リーズ国際コンクール 2015 (8/25)

本日リーズに到着!昨日が参加者たちの到着日だったこともあり、大勢のピアニストがリーズ国際空港を通った模様。今日到着の私は空港の入国審査で、”入国目的は”ときかれ、
私:コンクールで仕事をする主人に付き添ってきました。
と答えたところ、
入国審査官:(急に満面の笑み)あーーあのコンクール!昨日たっくさんここを通ったんだよね。君のご主人もコンクール参加するの?
私:いえ、さすがに年齢行き過ぎてますんで・・・(/・ω・)/  
彼は審査委員です。
入国審査官:おーー審査委員!!ワオー (→やたら盛り上がる審査官でした)
といった感じで無事入国。
コンクール事務所から送っていただいた迎えの車の運転手さんは、40-50代の男性。
乗った途端
リーズは初めて?
と質問がきた。
Dが、40年ぶりです!と言ったところ、
運転手:14年(フォーティーン?) 
D:いえ、40(フォーティー)
運転手:(大ボリュームで) フォオティ–??!!!それはすごいすごいすごいー
運転手:40年前にリーズで仕事でもしてたの? (←すごい脱線ぶり)
D:いえ、僕もコンクールに参加していたのです。
運転手:へえ。それはすごいねえ。
ってな感じで大盛り上がり。
話が進むにつれ、運転手が自己紹介をはじめた。
僕はね、北イラクから来たんだ。
私:(◎-◎)
イラク人!あの大変な国の・・・。外国にいると、こういう日本ではあまり考えられない出会いが日常にある。
子供さんが9歳で、リーズで生まれたという。でも両親がイラク人なので、時々イラクに行くことも。
D:子供さんがこちらで生まれたなら、イラクに帰るのは難しいでしょう?
運転手:それが、子供はイラクに行くたびに満面の笑みで、リーズに帰るとなると泣くんですよ。イラクには35人も従妹(いとこ)がいて大家族なのに、リーズにいる従妹は一人だけ。
私:(絶句・・35人の従妹… 別世界だ。)
運転手:北イギリスのリーズは雨ばかり。イラクは晴ればかり。とっても素敵なんだ。
でも、リーズでは私はこうやって仕事もさせてもらえる。イラクでは・・・
(言葉に詰まる)
運転手:子供はイラク生活の難しさはまだわかってないんだ。僕は15年前にリーズに来て以来、毎年来年こそイラクに戻る、来年こそ・・といいつつ15年たったよ。でもねえ・・。
ほんのり浮かぶ笑みに、何とも言えない気持ちになった。
世の中にはいろんな人がいる。いろんな思いを抱えて、いろんな生活をしている人がいる。イギリスで出会ったイラク人に、あらためて考えさせられた。仕事やプライベートでいろいろと移動の多い私の生活だが、こんな素敵な出会いが待っている。たくさんの人と出会うことが可能な仕事をさせてもらって、私は本当に素敵な人生を歩ませてもらっているなとあらためて感じた。
さて、脱線したけれど、リーズ取材はいよいよ明日から。不慣れなことも多いので心配ですが、がんばります!