新シリーズ 「タイムマシンコンサート」
みなさん、私たちと一緒にタイムマシンに乗って、ちょっと別空間をのぞいてみませんか?
カワイ表参道での初コンサートシリーズです。演奏会なのですが、途中、当時のサロンを覗いてみたり、そこで様々な作曲家に出会って、彼らの声を聞いてみたり…?!
あれ、今どこだっけと不思議な感覚で、音楽との旅をできたら嬉しいです。
あくまで、主役は音楽、そして作曲家。
ほんのひととき、上質な時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
タイムマシンの出発駅は 「5/18 カワイ表参道パウゼ」です!
お誘い合わせの上お越しください!
「演奏会プログラム」バラードをめぐる旅
ラヴェル マメールロワ (連弾)
ドビュッシー バラード (村田)
フォーレ バラード (Devoyon)
リスト バラード2番 (村田)
ブラームス 4つのバラードより (Devoyon)
デュカス 魔法使いの弟子 (2台ピアノ)
お馴染みのDevoyonレクチャー @カワイ表参道。
今回のテーマは「ハイドン」。
ふーん、と通り過ぎそうですが、よく考えたら、あまり目にしないテーマですよね。
ハイドンって、なぜかあまり弾いていない人が多く、モーツァルトやベートーヴェンはいろいろ勉強しているのに、ハイドンのレパートリーはちらほら。
でもハイドンにはベートーヴェンを演奏する上での鍵がいっぱい。ベートーヴェンを理解したければまずはハイドンが基本です!なぜって?
それは講座でのお楽しみ。😃
講座では、まずハイドンの時代に音楽がどう変化したのか、という、かなり大切なお話から始まります。ハイドンが生んでいった新たな作曲法。へぇ、なるほど!の連続で、これがすごく面白い!演奏する人も、聴く人も、教える側にとっても必聴の内容のお話から入ります。
そしてソナタ2曲を通して、ハイドンの魅力にせまっていきます。これがまた!!面白い。
あぁこんなふうに作曲されているんだ!!という種明かし的な内容で、
これを知ると、聴くのも演奏するのも、教えるのも100倍ぐらい面白くなりそうな内容です。講座の後で、ハイドンいろいろ弾きたい!と間違いなく感じると思いますよ。
ハイドンについての講座。かなーーーーーり、おすすめです!
私の公式サイトはこちらからhttps://www.rikakomurata.com
みなさんのご協力により、先日延期させていただいたこの公演が、そっくり同じプログラムで
4/27に開催されることになりました!
フランスから見たスペイン。
演奏とトークにより進む流れで、フレンドリーな雰囲気ながら、結構面白いヨーロッパ事情のぞけて、楽しく濃い時間になりそうな予感です。
40名限定の会場で、一緒に音楽の魅力を共有しませんか?
ベーゼンドルファーさんのこの会場、なんと6月から神奈川へ移転だとか。移転前最後の公演です。是非お越しください!
私のサイトへはこちらから
https://www.rikakomurata.com
面白い企画の審査をさせていただきます。音大生「ではない」大学生対象のコンクール。
3/24本選会です。
大学のサークルやピアノ愛好会などの学生たちが競うこの選手権。
聴衆として皆さんにクラシック音楽に興味を持って欲しいという主催者様の意図もあります。
面白さは、3人1組での出馬。3名の演奏総合で争われます。プログラミングも審査対象。
聴いている側がいかに楽しめるか、という面もありそうです。
なんと!!聴衆の方も聴衆賞の審査に参加できます!聴くのが一層面白くなりそうですね!
専門的に音楽をする学生ではない、でも真剣に音楽を愛する学生たちの選手権。しかも学校同士の対決。これは聴いても楽しいのではないかと思います。
みなさん、是非!会場にお越しください!!
私も、プロを相手にする気持ちで審査しますよ!
