわらず、触ることができず、二人で震えている始末である。 Dがいない日には、悲しいかな、私が戦うことになり、靴を持って(もちろん、選ぶのはDの靴です。(-ω-)/キッパリ)最初のうち30分ぐらいは勇気が出ないままKを見つめる羽目になっており、ひどい時には一人では無理なため、友達の勇気をも借りようと、電話をし、片手に電話を持って、生中継しつつ応援をもらいながら "エイ"といくのでした。 このKが、この森の家には山のようにいるのである。しかーも、サイズが並ではない。 特大 である。私たちが使わせてもらっているバスルームは、電話ボックス一個半ほどの超ミニサイズ。この中にシャワーと洗面台と、トイレがある。当然一人以上入れない。 この狭いバスルームに、昨日到着してすぐの時点で、10匹はいた。しかも一人(?!)当たり、直径4-5センチサイズ。人間は一人しか入れないバスルームにこんなにたくさんも住み着くなんて、生意気だ。(-"-) そういうわけで、私たちはこの家に来る前から緊張をしているわけだが、それでも到着し、家主であるマダムに、ふたりでできる限り最大のにっこにこ笑顔で挨拶し、少しお茶をいただいたあと、マダムに"また明日ね"とごあいさつ。 そして、私とDはくるりと向きを変え、二人で顔を見合わせた。ふたりとも <超、"真顔"> である。語らずとも、われわれは、 いざ、戦場へ・・・。という気合いの確認なのであった。 といっても、戦場へ向かっていただくのは、 もちろんDである。(= ̄∇ ̄=) ニィ バン、ドン、うぉー、ひぃぃぃ・・・という戦いの音(弱そ・・)が聞こえた後、Dは靴を持って誇らしげに出てきた。 ありがとう、Dよ。この時こそ、男らしく見えたぞ。 ちなみに、Kと闘う時と、固いビンの蓋を開けてもらった時、私はDの男らしさをたたえている。(←それだけ?) Kとの共同生活、あと数日の辛抱だ・・・ PS.この家主マダム、ここの森は、私の所有物なの♪というので、Dが 何平米あるんですか?とたずねたところ、 6ヘクタール と返事が返っていた。平米・・・ではなかったらしい。規模が違う・・。 私のサイトFromBerlinへは こちらからhttp://www.rikakomurata.com