Dのあっぱれ漢字特訓

最近Dは漢字の勉強を始めた。外国人には「絵」のように見えてしまう漢字を覚えるのは、やはりそう簡単ではないようで、少しずつ少しずつ覚えて行く。
彼がインターネットで見つけた「漢字を覚えるソフト」は、その点なかなか良さそうだ。例えば私だったら、今日は数字を覚えるなどのテーマで
一、二、三、四、五……と勉強させそうになるが、そのソフトは、たとえば今日のテーマは口(くち)、となっていて、口が入った漢字を覚えさせて行く。 口、田、四、右……などなど。
そうすると覚えやすいらしい。
先日、女という漢字を覚える順番となり、これは難しいだろうなと思い、私が
ほら、女の人が足を組んだような色っぽい感じしない?( `―´)ノ
と言ったら、
おお!(゜-゜)
といって一気に覚えやがった。
「五」という漢字は縦の棒が上に飛び出してしまったり、「早」という字の上部の「日」がやたら大きくなり、足の短~~~い「早」
という字になってしまったりするくせに、「女」だけは、すごく綺麗に書く。
んー。(-o-)
で、「女」 と 「子」 という字を覚えた後、それを足すと 「好」 という字になるとわかると
おおおお!とこれまた漢字を覚える面白さが倍増したようだ。
男とはそんなもんである。
そんなある日、Dが日本の地下鉄に乗っていた時のこと。
理夏子、あそこに「女」という字がある!と嬉しそうに指差すが、その先に
その字が見当たらない。
あそこあそこ!というので、よーーくみると、
「安い」
と書いてあった。 確かにあるねぇ、「女」という字。覚えたてのその字だけが、Dには光って見えてるんだろうなあ。
そして今日もがんばっておられる。