詳しくはこちら↓↓
大学対抗ピアノ選手権
本格的な指導者になろう!と決断して、今年で20年が経つ。
この20年、様々な学生と接してきて、様々なことを考えさせられた。
時代の変化、溢れるコンクール。
コンクールは、年に1回など、自分の力量を試し、先への課題を見据えるならば有益だったはず。でも今はコンクールばかりはしごしているので、結果がどうであれ、もう次のチャレンジをしてそれが「経験」と勘違いしてしまっている。
本来は貴重な学生の時期に自分を育てるべきが、昨今は、今自分が持っている能力でコンクールにチャレンジし続けるので、その結果、コンクールを受け始めた年齢から成長が止まってしまっている。驚くほど年齢にそぐわない知識量や思考力の幼さが目立つ。
子供たちの将来はどうなってしまうのか。
私が指導する時に信念としているのは、「将来、息長く音楽と接していける生徒を育てる」こと。そのために「判断力」「応用力」そして「優れた耳」を育てることが必須だと思っている。
なぜ?それは「判断力」「応用力」は音楽を超えて「生きるために」不可欠な能力だからだ。
判断力、応用力はどうやってつけるか。本来なら普通の勉学で身につけるもので、そのために数学や物理、科学などを学ぶ。ピアノに進むから数学はいらない?そんなはずはない。数学では「考える力」を学んでいるのであって、数式を覚えるためではない。ところが早いうちに「ピアノで進む」などと決め、「普通の勉強」を適当にしてしまうと、幼い大人が出来上がってしまう。
私はレッスンで、できるかぎり生徒たちに一緒に考えてもらい、頭と耳で判断してもらうように努めている。どうやって考えればいいかの「種」を巻くイメージだ。そういう点で、私は「教える」と思ったことはない。一緒に考える、という感じがする。
私は今、生徒に恵まれていると感じる。ありがたいことに皆、学ぶ意欲が強い人ばかり。必死でついて来ようとしてくれ、私も今レッスンがとても面白い。
私のサイトはこちら→村田理夏子公式サイト
昨年、全身全霊をかけて準備した特別公演。稀にみる超大作で、芸術家たちが圧倒された小説「ファウスト」の世界を一度は耳にしていただきたいと強い思いで臨んだ公演。
カップリングしたのは、私とパスカルそれぞれのソロで、セザール・フランクの心を打つ作品だった。
相当な準備をしてのぞんだあの公演。これほどまでに打ち込んだものを、どこかでもう一度だけでもいいから演奏できたら嬉しいねと話していたところ、その特別公演と全く同じプログラムで、なんと再演が決定しました!!!
場所は四国の高松。2024年2月17日。もう一度あの世界を共有させていただけるなんて、これほどの幸せな時間はなく、2人で本当に喜んでいます。
しかも、実は四国は私の祖父母が住んでいたので、幼い頃何度も尋ねた思い出の土地。その四国で演奏させていただける不思議なご縁にも感謝です。
ファウストは、リストが19際の時に小説を読んで打ちのめされ、それから何十年も構想を練って作り上げた大作。ファウスト、グレートヒェン、メフィストというファウストの主要3登場人物を各楽章で音で描いたもの。東京では事前にプレイベントで作品を知ってもらう機会を作りましたが、高松ではそれはできないので、会場で簡単に演奏前にお話をさせていただき、リラックスしてあの世界に浸ってもらえればと思っています。
とはいえ、簡単に話すっていうのが一番難関。これから、準備してみます!
お近くの皆様、なかなか耳にすることのないこの作品。人生で一度は聴いていただきたい最高傑作です。肩肘張らず、ただただ素晴らしい映画を見に来るような感覚でお越しください!
ドゥヴァイヨンによる恒例のカワイ表参道での講座、次回は1/18。テーマはドビュッシー。ただいま翻訳中です。
「ピアノのために」と「エチュード1番」を取り上げるのです…が!!その2つからDが引き出すお話が、これまでに増して非常に深く、広く、この2曲にとどまらないドビュッシー全体の世界が理解できて、かなり面白いです!
ドビュッシーの人格、歴史的背景、求められる音と世界、そしてその出し方、効果的な指遣いは練習方法。2時間で収まらないのではないかと心配しながら進めていますが、どれも省くのはもったいなく、なんとか全部お話できるよう頑張ってみます。
ドビュッシーを勉強する前に、まずこういったことを知っておくと、アプローチがぐっと変わると思います。演奏も指導も面白くもなる、そんな内容です。
学生さんも、ドビュッシーをなんとなく練習する前に、スケジュールを調整してでもいらしていただきたい、そんな講座ですよ!
新年のご挨拶投稿をした矢先、能登の災害がありました。小中と7年間金沢に住んでいた私にとって石川県は第2の故郷でもあり、輪島、珠洲、内灘海岸…全てが温かな思い出です。現在も、輪島の幼なじみが避難所生活や車内泊をしているとのこと。自然の恐ろしさを思い知らされると同時に、毎日を充実して過ごしたいという思いを強めました。
ので、思いついたら実行!の今年。すでにいろいろ始めています。ブログでも積極的に様子を公開できたらと思います!
まずは近日の演奏会のお知らせ1つめ。
1月28日に、真嶋雄大さん企画運営の美女と野獣コンサートシリーズに出演します。自由にテーマを定めて良いとのことで、「フランス人から見たスペイン」というテーマを選んでみました。私たち日本人はヨーロッパ、と一言でまとめてしまいそうですが、それぞれの国から見た印象、生まれた音楽、面白いですね。
私が演奏するなかに、スペインの作曲家、モンポウの作品があります。あまり馴染みがないですが、なんとも印象的な曲。自分ほど「静寂」「無言」の音楽家はいないのではというほど、全てが静止し、まさに静寂の音楽です。スペインといえば華やか、カラフル!だけではない神秘の側面が聴けて面白いです。家庭が「鐘職人」で、鐘を日々聴きながら育ったこともあり、鐘も聞こえてきます。家が鐘職人とか。。すでに異色の面白さが垣間見られます。
真嶋さんのトークも楽しみ。リラックスして楽しみながら、少し教養もつく。とっても理想的な機会になりそう。
東京、中野坂上のベーゼンドルファーサロン。始めて伺う場所で楽しみです。ぜひお越しくださいね!
ぜひお越しください!
いつかCDをリリースするなら、絶対に収録したいと切望していたこのピアノソナタ。なぜか3楽章ばかりが演奏されるが、私は1、2楽章に強く惹かれるし、全楽章を通した時にこそ、この曲の持つ宇宙的神秘、そして強烈なエネルギーが光を放つ曲だと感じる。
1楽章はその見事な構成を理解するのに、相当な時間を要した。大まかな流れを理解して譜読みを進めたはずが、いくら練習してもどうも何かまとまりが悪く、魅力がでない。そんな時、分析の資料が手に入り、読み進めると、もっともっと細かなさまざまな要素が作曲家の手によって練り抜かれ、組み立てられていたことがわかった。糸を手繰り寄せるように、それらの流れについていくと、びっくりするような勢いが生まれた。音楽は作曲家が細部まで練り込んで作り上げている芸術作品なわけで、演奏家という立場をわきまえて作品へアプローチすることの大切さを改めて再認識した。
2楽章はとても不思議な世界だ。Lied(歌曲)とドイツ語で題されたこの楽章は、神秘的な節が聴こえてくるところから始まり、その節がぐるぐると細かな音の渦に巻き込まれていく。もごもごという感じのする世界は、水の中でその節が聴いているような、なんとも言えない不思議な耳の効果があり、私はなぜか、母親のお腹の中で聴いているような感じを受ける。
3楽章。この曲の1番の醍醐味は、徐々に増していくマグマのような猛烈なエネルギーと、縦横無尽に突き破る宇宙的大空間。そしてその中に挟まれた、この世のものとは思えない美しさのコラール。
変奏になっていて、変奏曲を経るごとに、徐々にテンポが増し、エネルギーが蓄積されていくその計算し抜かれた作曲家の技法。第一変奏からかなり速く弾いてしまったり、妙義を見せることを目指すと、この曲の魅力は半減してしまう。内に蓄積される強烈なマグマ的エネルギーをいかに操れるか。本当に苦労した。
3つの楽章全てを通して非現実なこの世界観を表現できた時、おそらくこの曲は最大の輝きを見せてくれるのだろう。
私のサイトはこちらから
https://www.rikakomurata.com
CDご購入はこちらから
https://tower.jp/item/5688577/Voyage-de-l’esprit~%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%81%AE%E6%97%85
先日投稿したフランク。もし「私も弾いてみたい!」と思ってくださった方があれば嬉しい。
…が、思わぬ難しさもある。笑
ピアノ用の編曲版とはいえ、オルガンをベースとしている曲。ピアノ用に書かれた曲にはない難しさがある。オルガンの2段鍵盤(両手)プラスペダル(足)という、実質3本分の仕事を2本の手でこなすからだ。
鍵盤上で手が左右に行ったり来たりが激しいので、結構アクロバチックな移動をし続けている。ところが出すべき音は瞑想的、そして内面的な静けさ。
このギャップが結構むずかしかった。
優しい笑顔で、全力で走れ、と言われている感じだろうか。笑
でも美しい作品に向かう喜びは計り知れない。
日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。